のど飴戦士アイバチャンSeason9 【第3話】





※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。
















@病院











ユーゴ
「ハッ!



え?俺、なんでここに…!!」



















相葉ちゃん・チンピラ
「わー、良かったー!!」

(ガラス越しの面会、
肘タッチで喜びを分かち合う2人)













ユーゴ
「え?どういうこと??」


















1時間前…





@コンビニ






(チンピラ、ユーゴがコンビニから出る時にドアを開ける)









(ユーゴ、パニック)











チンピラ
「おいおい、派手に怪我したな!大丈夫か?









(仲間達がヘラヘラ)












家どこ?送ってくよ。ほら、荷物貸しな。
俺さ、お前がバイク乗ってんの見てカッケーと思って、免許取ったんだよね〜」










相葉ちゃん
「あ、あのー。お兄さん?」













(ユーゴ、倒れる)


















@現在・病院







相葉
「ってことで…
このお兄ちゃんは見かけによらず…











めっちゃ良い人!












ユーゴちゃんが怪我してて松葉杖使ってるからドア開けてくれて、荷物持ってくれて、家まで送ってくれようとしただけだったみたい。」
















チンピラ
「まーちゃんひでぇわ〜。
俺そんなに見た目悪い???


頭ピンク色で可愛いだろ?」

















相葉
「じゅったん!







ピンク頭は可愛いんだけど

人間の頭がその色だと〜、ほら!
なんかね〜、おれみたいなおじさんはびっくりしちゃう。

ユーゴちゃんの周りにも今まで居なかったのかな?
免疫がなかったみたい!









ってことで、ユーゴちゃん!
この子は大丈夫!!怖くない!!













ユーゴ
「・・・・・・??












!気遣ってくれたんですね

ありがとうございます😊」












チンピラ
「やったー!長年の夢が叶った!!
まーちゃん!やったよ!!」










ユーゴ
「?????」











相葉
「実はね、

じゅったんはユーゴちゃんと話してみたくて




(ちょちょちょちょ)




ずっっっっっっと!
タイミングを見計らってたんだって!!





(まーちゃん!しー!!)






バイク乗ってるのとか、
ベース背負ってるのとか見てて
友達になりたかったらしい。







(あー、言っちゃったよー!)








チャラいんだか、ピュアなんだか😊」












チンピラ
「まーちゃん!!
それは言わない約束でしょw

あー、恥ずかしい!/// 」








(頭と同じくらい赤面)










ユーゴ
「まーちゃん?じゅったん?」









チンピラ
「俺、じゅったん。

ジュリだから じゅったん。






そうそう、
ベースケースに付いてるステッカーも見てたからね!

あれ、『悲しみの向こう側』だよな!!」









※ステッカーがこちら










ユーゴ
「知ってんの!?
俺このバンド好きでさ〜。」









ジュリ
「俺も俺も!!」









2人

「キエチマエカナシミー!」













相葉
「青春だねー。」
(もうついていけなくなってきたおじさん)


相葉
「あ、ユーゴちゃんの部屋に貼ってあったポスターの人!!」










ユーゴ
「あれは嵐の○葉さんです!
僕の人生の憧れなんで!!」








ジュリ
「その若さで嵐知らない人…いるんだ…」






相葉
「あ〜!町の子達が言ってたような…

ジャニーズ?の嵐くん??


芸能人よくわかんないや(笑)」






ジュリ
「まーちゃんのお店に芸能人来てたかもしれないじゃんw
今までどれだけのサインを逃したんだろ?」













数週間後…

@大学(数ヶ月ぶりの登校日)






相葉
「わー、大学ってこんな感じなんだねー。

なんかオシャレ〜!!



やー、ごめんね!
何かテンション上がっちゃった♪


大学行ってないし、住んでる町は中学までしかないから見たことなくて♫」






ユーゴ
「ついてきて貰って申し訳ない!!

と思ったんですけど、
ここまで喜んでもらえて良かったです(笑)」













(シンタローがこちらに向かってくる…)



ユーゴ
「あぁ、もう顔がうるさいw笑笑」










相葉
「あの子、こないだのリモート飲みの!!
タロちゃん!!」











シンタロー

「ユーゴ!!!

会いたかったぞ!



治ったのかおい!!」








(バシッ!)


(ドサッ!)











ユーゴ
「っ痛ぇわ!
見ての通りまだ治ってねぇし、

お前ソーシャルディスタンスしろよ








も〜、お弁当とおやつ無事で良かった〜。
これだけは死守したわー。」




(ユーゴ、大量に物が落ちたので松葉杖でかき集めて拾おうとする)









相葉
「おっと、転んだら危ないよ、
おれ拾うから!!」










シンタロー
「あ、あの時の美人!!
どうしてここに…!!」






(シンタローも拾ってる)










相葉
「ユーゴちゃんにもしものことがあったら助けるから、って大学に届出したの!!」









ユーゴ
「一応、霊媒師だって適当に言ってみた」













相葉
「ただの霊感なんだけどね。」












シンタロー
「心強ーい!!




ところで、このノートはナニ?




(ユーゴが落としたノートを拾ってる)




















終活!?









早期就活が崖っぷちだからって、
絶対死ぬなよ!!
ほら、まだ3年だし!
俺たちがただ早期就活してるだけで本当はまだ1年あるんだし!

もし駄目だったとしてもな!
命さえあれば人生はいくらでもやり直せるんだぞ!
一時の気の迷いで命落とすなよ!!
絶対だ!!」










ユーゴ
「心配しすぎ!!
確かに最近芸能ニュースで見るけど!





俺だっていつどうなるかわかんないじゃん。
ばーちゃんがやってるの見たことあって、いいなーと思ったから、ちょっと書いてみただけで…」









シンタロー
「なんでこんなもの…!!」










ユーゴ
「やめろ!やめろ!捨てるな!

一応今まで大事にとっておいたノート使ってるんだからw」








相葉
「タロちゃん、、、











めっちゃアツい。

そして優しい。












シンタロー
「死ぬまでにやりたいことリスト、
これ全部やろう!!今日中に!!
そしてこれを就活ノートにしよう!!」









ユーゴ
「今日中は絶対無理じゃんw笑笑」











シンタロー

「やーるーのー!!













やることリスト

・コンビニでチンピラの前を通過する→済
・ツーリングしたい
・温泉巡り
・サッカー、フットサル
・芸能人とか有名人に会いたい。
 ①嵐の○葉さん
 →ライブをオンラインで見るしかない
 ②悲しみの向こう側のライブもいいなー
 ③天才サッカー少年の重岡くん
  と、敏腕マネージャー?の子
→2人とも兵庫のド田舎に住んでる?噂。
・墓参り
・ばーちゃんとリモート→済、でもまたやる
・奨学金返済(残金¥¥¥万円)

・ライブやる、ホクトも一緒に。








ユーゴ
「まずこの怪我じゃツーリング・サッカー・フットサル出来ない、温泉入れない。
大体奨学金なんて何十年とかけたって返せないし。
○葉さんはライブで会うしかなかったけど、この情勢だとライブ開催がオンラインだし。










相葉
「サッカー少年とマネージャー…!!
あ〜、今日は2人とも高校の登校日だって言ってた!!
連絡しておくね。」









シンタロー
「え?まさか友達??」










相葉
「2人とも友達♡
家もご近所で、サッカー少年は徒歩10秒、マネージャーは徒歩2分くらい。
凄く良い子たちだよ。」










ユーゴ
「す、すごい…世間狭すぎる!」









相葉
「ホクトってバンドのメンバー?」









ユーゴ
「元、メンバー。
俺と、シンタローと、3人でやってて。

俺とは物心つく前からの幼なじみなんだけど、今は色々あって連絡しても返事来なくなっちゃった。




同じ大学だけど、
登校日少ないし学部違うし予定もわかんなくて。全然会えない。」










シンタロー
「お、写真あった!!」




相葉
「男前だね〜。











シンタロー
「今年の春、フェスに参加する為のオーディションがあったんだ。
あいつ1番本気だった…
でも落選して。
俺たちとはもうやらないって、軽音サークルやめていった。
多分今はどっかのバンドにいると思う。」










相葉
「ホクト…
…なんか見たことあるような気がする。

会った!こっち来てからどっかで会った!
・・・・・・でも覚えてない💦」











(がっくし)














相葉
「探すしかないねっ!!」













ユーゴ
「どうなんだろ。
俺が会いに行って邪魔にならなきゃいいな。
今凄い充実してるかもしれない。
探さない方がアイツの為かも。」
(ぶつぶつ…)
















(シンタロー、完全にやる気に溢れた顔で
相葉を見つめている…)

























@大学構内




相葉
「ユゴちゃんをタロちゃんに任せて来てしまった…






問題解決のために情報収集しないと…



















バンドメンバー問題!

#魔物退治ぜんぜんしてない
#今のところ情報ゼロ
#実は魔物の退治屋さん
#市民の悩みに首を突っ込みすぎ
#毎週言うが今回この人には時間がない











相葉
「あ、すみませーん!
大学の先生ですか?



お聞きしたいことがあるんですけど、
経営学部の学生は知ってますか…?










あ、知ってる!!











詳しくは教えられない…
まぁ、そうですよね〜。








あ、おれ?はい。そうです。霊媒師の。








ユーゴくんにホクトくんを会わせたいんですけど…。











あら、今日登校日!?







あと何時間かは構内にいる!?








有力情報です!








ありがとうごさいます♡











ユーゴくんの容体ですか。

足が複雑骨折してて。手は大丈夫です。
左足の方が特に悪くてたっくさんボルト入ってるんです。
全治1年くらいとは最初言われてたんですけど、傷の治りは結構驚異的なスピードみたいでお医者さんもびっくりしてて、
今は松葉杖使っては歩いてますけど、もしかしたらもう松葉杖取れるかもって。





ただ…。

大学にも届けてある通り、
意図してないタイミングで幽体離脱?
魂抜けちゃうことがあるんですよ。






多分きっかけはあの大怪我だと思うんですけど、それは、おれもよくわかってなくて。






魂抜けちゃった時はおれが対処してるんです。








違います!違います!

生きてますから!


ユゴちゃんは絶対に死なせません

















(物音)













相葉
「ん?」














(走り去る人影)












相葉
「誰かいた…?」













(拾い忘れたノートを見つける)














相葉
「ユゴちゃんの終活ノートに似てる…




名前、書いてるかな?




















ホクト…!?」























(続く)

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