のど飴戦士アイバチャンSeason9 【最終回後編】





※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。

※物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。

あらかじめご了承ください。


















ー戦闘後、ダメージを受けていたユーゴは精密検査と安静のため短期入院。
異常なしと診断され、大晦日に帰宅した。












@ユーゴ家










(ガチャ…)









ユーゴ
「ただいまー。












そっか。
相葉さん、もう居ないのか。

退院早められなかったし、帰りの船が今日までしか来れなかったなんて…

ツイてないなぁ。





(相葉ちゃんがポストに入れていった合鍵を取り出す)











たくさんお世話になったから、最後はお見送りしたかったな・・・。












・・・でも、泣いて困らせちゃいそう。。。

























(パサッ)





あー、郵便物たくさん溜まってるよー。

確認しなきゃ。









年越しまで…



うーん、嵐のオンラインライブまで…



・・・やっぱ紅白歌合戦始まるまでにしよ。



















相葉さん居ないとさみしいなぁ。
今まで一人暮らししてたはずなのに。















・・・・・・





(しーーん)












魔物倒すだけで良かったはずなのに、

俺のこと助けてくれて・・・。

介護してくれて。

家のこと全部してくれて。

料理教えてくれて。

学校ついてきてくれて。

会ってみたい人にテレビ電話してくれて。

親友との仲直りの仲裁してくれて…。













俺の困ってること、願い、
全部、解決してくれた。















@回想













相葉ちゃん
「俺はヒーローだから魔物を倒すのが本業なんだけど。


…でも実際は、魔物が居なくなったところで幸せじゃない人ってたくさんいるんだよ。
暮らしてるところが平和なのも気づかないくらい、毎日つらいとか。あれ困ってるとか。









だから、おれは!
魔物とか関係なく、困ってる人がいたら絶対に助けたいの。

魔物がいない街で、
たくさんの人が本当の意味で幸せになって、笑ってほしい。























っていう世界平和の妄想してたの!


www(いつもの引き笑い)













優しい魔物さんも意外と多いんだよ!
いつか人類と魔物さんが仲良く暮らせる日が来ればいいなって。


















妄想!

#自分で言いながら爆笑
#正義のヒーローが思う世界平和でした






















@現在






ユーゴ
「相葉さんが魔物倒して帰っていくだけだったら、今みたいな楽しい生活は送れてなかった…







魔物を無力化して人間にする飴を作ったのは相葉さんで。
他に飴の使い手が居ないことを考えると、他のヒーローが来てたらズドンのこと倒してただろうし。











相葉さんが来なければ、ズドンが人間になることも友達になることもなかったのか。












相葉さんとの出会いは・・・

奇跡だ。。。




















俺に乱暴したら友達やめるって、ズドンに約束させてくれたし。











いやぁー、本当に助かった…。
ズドンが俺に惚れちゃうってまさかの展開過ぎて焦ったけど…
相葉さんにまた守られた💦…(笑)
















今生きてることも、
仲間が増えたことも、
ホクトと仲直りできたことも、
最近胃の調子良くてちょっと体重増えたことも…














全部、全部・・・
相葉さんのおかげなのよ・・・


















俺もああいう人になりたいなぁ〜。
本当、憧れだわ〜。

















あぁー、もうダメだ〜。泣きそう〜。













・・・テーブルに手紙が置いてある!



















ユゴちゃんへ。
助けてくれてありがとね。
ユゴちゃんは命の恩人だよー>_<
ヒーローなのに頼りないところ見せちゃったね。。。
3ヶ月間居候させて貰った上に誕生日プレゼントまで…
本当、どうお返ししていいのかわからない…
ユゴちゃん凄く成長したんだもん、おれも負けじと鍛え直さないとね💦
カッコよすぎでしょ〜、魂抜けるの怖くて1人で学校行けなかったのに、寝るのも怖がってたのに。
意地クソで病院抜け出してみんなを助けに来てくれるなんて…勇敢過ぎでしょ(笑)
今回は解決したし怪我も全部治っちゃってたみたいだから安心だけど、もう絶対無茶しちゃダメだからね!
恋人(?)が「ユーゴは俺が守る」って言って聞かないだろうけど。笑笑

仲間たちと、恋人と、末長く仲良くね(^-^)
パパとママとお兄ちゃんにも宜しくお伝えください!


じゃあ、また会える日まで。


p.s. 終活ノートずっと持っててごめんね。
おれも色々かいてみた。
おれがいなくてもちゃんとご飯食べるんだよ!
冷蔵庫に作り置きしといたからね。
あと、大掃除も一通り済ませておいた!
(換気扇の掃除、何年サボってたのー?)
解決に時間かかり過ぎてバタバタな年末にしちゃってごめんね。



アイバチャン より
















相葉さん…あなたは一体なんですか!
天使ですか!神様ですか!

俺は相葉さんの命救ってませんから!
飴たくさん舐めましょう!って言っただけな気がするんですが!

相葉さんは、俺の命救ってくれたじゃないですか…!!
俺も、こんなに良くしてもらってどうやって返せばいいのかわからないよー。












換気扇は本当に

ごめんなさい!



お菓子しか食べないからって油断してました!











あぁ、相当汚れてたんだろうなぁ。

ここ住んで3年だもんな。


確かに毎日お湯沸かすし、シンタローがウチに来たら色々作ってくれたもんな。






相葉さん…ありがたい…
けど本当に申し訳ない。。。
調理の仕事減って手荒れ治ってきてたのにまた荒れちゃう。

今度は良いハンドクリーム贈らせてください。。。












ノート?













(終活ノートを開いてみる)












あ・・・・・・







相葉さん・・・。


レシピですか…?









いつの間に・・・

こんなに、こんなに書いてくれたの?

もしかして俺が魂抜けて居なくなってるとき。








俺のこと朝から晩まで探してる合間で書いてたの?









だよね。他に時間…ないよね。








ちゃんと寝てたかな?
だるかったのは生き霊のせいじゃなくて寝不足と疲労の可能性もあるよね…。











相葉さん、ありがとう。


大切にします。


ちゃんとごはん食べます。







早速今晩から作り置き食べます。

全部食べ終わるまでにレシピをしっかり読んで、作り置きがなくなったら作らせてください・・・
















(笑顔で涙を流す)
























その頃…



@船の上











(ファーン)


















なんでも屋のオッチャン
「相葉ちゃん。いつまで泣いてんだ。

正義の味方だろ?






しょうがねぇな。



あぁ、わかった!

泣け!泣け!」



















相葉ちゃん
「・・・・・・。
















(スヤァ…)










zzZZZZZzzzzzZZZZZzz
















オッチャン

「寝てたのかw」













相葉
「あぁ、おれ寝ちゃってた?





横浜来てよかった満足感と、
ヒーローとして一般市民に助けられた恥ずかしさでいっぱい(泣)
ダメだなー。頼りないなぁ。…」








(う…うぅ…ぐすん…)












オッチャン
「また泣くのか💦











おめぇよ、今までちゃんとやってこれてたじゃねぇかよ。

助けて貰ったくらいなんだってよ。」











相葉ちゃん
「1回でもあったらダメじゃん。
大丈夫だったからいいものの、最悪の事態なんて起こったらさ、、、


ヒーローたるものダメだよ!泣」











オッチャン
「支えたくなるヒーローだからしょうがないじゃねぇか。
ただ魔物倒すだけじゃねぇ。
オメェのお節介とお人よしに助けられることなんてみんなあるんだから。
オレもだけど、一般市民はみんなオメェに感謝してんだ。
少しでも支えになれれば、って気持ちも汲み取ってくれやい。」










相葉
「オッチャン、そうなの?」











オッチャン
「・・・お、おぅ。」











相葉
「3ヶ月住まわせてくれたし、命助けてくれたし、スマホの操作教えてくれて、最後誕生日プレゼントもくれたんだよ。

おれそこまでのことしてないのに、お礼が少しなんてもんじゃないんだよ!」










オッチャン
「そんだけオメェに感謝してるし、してもらったと思ってんだろ?
本当は帰って欲しくなかっただろうに。」













相葉
「あの子はおれがいなくても大丈夫!
心配いらないよ。」





















@ユーゴ家










(泣きながら郵便物を確認中のユーゴ)













(♪ピーンポーン)








ユーゴ
「あ、誰か来た。どうしよ・・・









はーぃ・・・・・・














(ガチャ…)

バン!











「ユーゴ!

会いたかった

愛してるよ!」

(花1本くれる)











「ごめんね。
ユーゴのことすごく愛してるんだけど、お金がなくて1本しか花買えなかった…」










ユーゴ
「あ、ありがとう・・・
無理して買ってくれたんだね。

あれ?ズドン?
…じゃなくてジェシーだよね??」








(派手なサングラスがないので一瞬わからなくなってるユーゴ)









※この直前、人間っぽい名前が付いたズドン改めジェシー。(経緯は後日更新)













ユーゴ
「え?でもどういうこと??



さっき別れたときにまた後でねって…



え?なにその大量の荷物?












ジェシー
「魔界の家に帰れなくなったからさ〜♪



今日から宜しくね〜♪ へへへへ♪



寝室どこ〜??






AHAHAHA〜











(ユーゴ:え?えぇ??)










いいおウチだね〜♪
綺麗だし〜♪
こういうとこ住んでみたかったんだー。












(ユーゴ:
1つ聞いていい?
まさか転がり込む気じゃないよね?)











お腹すいた〜
明日はお正月だね〜。
年越しそば食べようよ〜。
俺結構好きなんだよ。人間のご飯!











そうだ〜!
役割分担しよー。
ユーゴが料理の係ねー。
俺は〜、洗濯と〜ゴミ出しと〜。









同棲って感じで楽しいね!

AHAHAHAHA」














ユーゴ
「い・・・・・・







嫌ァ〜!!」











ジェシー
「ユーゴと友達でいたいから一線は超えないように頑張るから


まだ大丈夫よ



AHAHAHAHA)













ユーゴ

「え?まだ?

まだって何?

"まだ大丈夫"って

あのー、今後は

"もう無理"とか

ありえるの?


いやよ!

俺はいやよ!


とりあえず、

俺の寝室は

立入禁止だわ」




























@船の上







オッチャン
「大丈夫だろうけどよ、
想像したら可哀想になってきたぜ。」









相葉
「そうかなー。
あとでちゃんと仲良くなれそうだったけどなぁ。」













(プレゼント開けてみてる)























オッチャン
「なんだ、その白い布?」










相葉
「牙も刃物も通さない、燃えない。溶けない。
・・・凄い布らしい。








(オッチャン:あ〜、あれか。)














だいぶ前から誕生日バレてたみたいでさぁ〜、ネットショッピングで買って用意してたみたい。


今回の戦いで変身スーツがボロボロになっちゃって。





相葉さん、裁縫も得意そうだからこれ使ってくださいって。






凄いタイミング!!
おれ裁縫もそこそこ出来るし。 









あ、同じ素材の糸も付けてくれてる〜!
強度が凄いことになるね!!

これでHP上がったら完璧だ!








これめっちゃ高そうじゃない?

仲間と一緒にみんなで買ったって言ってたもん💦」












オッチャン
「あぁ〜そりゃ、大変だぜ・・・
若造たちも、お前さんも。









(相葉:おれも?)












それ、刃物や牙が通らないどころか

ハサミも針も通らないぜ。」












相葉
「・・・そ、そうだよね〜。


どうしよう。

そのまま羽織ってマントにだったら出来るかな。」


















オッチャン
「いやぁ、それでよ。


実は俺もレベルアップ記念に変身スーツを新調しようと思ってて。
同じ布買ってたんだよ。


でも裁縫は苦手だし。









ただ、これを切るためのハサミと縫い付ける針だけは作れたんだ。








俺が出来るのはここまでだ。
あとはお前が好きなようにやれやい。








そして俺は、明日旅に出る。」












相葉
「オッチャンありがとう…
あとはおれが頑張る。


どんな感じにしようかな??」













※イメージ
オッチャン
「いやぁ、それはやめた方がいいな。
縁起が悪いし弱そうだ。魔物にナメられる。」








相葉
「前と同じ感じにしよーっと。
多少のオシャレ重視感はあったけど、不便は感じてなかったし。」













オッチャン
「お、港が見えてきたぞ。神戸だ。」













相葉
「町までもう少しだね。」



























相葉
「わー、キレイな景色だねー!!
写真撮ろうっと!!」






オッチャン
「なんだオメェ、スマホで写真も撮れるようになったのか!」





相葉
「えへへへ、そうなの♡」














オッチャン
「・・・相葉ちゃん。
今まで、ありがとな。」








相葉
「なーに言ってんのー?
お礼言いたいのはおれの方だよ!




ありがとう。




お休みして旅に出るかもしんないけど!
…これからもよろしくね😊」









オッチャン
「お、おう。」












(今度釣り教えてよ)
(オメェ、釣りの腕良さそうに見えるな)
(力は強いよ、一応ヒーローだから♪)
(おぅ、そういえば前に腕相撲したよな?)
(久々やる?負けないからね!)
(多少は手加減しろよ〜)

























(終わり)



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