のど飴戦士アイバチャンSeason10 【第2話】







※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
※また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。

あらかじめご了承ください。















@重岡家
#縁側のある和室
#ほぼ客間
#度々登場してる
#友達が遊びに来てるシーン大体ここ

















相葉ちゃん
「お邪魔しまーす!」








シゲ
「お、アイバチャン久々に来た!!」












のんちゃん
「3日ぶりやなぁ!」










相葉
「こんなに会ってなかったの、横浜行ってたとき振りだね!

お店休んで山で修行しててもご近所だから朝と晩は会ってたし。








ユゴちゃん、重岡家での生活は慣れてきたかな?」
















(ユーゴ、満面の笑み)



1週間前に凍った状態で川を流れてきたところを救出された。何故か喋れなくなっている。どうやって横浜から兵庫まで辿り着いたのかも今のところ不明。
魔物が現れたと疑われたが、人間だという相葉ちゃんの証言や、人を襲わないことから県警の了承を得たため重岡家で保護観察中。













タマ(ユーゴの膝上でのんびり中)
「ニャニャ!」













相葉
「あら、ユゴちゃん!
早速誕生日プレゼントの服着てくれてるの?」














(ユーゴ、ニコニコしてお辞儀)













シゲ
「服が着てきたやつ1着しかなかったからな〜。
用意してくれてたのが服で良かったな〜。」












相葉
「服あんまり興味ないけど、おれの服のセンス大好きって言ってたから😊

まだ横浜に送ってなくて良かった〜💦」











シゲ
「アイバチャン、去年の誕生日どんだけ貰ったねんw

ユーゴ君への誕生日プレゼントの量めっちゃエグいやんw」









のんちゃん
「服と…パンツもな。

なんかお値段高そうな…ええ感じのコートもあったやん。
これ、ユーゴ君からアイバチャンに誕生日プレゼントあげるときめっちゃ困るやつやな。」









タマ
「ニャニャニャ!ニャー!」
(お返しのハードル上がったんやな!)














相葉
「いやいや!

去年すんごくいい誕生日プレゼント貰っちゃったのもそうなんだけど💦
ほら、家に居候させてもらってたくさんお世話になった上に命まで助けてもらったから。

いくら返しても足りないくらいなの💦

ほんの気持ちだから。
全然気にしなくていいから!ね?」











(ユーゴ、何か言いたそうな顔してる)











シゲ
「因みにユーゴ君の今日のコーディネートはのんちゃんチョイスやで。

暖かそうなモコモコの服で雪男風にしたらしい。」










のんちゃん
「この髪型やからホンマもんの雪男っぽいやろ!」(ドヤ)








※1話より、のんちゃん初対面のユーゴ













タマ
「ニャ〜、ニャ〜」
(雪男ってこんな良い匂いであったかいのかニャ〜)











相葉
「そっか!
商店街の床屋さん、骨折して臨時休業中だもんね!
他に髪切れるところないし、だからこのままだったんだ…」









のんちゃん
「このモジャモジャ頭気持ちいいで〜」











(3歳児に頭モシャモシャされて笑顔な21歳ユーゴ)












(もぐもぐしてるユーゴ)














相葉
「ほーら。
お菓子また食べ過ぎてる!

検査で隠れ脂肪肝見つかっちゃって、
絶対治すって決意したんでしょー💦
卓巳くんから聞いたよ💦」










(ユーゴ、お菓子を頬張りながら笑顔)











のんちゃん
「あーバレたかー!」










シゲ
「あまりにも美味しそうに食べるからつい俺たちも与えてまうねん(笑)







声が出ないどころか

記憶も失ってるみたいやから

脂肪肝を治そうという決意がなくなっちゃったんやな。」











相葉
「そっか、やっぱり…覚えてないんだ。」










のんちゃん
「言葉はわかんねんけど、文字がわからへんみたいで、筆談出来んかった。」












シゲ
「せや。あと、全然ご飯食べへんねん。
前から小食やった?

それとも。
お腹調子悪いとか、ショックが大きくて食欲あらへんとか、何かあるんやろか。
それがちょっと心配やった。」











相葉
「前からかなり偏食と小食が凄くてさ…
初めて会った頃は1日3食お菓子だったんだよ。



お菓子の食べ過ぎと胃腸が弱いせいかな。
普通のご飯は1口食べたらお腹いっぱいだった。。。






おれと一緒にいるときは胃に優しいご飯作るようにして、おやつは1日1回にして、それで食事量増えてきてたんだけどなー。」












シゲ
「アイバチャンの頑張りが・・・

今や両手であざとかわいくお菓子持って食べてんで。







ホンマ、魔物化してる疑惑そろそろ晴れへんかな?
絶対ちゃうやん。」













のんちゃん
「魔物はこんなに痩せてへんやろ。」












シゲ
「寒がりやし。
なんかいっつも萌え袖やし。
何故か一瞬でタマに懐かれてるし。

タマ、家族と女の子以外の膝に乗るなんて今まで1度もなかったかもしれへん。
ユーゴ君が初めてや。

マタタビあげたみたいにデレデレやし。」











タマ
「ニャ〜ニャ〜。」
(この良い匂いなんなん。ホンマにたまらん。)












相葉
「ユゴちゃん、味覚糖のど飴を1日100個食べてたのね。
飴の副作用でフェロモンが全身から出てるんじゃないかって。

タマちゃんが懐いてるのはその影響かも。」










シゲ
「アイバチャンは同じフェロモン出てるのに噛まれるよな(笑)」











相葉
「人間にはわかりにくいけど、
ユゴちゃんのフェロモンはお花の匂いがするみたいだよ。

おれは焼きたてのクッキーの匂いみたいだからさ…多分食べたくなっちゃうんだね。笑笑


匂いの話はユゴちゃんのお友達情報ね。
無事を教えたらすごく安心してたよ。」











タマ
「ニャ〜!ニャニャニャ〜!」
(おー、ヒーローが魔界に一歩近づいてるような気がする!)












(ユーゴ、???)












のんちゃん
「アイバチャン、ユーゴ君の友達から何か情報は得れてるん?」











相葉
「それがまだ・・・。
ここに来る前の状況を知ってる筈の同居人がユゴちゃん探しに行ったきり帰ってこないみたい。

他の友達が言うには、最後に会ったのは2月11日で、その後も毎日連絡取ってたみたいなんだけど2月25日には連絡付かなくなったみたい。
その日同居人に会ったら、すごく混乱してて詳しい話聞けなかったみたいなの。」










シゲ
「その同居人、連絡つかへんの?」












相葉
「その人…元魔物なんだよね。
横浜は魔物の住民登録出来ないから、スマホの契約できなくて。


ここにいるよ、って教えてあげたいのに。」











シゲ
「優しい魔物やったんやね。」











相葉
「いい子な上にさ…
本気でユゴちゃんに惚れてるから💦
この優しさ+フェロモン効果で…




求愛…毎日凄かったみたいよ。笑笑」












ユーゴ
(???)










シゲ
「どんな求愛されたかから思い出して貰いたい。すっごい気になる。

ぜひ参考にしたい!

あんまり過激やと真似出来ひんかもしれへんけど。」









ユーゴ
「・・・・・・。」
(なんか言おうとしてる)













シゲ
「あ、ゴメンな。
思い出せるもんやったら思い出したいよな。」













(ユーゴ、首を振る。なんか悲しそう。)












のんちゃん
「お兄がわかってくれへんから悲しそう!」












シゲ
「えぇー!ごめん、ホンマごめん!」












のんちゃん
「せや、ユーゴ君サッカー好きなんやろ。
お兄もサッカーだけは出来るんやで。
気分転換にやろうや〜。」











シゲ

「のんちゃんやめて!

ホンマ、俺出来るんサッカーだけなんやから💦」



















@裏庭





シゲ
「見よ、俺のリフティング!」










(ユーゴ、目を輝かせて見てる)










相葉
「何回見てもすごいねー!
これいつも10分くらい続けられるんだよ!)











(ユーゴ、激しく頷いて拍手)










シゲ
「あ・・・」(失敗)











(ユーゴ、ボールを拾う。)













シゲ
「ユーゴ君もやってみて〜!」











ユーゴ
(リフティング始める)











相葉
「え、すごい。出来てる!!」











のんちゃん
「身体が覚えてるんやな。」


















「おー!すごいすごい!!
サッカーめっちゃ上手!!」










シゲ
「神ちゃん!久しぶりの再会やー!」









神ちゃん
「ホンマー!
高校のオンライン授業でしか会うてへんもんな!



塾の授業、今度シゲん家で受けようかな〜
どうせオンラインやし〜」















(ユーゴ、笑顔でお辞儀)













神ちゃん
「ユーゴ君?こんにちは〜!!」











シゲ
「俺の親友の神ちゃん!
ほら、こないだ話したやろ?…笑笑」















(サッカーボールを神ちゃんに渡す)











神ちゃん
「あぁ、ごめんな。
オレ出来へんねん。」











シゲ
「ほれ、神ちゃん。行ったれっ!」











神ちゃん
「さてはお前…なんか入れ知恵した?」














のんちゃん
「神ちゃんもサッカー部で、しかも運動神経抜群って言ってたな〜。」











神ちゃん
「オレ、マネージャー!
球技、ニガテ!」

















(やってみた結果、もちろん0回)


























(サッカーで遊んで数時間…)



















タカヒロ
「ただいま〜。」











のんちゃん
「お兄!お兄!」

#めっちゃお兄ちゃんっ子
#生意気小僧が普通の3歳に戻る












タカヒロ
「のんすけ〜!
ヨシヨシヨシヨシ!良い子良い子♪」














タマ
「ニャ〜ニャニャ〜」
(お兄、ユーゴ君見てみ?)
















タカヒロ
「おぉ、タマ。なした?


…ユーゴ君めっちゃ良い表情してるやん!
ウチ来てからこんなん初めて!」













相葉
「そうなの!
サッカーすごい上手いんだよ!」












(ユーゴ、何か言おうとしてる)











タカヒロ
「そっかー!良かった良かった!」











神ちゃん
「え?まさか・・・」












シゲ
「ウチのお兄。
動物の言葉がわかるだけやなかった。
ユーゴ君の言いたいこともわかるらしい。」














(ユーゴ、何か言おうとする)















タカヒロ
「何にも覚えてないし、喋れないし。
でもみんな本当に優しくしてくれるし、いろんな話もしてくれる。
正直、俺もみんなとたくさんお話したいし、お礼も沢山言いたいのに・・・
声が出ないから凄くもどかしくて。


ここに来てから毎日こんなに楽しいのに


・・・悲しいと感じることも同じくらいあった。










でも、今日は。

ずーーーーっと

楽しかったよ!!」


















(ユーゴ、笑顔で涙を流す)













相葉
「ユゴちゃん。
気づいてあげられなくてごめんね。
みんなとお話したいと思ってくれてたんだね。






よしよし。頑張ったね。
もぉ〜!すごいよ!














(ユーゴ、泣きながら頷く)












(ボール指差してる)









タカヒロ
「せやな、またみんなでやろうな♪」









相葉
「スポーツは言葉を越えるんだね。」



















(続く)

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