のど飴戦士アイバチャンSeason10 【第5話】
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。
@夜の重岡家
(zzZ…zzZ〜)
「へぇー、バンドやってたんだ〜。
かっけーじゃん!
俺ドラムちょっとだけ出来るけど、人前でやったことないからさ〜!
すごい羨ましいよ!!」
(マジ!?お前ドラム出来んの?
俺さ、バンド組もうとしてるんだけどベースとキーボードしかメンバー集まってないんだよね。)
「集まってなさすぎじゃん!大丈夫?」
(あのさー、それで…
ドラム。叩いてくんない?
お前と、一緒にやりたいな。
あ…ちょっと来て!!)
(ガラガラガラ・・・)
(ホクト!ホクト!新メンバーだぞ!)
「うぃーっす!
って、まだオッケー貰ってないけどいいの?新メンバーって言っちゃって。」
(いいのいいの!なぁ?
ちょっと叩いてみろって!!)
|| ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
(いいねぇ〜)
೨̣̥ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
🎼 ♩♪♪♪♪♪♩♩♪♪♪♩
ホー、ホケキョ
(むにゃむにゃ・・・・・・
あ、また夢か。
なんか楽しい夢だったなー。
最近見る夢はなんか懐かしい感じがするんだよね。)
@公園
シゲ
「新学期やと言うのに登校日増えへんなー。
春休み明けても木曜日はリモート授業ばっかやん!」
(時間割を見て驚きを隠せない)
神ちゃん
「オレたち、読者さんから見たら来週以降も不登校状態や。
あ、今は春休みなんやで。」
相葉ちゃん
「まぁ、このご時世だからねぇ。
読者さんもわかってくれるよ〜。
コーヒーおかわり入れるねー。」
(神シゲ:おおきに〜)
シゲ
「因みに、今回の春休みはコロナで伸びて7月までなんやて〜!」
相葉
「えー!!
春休み終わってもすぐ夏休みじゃん!」
のんちゃん
「お兄・・・???
わかりやすいウソつくなやw
今日は
エイプリルフール
やからってw」
相葉
「そういうことか!
もぉ〜!本当だと思ったでしょー!笑
あ、ユゴちゃん!
授業のビデオ見終わったの?」
(ユーゴ、パソコンを閉める)
ユーゴ
👌
相葉
「留年免れて良かったね〜💧
講義も楽しく聞けたみたいだし。」
ユーゴ
[😊][🙇♂️]
神シゲ
「新カード🙇♂️使ってくれたー!!」
ユーゴ
[😊][🙇♂️]
(ありがとう)
のんちゃん
「なぁなぁ、先生なんって診断書書いたん?
ホンマなら留年になりそうやん。」
卓巳先生
「えっとね。」
のんちゃん
「あ…食べてからでええわ(笑)」
卓巳先生
「これこれ!」(モグモグ)
┌ーーーーーーーーーーーーー┐
#1.自己免疫異常
#2.逆行性健忘
#3.機能性構音障害
#4.失読失書
魔物に襲われる不慮の事故にて一時的に上記症状が見られており、経過観察をしております。#1は概ね改善、#2は家族や昔からの友人を思い出す等僅かに改善傾向です。#3ですが発声が困難な状況が続いています。#4については会話による言語理解は問題なく可能ですが、視覚的な文字の理解や記入が不可能な状況で読書や筆談、レポートの記入は困難な状況ですが、今後改善していく可能性が高いです。
春休み明けからリモート授業の参加は可能です。体調不良時、トラブル発生時には欠席させてください。
帝都大学医学部附属病院 高度先端医療センター
総合診療科 波多野卓巳
└ーーーーーーーーーーーーー┘
卓巳先生
「診断書が役に立って良かったよ。」
相葉
「・・・・・・???」(固)
シゲ
「アイバチャン、俺もや。
病名が一文字もわからん!笑笑」
のんちゃん
「免疫が働きすぎて悪さしてますよ、
今までの記憶がありませんよ、
お話できませんよ、
読み書きが出来ませんよ、
っていうことやな。」
相葉
「あ、そういうこと!!」
卓巳先生
「アラフォー、3才に教えてもらってるよ(笑)」
神ちゃん
「3才の説明が的確な上にわかりやすいなw」
(ユーゴ、頷く。
・・・からの、のんちゃんの頭なでなで)
のんちゃん
「ユーゴ君、こどもの扱い方上手い!笑笑」
神ちゃん
「え?のんちゃんって子どもちゃうやろ?
その貫禄。笑笑」
シゲ
「敬語は生まれる前に置いてきたらしいで。
可愛いやろー、うちの弟!」
のんちゃん
「お兄達に甘やかされて育ってるからな〜。
先生、それでこの場合ってレポートで単位取られへんやろ?」
卓巳先生
「文字書けないからレポート提出不要で、休んだ分は撮影しておいた授業のビデオ見るだけで単位貰えるみたい。」
(ユーゴ、パソコン指さす)
相葉
「今見てたやつねー!
大学のしくみはよくわかんないけど、大変そうだね〜。」
(ユーゴ、激しく同意)
[😭]
相葉
「大学の先生達は前に魔物にぶつかって死にかけたのとかいつ幽体離脱するかわかんないとか、色々あったの知ってるからね。
魔物とか現実味のないこと言っても信じてくれるから本当良かった。」
(ユーゴ、驚いてる)
相葉
「あの時大変だったんだよ〜」
⚡︎⚡︎⚡︎(電話)
相葉
「ユゴちゃん、電話だよ!」
(ユーゴ、出方がわからずキョどる)
シゲ
「ここをポンって触るんやで。」
神ちゃん
「テレビ電話や!
せや、新学期前にお友達出来たんやもんな。」
卓巳先生
「え?新学期前に?
友達が出来た?もう?」
のんちゃん
「新大学1年生が羨ましがるやろうなー。
まぁ、4年生やし。
同じ学部とか学科の人は顔見知りの人おるんやろうけど・・・」
(ユーゴ、www)
相葉
「あれ?え?
新しい友達って・・・???
新しくない!
なんだぁ〜タロちゃんかぁ〜(笑)」
(ユーゴ、びっくりしてる)
シゲ
「え?アイバチャンの知り合い!?
っていうリアクションやな。」
(ユーゴ、激しく頷く)
[😲]
のんちゃん
「前からユーゴ君の友達なんやな。
なぜそんな初対面みたいに…」
⚡︎シンタロー
「しー!!💦」
ユーゴ
[😭][🙇♂️]
(ごめん)
⚡︎シンタロー
「まぁ、ちょっと忘れたくらいで気にすんなって!
俺のこと急いで思い出さなくていいからさ!
のんびりいこうよ〜。
ほら、俺はさ。
何回お前と知り合っても友達になりたいだけだから!!」
相葉
「え、、、タロちゃん。。。
今すごいキュンってした♡」
⚡︎シンタロー
「あー照れるー!!
ユーゴ!
忘れろ、今のは忘れろ!」
卓巳先生
「逆行性健忘って昔の記憶を忘れてるだけで、新しく覚えられないわけではないんだよね。」
シンタロー
「そこをなんとか!
また知り合うところからやり直そうか、なぁ!?」
(ユーゴ、めっちゃ笑ってる)
[😊][🙇♂️]
のんちゃん
「グループの中に1人はいる、ムードメーカータイプやな。」
シンタロー
「ユーゴ。
お前ベース弾けるんだって?
あのさ、えー。
ホクト!ホクトから聞いたんだよ!
お前思い出したんだろ!
それでさ、えーっと。
俺ホクトとバンド組んでるんだけど、ベーシストがちょっと今居なくてさ。
ベース弾いてくんない?
一緒にやろうよ。」
ユーゴ
(・・・・・・・・・・・・)
[🥺]
相葉
「あ、訴えかける顔だ!
どうしたの?」
(ユーゴ、フォトアルバムを取り出す)
⚡︎シンタロー
「あ、こないだ送ったやつ!」
神ちゃん
「ユーゴ君のバイブルみたいになってんで。
スマホそっちのけで毎日見てる。」
シゲ
「ホンマに嬉しかったみたい。
24時間ずっと手に待ってる、寝てる時も持ってる。」
⚡︎シンタロー
「マジ?すげー嬉しい!!」
(ユーゴ、みんなに写真を見せてくれる)
⚡︎シンタロー
「そうそう、それ俺だよ!」
(ユーゴ、なんだか晴れやかな表情)
シゲ
「おー!!まさか!?
思い出したん??」
ユーゴ
[😊]
(ユーゴ、傍からベースを取り出す)
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
相葉
「すごーい!普通に弾けてる!」
⚡︎シンタロー
「ベースの上手さ健在、というか上達してない?」
神ちゃん
「ギター持ってきてて良かったー!
一緒に弾くー!」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
⚡︎シンタロー
「え、まって?
まさかそっち入らないよね?
すとーんず入るよね?
え?名誉リーダー??」(困惑)
ユーゴ
[😊]
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
(Telephone 演奏)
シゲ
「俺すとーんず! って言ってんで。」
神ちゃん
「ベース居らんとアカンやろ!
っていうめっちゃええ選曲したなぁ。」
(⚡︎ピーンポーン)
⚡︎シンタロー
「あ、ウー○ーイーツ来た!
はーい!!」
(ガチャ…)
⚡︎ジュリ
「うぃーっす!
なに?テレビ電話してんの?
おー!ユーゴ!
元気そうじゃん!
良かったー!!」
⚡︎シンタロー
「ユーゴ、俺のこと思い出したんだよ!」
⚡︎ジュリ
「マジ?俺のこと・・・」
(ユーゴ、怯えてる)
相葉
「あ、そうよね。
タロちゃんのこと思い出したってことは、記憶が大学入学して一人暮らしした辺りだから・・・
じゅったんのこと、近所のコンビニ前にいる怖いお兄さんって思ってるよね。」
ユーゴ、相葉ちゃん達にカード提示
[😭]
シゲ
「今じゃもうお友達になってたんやな。」
ユーゴ
[😭][🙇♂️]
[😭][🙇♂️]
[😭][🙇♂️]
[😭][🙇♂️]
シゲ
「めちゃめちゃ謝ってるやん。」
⚡︎シンタロー
「ユーゴ、怖くないよ。
大丈夫!大丈夫!
ジュリは本当にいい奴だから!」
⚡︎⚡︎ジュリ
「こわくない、こわくない…」
(ユーゴ、怯え切ってガクブル)
⚡︎ジュリ
「ごめん、本当ごめん!
よし、電話切ろう!ごめんね!」
♪♪♪〜
(ユーゴ、涙目)
相葉
「ユゴちゃん、大丈夫?」
(しくしく泣きながら相葉に抱きつく)
シゲ
「そんなに怖かったんやなぁ。」
ユーゴ、首を振る
[😲]
卓巳先生
「ちょっとビックリしちゃったんだね。
怖いと思ってた人が実は友達だって言われてもよくわかんないよね。
覚えてないのに実はそうだって言われても不安だよね。」
(ユーゴ、頷く)
[😭][🙇♂️]
卓巳先生
「あとは、友達だって言うのに怖がってるのも申し訳なく思っちゃったんだよね。
大丈夫、ユーゴ君が記憶を失ってることは友達みんなちゃーんとわかってくれてるから。
ジュリ君のこと昔怖がってたのは本人も知ってるんでしょ?
そのあと仲良くなれたこともジュリ君はちゃんとわかってる。
そんな謝らなくていいんだよ。」
ユーゴ
[😡]
相葉
「ほらほら怒んないで〜💦」
(ユーゴ、なにやら卓巳くんに助けを求めた)
卓巳先生
「早く治したい、って気持ちはしっかり受け取ったよ。
治療とは言っても、待つことしか出来ないんだけど。
一緒に頑張っていこうね。
今も充分、すごく頑張ってるんだけどね。」
(ユーゴ、気合いの鼻息!)
相葉
「おれも頑張らなきゃね。」
(続く)
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