のど飴戦士アイバチャンSeason10 【第10話】
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。
@重岡家
シゲママ
「消毒しみるわよ、ごめんね。」
ヤッターマン(町の役場職員・翔ちゃん)
「いててててててて」
相葉ちゃん
「翔ちゃん、がんばれー!」
翔ちゃん
「ありがと、頑張る、頑張る、
いててててて!!!」
シゲママ
「相葉ちゃん次ね、待ってて・・・
あら、さっきより傷減ったわね!」
相葉
「あ、本当だー。変なの。」
卓巳先生
「まさきは最近になってようやく
のど飴の力が身体に蓄積されて自然回復できるようになったみたい。
今までは試食と回復のときしか舐めてなかったけど、最近は仕事しながら舐めてるもんね。」
相葉
「そうそう、ってお医者さん?
シゲちゃんママに怪我人の手当てさせてるじゃん!
そっちの診察まだぁ?」
卓巳先生
「まだー!!
まだ骨しか見終わってないもん♪
はいはい、次は腕あげてー。」
ジェシー
「AHAHAHAHAHA!!
念入りすぎじゃん!
大丈夫!大丈夫!
ユーゴの血舐めたら何故か治ったよ!
おかしいなー、全然毒なんてないじゃんねー!AHAHAHAHAHA!」
ー※よいこはマネしないでね
卓巳先生
「推測だけど、ユーゴ君の体内にジェシーくんの魔力が仕込んであるからかな?」
ジェシー
「先生ホント詳しいね!AHAHAHAHAHA」
卓巳先生
「多分ね。
症例少な過ぎてわかんないよ。
怪我治ったのは偶然の可能性もあるから無闇やたらに血液に触らないでね。
本当に、ジェシー君の身に何かあったら…
(小声)
ユーゴ君が悲しむよ。
泣いちゃうかもよ。」
ジェシー
「ハイ!気を受けます!」
シゲ
「ほほぅ、この人が噂の・・・。
ユーゴ君の恋人…??
めっちゃイケメンやん・・・。」
ジェシー
「AHAHAHAHA!
そんなウワサになってたの!?
嬉しい!!すごく嬉しい!!」
タカヒロ
「ダイキはどうやって彼女に愛を伝えようかいつも考えてるからな。
ジェシー君の求愛を参考にしたいんやて。」
ジェシー
「僕の参考にならないと思うよ〜。
こないだプロポーズしたら断られちゃったからね!」
のんちゃん
「まぁ、そうやろうな。」
ジェシー
「僕のやってることは簡単だよ。
愛する人には、伝えたいときに伝えたいことを伝えるんだ。
自分の気持ちに正直に。
人間の寿命は早いから。
大切な人との時間はあっという間だよ。
ちゃんと伝えないと勿体ないよ。
僕は長くてあと7500年生きるのに、
ユーゴは人間だから。
頑張って100歳まで生きたとして一緒にいられるのなんて80年くらいだよ!
残りの7420年、僕は愛する人がいない人生を生きていくんだ。
そう思ったらこれからの80年を大切に生きたくなる。」
(泣)
シゲ・タカヒロ
「せやな、せやな。」
シゲ
「そうやって聞いたら恥ずかしがらへんで、ちゃんと伝えなきゃなって思えたわ。」
タカヒロ
「ホンマ。ささるなぁ。」
のんちゃん
「お兄は伝える人おらんやろw」
(グサッ)
タカヒロ
「・・・の、のんちゃん。
お兄はな、これからちゃんと探すんや。
人生まだまだこれから、長い。
って思ってたけど、
魔物に比べたらめっちゃ少ないんやな。」
シゲママ
「お母さんはちゃんと毎回言ってるわよ♡
ねぇ、お父さん♡」
シゲパパ
「おいおい、智子…お母さん。
子供達の前はさすがに恥ずい。
あとでな、あとでちゃんと言うから。」
ジェシー
「ところで僕の恋人は診察終わってどこかに行ったっきり帰ってこないね。
どこまで行っちゃったんだろ。
早く僕のもとに帰ってきてくれないかな?」
相葉
「どこいくの?って聞いたら、
筆談
ちょっとそこまで。
すぐ戻りますので、ジェシー君のことお願いします。
って。」
ジェシー
「こっちでジェシー君って呼んでるの?
僕と一緒にいるときはジェシーって呼んでるのに。
あぁ〜、早くユーゴ帰って来ないかな〜。
ジェシーって呼ばれたいな〜。
こっち来てから全然名前呼んでくれないな〜。
ユーゴの付けてくれた名前、すごい気に入ってるんだよ〜♡」
相葉
「ジェシー君、まさか…知らない?」
ジェシー
「え?なんのこと?」
シゲ
「ホンマか。気づかなかったんや。」
相葉
「あのー、ジェシー君。
ユゴちゃんね、記憶を失っちゃってジェシー君のこと覚えてないの。
声も出なくなっちゃったんだ。」
ジェシー
「え、待って待って。
え?そうなの??
なんで?いつから?なんのせいで?
先生、本当に具合は大丈夫だったの?
今はどういう状況なの?
回復の見込みはあるの?
あと・・・」
のんちゃん
「質問の嵐や…。」
相葉
「そうだよね、心配だよね。」
卓巳先生
「心配しなくても大丈夫!
徐々に記憶は戻ってきてて、あとはジェシー君のことと悪魔に襲われたであろう当日に何があったのかを思い出せれば、ってところまで来たんだよ。」
ジェシー
「え?思い出せてないのは僕のことだけ?
他の友達は思い出したの?
どうやって?どんな状況で?
どんなタイミングで?」
相葉
「まぁまぁまぁまぁ!落ち着いて!」
(ガラガラガラ…)
シゲママ
「ユーゴ君、帰ってきたのかしら?」
(ユーゴ、坊丸と一緒に来た)
坊丸
「かちょー!
ユーゴ君見つけたから連れてきました!」
ユーゴ
[😊]
(ただいま戻りました!)
ジェシー
「会いたかった!」
(ハグ♡)
坊丸
「ソーシャルディスタンス無視なこの人は誰なんw笑笑」
シゲ
「(小声で)
魔物なんやけど。
自称・ユーゴ君の恋人(笑)
多分違うねんけど。一方通行っぽい。」
坊丸
「満更でもなさそうやね。」
シゲ
「嫌じゃない半分、覚えてなくてどうしていいかわからんから嫌そうにしたら可哀想が半分かな。」
ユーゴ
👌
(ジェシー、ハグしてるので背後のジェスチャーに気付いてない)
シゲパパ
「ユーゴ君、どこに行ってたん?
夜道は危ないよ。」
坊丸
「オレが強風止んだことやし洗濯しようと思てコインランドリーに来たら、近所の家に挨拶してて。
何か筆談しながらいろんな家回ってたんやけど。
みんなに謝って、無事かどうか確認してたみたいや。」
ジェシー
「ユーゴ、行くなら僕に教えてよ。
一緒に行ったのに!」
のんちゃん
「魔力抜けてない魔物は行ったらアカンやろ。」
ユーゴ
(植木鉢の破片を何個か持ってる)
シゲママ
「あら、これ拾ってきてくれたの?
なんもええのに。」
[😊]
(庭で破片を合わせ始める)
(ギュルギュルギュルギュル)
シゲママ
「ほら、ご飯まだなんやろ。食べよ。」
ジェシー
「僕もお腹空いたよ〜!
そういえば2ヶ月間何も食べてないんだった!
AHAHAHAHAHAHAHA」
坊丸
「マジ?やばいじゃん!!
どうやって生きてたの!?」
相葉
「え?魔物って食べなくても大丈夫なの?」
ユーゴ(筆談)
一緒に食べよう
(ジェシー、???)
卓巳先生
「いやいや、そんなわけw
確かに痩せたような気がするけど!
今回悪魔相手に全員無事だったのはジェシー君が2ヶ月間なにも食べてなかったからかもね。」
@みんなが寝静まった深夜
(ユーゴ、庭に降りて植木鉢の破片を合わせてる)
ジェシー
「わー!月きれいだねー!!」
ユーゴ
(ほんと、今日は手が届きそう。)
ジェシー
「ユーゴ。今日は疲れたでしょ?
もう寝ようよ。」
(えー、全部直しちゃいたい!)
ジェシー
「ごめんね。
これ、僕が壊しちゃったんだよね。
綺麗なお花だね。」
ユーゴ
(ねー。これ全部ママさんが育てたんだよ。
すごいでしょ?)
ジェシー
「寒いでしょ?これ、着なよ。」
ユーゴ
(ありがとう。
壊れたのはすごいショックだけど、
1個だけでよかったわ。
お花も無事そうだよね。)
ジェシー
「僕もやるよ。早く終わらせて寝ようね。
朝から大変だったんでしょ。
僕、明日は保健所に仕返しに行ってくるね。」
ユーゴ
(ダメダメ!仕返しなんて!いいから!
絶対行かないで!
俺のせいでジェシー君が悪くなったらすごい嫌だから!!)
ジェシー
「やっぱり優しいね。
君はいつでも優しすぎる。
声は聞こえないけど、何が言いたいのかはちゃんと伝わったよ。
ほら、治ったよ。
一緒に寝よう。
悲しいトラウマは消してあげる。」
ユーゴ
(おやすみ。)
ユーゴ
(なんだろう。
どこからか音楽が聞こえて来る。)
♪Don't be scared, Take my hand
I'll hold you down to the end
Make it through ups and downs
Don't look back, We'll stand strong
夜の片隅で 肩を寄せて
We are one, We are one tonight
Cause now you're my blessing of a lifetime
君と超えてく Hard times
We're gonna make it last forever
Let's promise we'll look out for each other
今も 忘れない 変わらない Memory
君と生きてく Lifetime
My lifetime
「ユーゴ、ちょっといい?」
(なした?)
「いいからちょっとこっち来て!」
(え?なんだよぉ。)
「ユーゴ、これ。僕からのプレゼント。
僕は、君のことを愛してる。
一生そばにいて欲しい。
僕と、結婚、してください!」
♪ここから重なる Lifetime
君と超えてく Hard times
共に歩く理由は
いつでもここにあるんだ
今も 忘れない 変わらない My memory
君と生きてく Lifetime
(おぉー。
すごい花束だねー。ありがとう。
でもさ、結婚はできないよ。)
「えー、そんな…」
(人間と魔物で性別が全く別物なのはわかったよ。
でも、人間界では俺達は男同士なんだ。
同性の結婚は法律で許されてないからさ。)
「どこか、遠くへ行こう。」
静かに過ぎてく Lifetime
星も見えない Long nights
君と描く未来は
輝き続けてるんだ
明日へ 進めない 時には Just lean on me
紡ぎ合わせる Lifetime
My lifetime
いやぁ・・・。
ジェシーのことは大切な友達だと思ってるんだけど。
俺・・・。)
Don't be scared, Take my hand
I'll hold you down to the end
引用:Lifetime/SixTONES
(チュンチュン…)
あ・・・。
思い出したよ・・・ジェシー。
俺、今君に伝えたいことがある。
あのね、俺・・・
ジェシーのこと・・・
あんまり愛してない!
(バシッ!)
「痛った〜い!
ビンタしなくたっていいじゃ〜ん。
ちょっと…だけじゃ〜ん。
もぉ〜そういうところも愛して
(パシッ)
ごめ〜ん!
痛いからぁ〜。
そんな怒らないでよ〜。」
(続く)
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