のど飴戦士アイバチャンSeason10 【第11話】
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。
@重岡家
相葉ちゃん
「おじゃまします!
ユゴちゃん、大丈夫なの?」
シゲ
「アイバチャン、こっちこっち。
朝起きてからずっと風呂入ってて、今ようやく上がったとこやってん💦」
相葉
「具合は大丈夫?
卓巳くんに診てもらおうね。」
ユーゴ
[😭]
卓巳先生
「ちょっとごめんね。
横になってもらっていい?聴診器当てるね。
今度お腹触るよ。
あぁ、大丈夫。大丈夫だよ!」
ユーゴ
[😭][🙇♂️]
(先生、相葉さん、重岡家の皆さん。
大変お騒がせしました。
良かった〜。先生に診て貰えて安心です!)
ムッ!
ジェシー
「そんな怒るのー?
ハグしながら寝てただけじゃん。
僕はそれ以上なんにもしてないよ。」
相葉
「もぉ〜、ジェシー君!
勘違いされちゃうから気をつけて!
ユゴちゃんに嫌われちゃうよ。」
ユーゴ(筆談)
ジェシーきらい
このひとしらない
ジェシー
「Oh my god…」
相葉
「怒っちゃってるよ。
まぁ、思い出せてないからね、この人全然知らないよね。」
のんちゃん
「えー、えー。多分思い出してますね。」
ジェシー
「確かに…そうだよね?
ほら。
ジェシー
って"君"付けないで書いてるし。
ちゃんと、僕が読めるようにひらがなとカタカナで書いてくれてる。
昨日は漢字も書いてて読めなかったよ。」
ユーゴ(筆談)
ジェシーくん嫌い!
馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿
ジェシー
「ユーゴ、何て書いてるのかわからないよ💦
怒ってるの?」
シゲ
「ユーゴ君が怒ってるかどうかは、ジェシー君の両ほっぺに付いてる赤い手形でわかるわ!笑笑
なんともなくて良かったわぁ〜。」
ジェシー
「ユーゴ、僕のこと愛してよ〜♡
僕は君に嫌われてしまったら、どうやって生きていけば良いかわからないよ。
あのね、昨日ユーゴのトラウマを消そうとしたんだ。
いつもなら身体に触れるだけですぐ消えるのになかなか消えなくて。
ハグしたらちょっと効果的だったんだけどね。
でも結局朝方までかかっちゃったよ。」
卓巳先生
「ジェシー君、相当疲れてたんだね。
悪魔の魔力は強力な上、洗脳される相手の体力に関係なく強制的に発動されるからね。
2ヶ月間何も食べず、暫く洗脳されてたんでしょ?
・・・ありえない。
自分の魔力を使えるほど余裕なかったはずだよ。」
相葉
「それなのに・・・よくやったね。」
ジェシー
「当たり前じゃないか。」
ユーゴ(筆談)
ジェシーごめん。
かんちがいしてた。
おれのためにむりしてたんだね。
ありがとう。
きらいっていってごめんね。
相葉
「そういう大事な話は先に言ってよ!」
ジェシー
「えー、悪魔の場所特定するのに魔力使えそうだから残しておこう、ってことになってたからさ。
魔力消耗するって言ったら、もしかしたら止められちゃうと思って。」
卓巳先生
「そっか。確かに…止めるかも。」
相葉
「おれは止めないから卓巳君にだけ秘密にしようね〜♡」
卓巳先生
「え?止めないの?ヒーローなのに?
人間界を魔物から守る正義の味方なのに?」
相葉
「善は急げって言うでしょ?
悪魔倒すの先にして、終わってからトラウマを消すとするじゃん?
その間にユゴちゃんがさぁ、悪い夢を毎日見たらどうするの?」
ユーゴ(筆談)
おれのトラウマけしてるあいだに
あくまがあばれたらもっとダメです!
ジェシー
「やだぁ〜やだぁ〜!
僕はやだよ〜!絶対トラウマ消しは早い方が良いと思う〜!
悪魔来たら倒せばいいだけの話でしょ?」
相葉・ジェシー
「ねー!!」
卓巳先生
(なに?なにこいつら??
訳わかんないこと言ってるけどさ。
・・・わかり合ってる!?
ヒーローが魔物とわかり合ってる?
いや、魔物が人間に寄りすぎてるんだ…!
てか、ジェシーさ。
悪魔に洗脳されてたよね?
悪魔倒せる状態じゃなかったよね?
まさきはそんなジェシーにダメージ1つも与えられなかったよね?
え?え?
わかんない!!!)
ユーゴ
[🙇♂️]
(先生、俺のせいで魔力使っちゃってごめんなさい)
卓巳先生
「魔力、ちゃんと残ってるから大丈夫だよ!
ほら、髪まだ赤い。」
卓巳先生の心の声
(魔力あるのに!
人間じゃない状態なのに!
人間に寄ってる!!
おかしい!
この状態はおかしすぎるwww)
(髪染めてないのにすごいねー。
あかーい。)
卓巳先生
「ジェシー君。
他のところにも魔力使ったよね。
怒らないから言ってみて。」
ユーゴ
[😲][🙇♂️]
(えー!!!
先生、本当にごめんなさい!!)
ジェシー
「まあね。
ユーゴが頑張ってたから僕も頑張ろうと思って。寝る前に少し使っちゃったよ。」
(庭を指さす)
一同
「え?なになに?」
のんちゃん
「あ!これや!!
植木鉢が元通り
割れてたはずなのにヒビが1つもない!」
シゲ
「おかあさーん!植木鉢直ってる!
ジェシー君直してくれてる!」
ジェシー
「これは簡単だったよ。
ユーゴが殆ど接着剤で直してくれてたからね。」
シゲママ
「ジェシー君もユーゴ君もホンマにありがとうね〜。
嬉しいわ〜!!」
ジェシー
「これからちょっとお出かけしたいんだけどいい?
今度は魔力は使わないからさ。」
シゲ
「まさか・・・」
ジェシー
「(小声)保健所…ユーゴはイヤそうだったけど、悪いことはしないから。
ちょっと悪い人間を懲らしめるくらい…
ユーゴ(筆談)
ほけんじょはダメだからね。
おれぜんぜんなんともおもってないから。
ジェシーのおかげでいやなかんじなくなったよ。ありがとう。
のんちゃん
「ジェシー君、何か全部バレてんで。」
ジェシー
「帰りはお花屋さんに寄って帰るからさ。
いいでしょ?」
ユーゴ
(・・・そういう問題じゃないんだわ。)
卓巳先生
「ユーゴ君、記憶が戻ったってことは。
ここに来るまでになにがあったのかは…」
ユーゴ
👌
(思い出しました。)
シゲ
「おー!完全に戻ったんやぁ!!」
相葉
「無理しなくていいからね。
ゆっくりでいいからさ。
何があったの?」
(回想)
ユーゴ
「ジェシー、本当ごめん。
気持ちは凄く嬉しいんだけど。
ほら、こんなに愛してるってどストレートに毎日言われたことないからさ。
でも俺さ、ジェシーのこと。。。
あんまり愛してないんだよね。
本当にごめん。
…ちょっと、風に当たってくる。」
(バタン、ガチャ。)
ユーゴ
「フゥー。
俺、何でこんなこと言っちゃったんだろ。
確かにすごいビックリしたけど。
あそこまで言ったらジェシーが可哀想だよ。
ジェシー・・・ごめん。
俺は…どうしたらいいんだろう。」
(フフフフフフフ、フフフフフフフ。
ハハハハハハハハハハハハハ。)
???
「見つけた。
美味そうな人間だ。
なんとも香り高い。」
ユーゴ
「誰ですか?」
???
「あの魔物が独り占めするのは勿体無い。
俺は今無性にアイツに腹が立っている。
俺がこの血肉を頂いてくれよう・・・」
ユーゴ
「え?
人間っぽくないですが魔物の方ですか?
嫌です嫌です!食べないでください!
俺は美味しそうなだけで全く美味しくないですから…。
あ、どうしよう。」
(シュッ!)
ユーゴ
「痛っ!」
悪魔
「人間ならこの程度ですぐ動けなくなるんだろ?楽勝・・・」
(シューーーーーーーーーー)
悪魔
「なんだと?傷が治った?
お前は人間じゃないのか?」
ユーゴ
「誰か助けてー!!」
(ユーゴ、走って逃げる)
ハァハァハァハァ…
ハァハァハァハァハァハァ…
ユーゴ
「ここに隠れられるかな?」
「隠れられると思うなよ!」
「助けて!!」
「黙れ。」
(呪文)
・・・・・・。
悪魔
「お前の声を抜き取ることなんて簡単なんだよ。
俺はあいつに腹が立ってる。
そうだ、お前。
悪魔にしてやろう。
そしてあいつと戦いに行け。」
(呪文)
(く、くるしい…!!
あのときの、ジェシーの魔力を注入されたときと同じ感覚…
あのときよりつらいかも!!)
(バシャン!)
悪魔
「フフッ、川に落ちたか。
・・・消えた!?」
@重岡家
相葉
「ユゴちゃん、大変だったね。
教えてくれてありがとう。」
ユーゴ(筆談)
いえいえ、あまりお役に立てずすみません。
卓巳先生
「ジェシー君、何か恨まれてたみたいだよ。
誰に何をしたか思い出せない?」
ジェシー
「えー!えー!?覚えてないよ!」
シゲ
「え?ジェシー君も記憶喪失?」
ジェシー
「忘れてない!けど、覚えてない!」
のんちゃん
「あのー、紛らわしいわ💦
悪気は全くなかった、ってことやな。」
ジェシー
「そうそう、そういうこと!
坊や冴えてるね〜!!
だって、人間界では人間にしか会ってないよ。
魔物、しかも悪魔なんて見たらわかるはずだもん!
・・・・・・あ!そういえば!」
シゲ
「記憶戻ったか!!」
ジェシー
「ユーゴが帰ってこなくなって1ヶ月くらい経ってからなんだけど。
ユーゴの声がしたんだよ。
そうそう、コンビニのそばだったんだけど!」
のんちゃん
「先月ですか。
先月ユーゴ君は既にこちらに居ましたね。
公園で授業のビデオを見ていました。
Season10の5話参照です。」
ジェシー
「横浜で声がしたのに…
でもおかしいんだ。
ユーゴの匂いがなかった。」
シゲ
「好き過ぎて他人の空似?空耳?
やったんちゃう?」
ジェシー
「いやぁ、そんなはずはない。
ユーゴの声を聞き間違えるなんてあり得ない。
そして、その日から何かおかしかった。
多分、あのときに悪魔に変えられたんだと思う。」
卓巳先生
「悪魔だ、悪魔がユーゴ君から抜き取った声を使ってジェシー君を誘導したんだ。」
相葉
「残ってる魔力で逆探知、出来そう?」
ジェシー
「大丈夫・・・・・・。
(バタン)
ユーゴ
(ジェシー!?ジェシー!?
大丈夫か!?)
ジェシー
「・・・・・・。
zzZZZ〜。」
のんちゃん
「一 瞬 で 寝 た」
相葉
「まだ疲れてたんだね。ごめんね。」
シゲ
「せやな、寝かしたろか。」
(続く)
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