のど飴戦士アイバチャンSeason11 【第1話】
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。
(コン、コン、)
ナニ、この壁。
・・・・・・ユーゴ?ジュリ?
どうしたの?
(コンコンッ!)
ジュリ
「ユーゴ、お前大丈夫か?」
ユーゴ
「やぁばい。具合悪いわ。
なんかムカムカして吐きそう。」
ユーゴ!?具合悪いの?
大丈夫?今そっち行くから!!
…だめだ!透明な壁があって行けない!
どっかに穴ないの?
待っててね、今行くからね、
(ドン!ドン!ドン!)
(ドンドンドンドン!)
(バキ!)
何の音?
あ、手腫れてきた。
壁より先に骨が折れたかな?
やぁばい、この壁硬すぎだね。
(ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン)
ジュリ
「ユーゴ?
ジェシーがそこにいるよ?」
ユーゴ
「本当だ。
ジェシー、手腫れてんじゃん。
血出てるし。
あと、俺さ。
まだお前に言ってなかったよな?
あのさ、、、」
待って、よくわかんないけど…
なんか嫌な予感がする。
聞きたくない…
いやだぁー!
ユーゴ…
ユーゴ〜!
ジェシー、大丈夫?
もー、しょうがねぇ奴だな、おい。
おい!起きろ!
(トントン、トントン) 肩を叩く
ハッ!
(ガタン、ゴトン…ガタン、ゴトン…)
夢か…。
良かった〜!
ユーゴ
「さっきまで静かに寝てたと思ったら急に泣き叫ぶからびっくりしたわ〜💦
なんかスゲー窓叩いてるし!
ジェシー、大丈夫か?」
ジェシー
「あ、ごめん。
列車の中だったね。
ユーゴ寝てた?起こしちゃってたらごめんね。」
ユーゴ
「ずっと起きてたけど…
お前、なんか悪い夢見てそうだった。」
ジェシー
「うん…。
・・・ハァ。」
ユーゴ
「ヒーローの弟子入りする前にもう疲れたのか?
早すぎっから!ハハハハハハ!」
ジェシー
「笑い事じゃないよー!
ユーゴ、具合大丈夫なの?
吐き気しない?」
ユーゴ
「なんにもねぇわ!
とりあえずもう限界!
トイレ行きてぇ!」
(ダッシュ)
ジェシー
「えー、待ってー!
僕を置いて行かないでよー!
あ、そっか。
僕、ユーゴの肩に頭乗せて寝てたから。
うなされるまで動かないでいてくれてたんだ。
・・・どこまでも優しいなぁ。」
ユーゴ
「あー、ごめんごめん!
間一髪間に合ったわー💦」
ジェシー
「ユーゴ、ありがとう😊」
ユーゴ
「え??いやぁ。
どういたしまして。」
ジェシー
「ねー、chuしていーい?💋」
ユーゴ
「や め ろ」
ジェシー
「なぁんでよー!
いいじゃんよー!
chuしよーよー!
なーにー?
照れてんの?
かぁ〜いいねぇー!!」
ユーゴ
「うるせぇ!💦」
ジェシー
「いやーだー!!」
ユーゴ
「それはこっちの台詞だわw笑笑
今のご時世、ただのあいさつでもやっちゃいけねぇの!」
ジェシー
「しょうがないなぁ。
わー!ユーゴ!見て見てー!!
景色きれいだねー。
お山の緑がきれい。」
ユーゴ
「さっきは晴れててもっときれいだったんだけどなー。
お前悪い夢見てまた天気操作したろ?」
ジェシー
「えー!ごめーん!EHEHEHE
ユーゴ、景色見えるかぃ?
ほら、ここおいで!!」
(ジェシー、膝をポンポン叩く)
ユーゴ
「はいはい。
お前、本当しょうがない奴だな。」
(ちょこんとジェシーの膝に座る)
ユーゴ
「すげー!晴れたー!!
お前一体どんな力持ってんだよw
魔物全員こんな能力持ってたらイヤだわ〜」
ジェシー
「僕の魔力、ホントは強いから♪
家出して人間の世界で楽しみ過ぎちゃったもんだから、あんまり魔力鍛えなかったんだけどね〜!AHAHAHAHAHAHA!!」
ユーゴ
「え?お前…家出してんの!?
ウチにいるのは全然いいんだけど、今度ちゃんと家帰って親御さんに会って来いよ!
絶対心配してっぞ!」
ジェシー
「イヤ〜!
それだけは!本当に!
また跡継ぎの話になるし、今度こそ家から出してもらえない気がする!
僕はぜっったい!
跡継がないからね!
僕は人間として
ユーゴと暮らしていきたいの!
ユーゴ
「お前んちの家業大変そうだな〜
俺が魔物退治するって親に話すときはジェシーが実家についてきてくれたしさぁ。
お前が実家行くの心細いんならついて行ってやりたいところなんだけど。
魔界って多分人間は立ち入れないんだろ?笑笑」
ジェシー
「そうだね、人間はあんまり入って欲しくないらしいよ!
魔物はたっくさん人間界に入るくせに!
魔界のそういうとこイヤだね!
AHAHAHAHA!」
ユーゴ
「ところで?
さっきはなんの夢見たんだよ?」
ジェシー
「えー!ユーゴに言うの?」
ユーゴ
「夢は言ったら正夢にならないんだぞ?
言ったらお前の悪夢は現実にならない!」
ジェシー
「ハイ!言います!」
ユーゴ
「ふはははははははは!
即答じゃん!
どんだけ嫌な夢だったんだよw
これで大したことなかったら
スマイル注文されても笑わねぇぞw笑笑」
#イメージ
#いらすとやさんを加工
#ファストフード店の残念なスマイル
#もちろん0円
#店が払ってもいいくらい
#作者のイタズラ
ジェシー
「それ困る!
ユーゴのスマイル欲しくてハンバーガーも注文してるのに!
(でも、ユーゴは何やっても…ふふふ)
↑
#心の声漏れてます
ユーゴ
「わかった、わかった。
冗談だからw笑笑
そんで、どんな夢?」
ジェシー
「あのね…(略)
それで、それで、
ぐすん。」
(ユーゴ、抱きついて自分の腹部にあるジェシーの手をそっと握る)
ユーゴ
「そっかそっか。うん、うん。
大丈夫だからな。
俺、ちゃんとここに居るからな。」
#ここって
#ジェシーの膝の上
ジェシー
「え?ユーゴ聞いてた?
スマホいじってんじゃん!?」
ユーゴ
「聞いてた聞いてた!
夢占い調べてた!」
ホクトが言ってたんだけど
夢って、いろんな意味があるんだってさ。
"夢占い 透明な壁"
えーっと、
透明な壁の夢は運気が上昇していて悩みや不安が解消されます!
ユーゴ
「…だって。良かったな。」
ジェシー
「そうなの?あんなに嫌な夢なのに?」
"夢占い 友達 体調不良"
友達が病気になる夢は、その人と仲良くなりたいという願うあなたの気持ちを表しています。相手が異性の友達であれば…
(その人をあなたが恋愛対象として意識している可能性があります)
ユーゴ
「・・・へぇー。笑笑」
ジェシー
「ナニ?続きあるの?教えてー!
ユーゴ
「ナイナイナイナイナイナイ!!!」
ジェシー
「じゃあ僕も検索する!」
ユーゴ
「やめろ、ぜってー見んなよ!」
ジェシー
「なぁんでよ〜AHAHAHAHA」
変化の兆しです。
あなたの中で何かが衰え、終わりに向かおうとしています。
(テキスト読み上げ機能)
あ、これは漢字読めそう。
(また、夢が暗示する通り、体調を崩しているかもしれません。)
嫌だ
絶対嫌だ!」
ユーゴ
「何がだよw笑笑」
…他のとこは
その人のことを心配で仕方ないと思ってます。
って書いてあるね。
これは合ってる!
じゃあこっち信じるね〜♪」
ユーゴ
「(俺と違う検索してんのか?
しかも良い解釈しようとしてるし)」
次は〜○○町〜○○町〜
ユーゴ
「あ、もう着くね。」
♪♪♪♪♪〜
(下車)
その頃…
@町の公園
(ピロン!) 通知音
相葉ちゃん
「あ、着いたかな?
2人、駅に着いたって〜!!」
神ちゃん
「わーい!久しぶりやー!!」
シゲ
「師匠?
お弟子さん迎えに行かんでええの?」
相葉ちゃん
「今ね、お鍋焦げそうで手が離せないの💦」
神ちゃん
「味覚糖のど飴作るのって大変そうやもんな。」
シゲ
「むっちゃ魔除けにはなってるけどなw🤣
今、湯気と匂いで魔物寄って来ないタイムやんw」
神ちゃん
「そしたら俺たちで行ってきますか〜。
シゲもそろそろ…もう1人の待ち人が来るんやろ〜!」
シゲ
「だぁぁぁぁぁー!!!
神ちゃん!!!
それ言うたらドキドキするからぁ〜!」
神ちゃん
「俺が言う前からドキドキしてたくせに〜!!笑笑」
シゲ
「いやぁ〜〜〜〜〜!!!
神ちゃん、そういえば受験勉強ええの?笑笑」
神ちゃん
「今日はもうええ!
目標は達成したからやめた!!
2人迎えに行ってくる!
どうすんの?シゲ?
行くの?行かないの??」
シゲ
「い、行きます!
どうか行かせてください!!
あの、でも俺は2人に会う前に駅を離れてしまうかもしれません!笑笑」
神ちゃん
「あかん、シゲのノロケっぷりに圧倒されてオレもうっかり2人のこと忘れそうw笑笑」
シゲ
「アイバチャン!
お土産おおきに♡
ひゃっほー!
いってきまーす!!」
神ちゃん
「こいつの邪念に飴の湯気は効かへんなぁ〜笑笑
いってきまーす!!」
シゲ
「ほな!早よ!
神ちゃん!
行くでぇー!」
相葉
「ユゴちゃんとジェス君のこともよろしくねぇ〜
ちょっと〜?
聞いてる〜?
おれの弟子たち迷子にならないようにねぇ〜・・・
行っちゃった〜笑笑
ま、大丈夫だよね。
ユゴちゃんしばらくこの町住んでたし(笑)」
@駅前
ユーゴ
「いつ見てもすごいなー!
駅前なのに、周囲が草原・・・!!
お馬さんでも走ってそう(笑)」
ジェシー
「しばらく何にも目印ないから迷子になっちゃいそうだね。」
ユーゴ
「そうそう、どこ歩いてるかわからないただの草原が5分くらい続くから〜
あれ?ここ、合ってるよね?」
ジェシー
「5分経ったよね?
多分そろそろ商店街見えてきてもいいと思うんだけど…」
ユーゴ
「もうちょっと歩いてみようか?」
ジェシー
「ねーねー!ユーゴ!
ちょっと前に誰か居るよ?」
ユーゴ
「本当だ、女子高生かな?聞いてみよう!
あのー!すいませーん!」
女子高生
「はい!
あの、もしかして町の方に向かってますか?」
ジェシー
「そうなの!
5分歩いても着かなくてさぁ。」
女子高生
「私も、何回も帰省してて着かなかったことなんてないから初めて迷子になったかと思って心配で。」
ユーゴ
「町の子なんだね。」
女子高生
「はい!中学のときに引っ越してきて、高校入るまでの3年間住んでただけですけど。
家族はここに住んでるし、彼もいるから♡」
ジェシー
「EHEHE!カレシいるんだ〜♡
HAPPYだね〜♡」
女子高生
「今日も帰る前に彼の家に寄る約束してたんです。
約束の時間に着くかなぁ。」
ジェシー
「大変だ!
遅刻したら一緒に謝ってあげるよ!」
女子高生
「ありがとうございます!
心強いです!」
ユーゴ
「おい!彼氏に怒られるんじゃね?」
ジェシー
「大丈夫でしょう。
僕たちベストカップルに見えるじゃん?
ねー♡」
ユーゴ
「見えない!
ベストカップルよりは変な輩だろ?
あ、もし彼氏が嫉妬して怒るようなことがあったら、俺たち魔物の退治屋さんだから。
魔物が出そうだって勝手に着いてきたことにして!」
#雑な言い訳
女子高生
「彼、魔物の大変さはよくわかってる人なので!
何かあったら退治屋さんを頼ってって。
常に聞かされてます(笑)」
ジェシー
「話のわかるカレで良かった!」
女子高生
「多分、町で1・2を争う、魔物の被害者なんですよね。
カレと、カレの親友がツートップなんです(笑)」
ジェシー
「あらぁ〜、ゴメンネ〜。
とんでもない種族で申し訳ナイよ〜。」
#突然謝る魔物代表
女子高生
「退治屋さんは悪くないですから!
いつもありがとうございます😊
あー、全然着かない。
魔物のせいかな?」
ユーゴ
「ジェシーさ、鼻いいじゃん!
何かわかんない?」
ジェシー
「いやぁ〜、この町ってずっと魔物の匂いしかしないじゃん?
駅降りてからずっと魔物の匂いなんだよね。
もしかして、魔物の結界の中に入ってるかも。
ずっと同じとこ歩いてる可能性あるよ。」
ユーゴ
「・・・あのさ。
2手に分かれてみる?
結界ってそんな広くないんじゃね?
ジェシーさ、この子と一緒に進んでってよ。
俺駅の方向に戻るからさ。」
ジェシー
「それいい作戦だね!
やってみよう!」
女子高生
「退治屋さん2人いて良かった〜!」
@5分後・・・
シゲ
「お!トモちゃん!
・・・ジェシーも一緒や!!」
女子高生・トモちゃん
「ダイちゃん!
良かった〜!!やっと会えた〜!!」
ジェシー
「なぁんだ〜!
町イチ魔物に襲われるカレシって君のことか!!」
シゲ
「へへへ♡」
ジェシー
「僕たち魔物の結界に入ったかもしんなくてさ。
抜け出せたんだね。」
神ちゃん
「ユーゴ君は?」
ジェシー
「魔物の結界ってそんなに広くないから、2手に分かれて移動したんだよね。
僕たちはこっちに進んで抜け出せた…
・・・・・・まずい。
やってしまった。」
神ちゃん
「あー、まさか。
魔物は今ユーゴ君を追いかけてるってことやな。
だからトモちゃんとジェシーは抜けれたわけだ。」
シゲ
「ユーゴ君も結構狙われやすいからな。
ジェシーみたいなエエ奴に求婚から、悪い奴に殺されかけるまで。」
ジェシー
「ごめん、師匠に遅くなりますって伝えておいて!
僕、ユーゴのところに戻る!」
@その頃…
ユーゴ
「やば、駅の方向に向かってみたはいいものの…
全然着かねぇ。
ジェシー達着いたかな?
同じとこずっと歩いてて鉢合わせないってことは着いたのかな?」
♪♪♪〜 (通知音)
ユーゴ
「ダイキ君からL○NEだ。
あ、さっきの子着いたんだ。
良かった良かった!
ジェシーこっち向かって…」
(ビューーーーーーーン)
ユーゴ
「え?なに?
上から何か降ってくる・・・
わぁーーー!!
魔物だ!!」
魔物
「フフフ。
君、美味しそうだね。」
(続く)
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