のど飴戦士アイバチャンSeason11 【第7話】





※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、登場人物の特性や能力について医学的根拠はありません。
あらかじめご了承ください。


















@朝8時・公園











(サァーーー・・・)


































ジェシー
「・・・・・・。」





















相葉ちゃん
「ジェス君…

ほら、元気…出して?ね?






あったかいコーヒー飲んで身体あっためよう。
風邪ひいちゃう。」












ジェシー
「師匠・・・ありがとう。


昨日の夜8時からずっとだよ。
ユーゴにL○NE送っても既読付かない。
もう12時間も経ってるのに。
どうしちゃったんだろう。







ユーゴ、大丈夫だよね?
帰ってくるよね?

もう会えないなんて嫌だよ。。。」
















相葉
「みんなも探してくれてるしさ。

ジェス君は1人じゃないから。









多分1番心配なのは魔物がユゴちゃんを襲いに来ることだと思うけど、ジェス君は魔物出たら多分わかるよね?」














ジェシー
「うん…。」




















(ザァーーーーー!!!!)








相葉
「あらー、すごい雨!
ほらほら、泣かないの💦



こんなに強い魔物さんなのにユゴちゃん居ないとすっかり弱くなっちゃうんだから!」

















神シゲ

「ジェシー!!」

















ジェシー
「ユーゴ…見つかった!?」












シゲ
「いやぁ。町内一周したけどおらん。

シンタロー君もジェシーから連絡貰うてから探してくれてる。
昨日別れてから会うてないんやて。」










ジェシー
「そっか。」









シゲ
「L○NEは返信来てたらしいで〜」










ジェシー
「返事来た!?じゃあ無事なんだね!!



本当どこ行っちゃったんだろう?



実は迷子になって泣いてたりしないかな?」














神ちゃん

「それはないやろ(笑)


この町ホンマ狭いからさ、4ヶ月間住んだことのあるユーゴ君やったら端から端まで完全にわかってるはずやし。」










シゲ
「よくお散歩してたしな。





しかも迷子で泣くのもないかなw






ほら、

顔はむっちゃ可愛ええけど

中身はゴリゴリの男前やん。」














神ちゃん
「方言なんかな?
喋り方も男前やんな。

声が出るようになるまで気づかんかったわ〜。」










ジェシー
「この雨で雨宿りして動けなくなってるかも…。

ユーゴ、天気の良い日は元気なんだけど、雨の日はなんか憂鬱そうで。」











シゲ
「この雨、ジェシーが降らしたんやろ!?
なんとかならんの?」











ジェシー
「ごめん。
僕が悲しくなるとすぐ雨降っちゃうから。

いつもはそれでユーゴが元気無くすからまた悲しくなっちゃって。どんどん天気悪くなるんだよね。」













神ちゃん
「こんな雨ならユーゴ君寒いやろうに。

昨日の夜は寒かったから軽装で出かけてないと思うけど、傘持ってへんやろ?」












ジェシー
「どうやったら止むんだろう…
ユーゴのこと助けたいのに。
悲しくてどうにも出来ない…。」










(ザァーーーーーーーー)














相葉
「ジェス君なにか心当たりないの?
最後に会ったときのこともう1回思い出してみて?」













ジェシー
「昨日、僕たちが家に帰ってから。

僕が出かけたんだよね。

ちょっと…用事があって。




その時に…」






















@昨日・20時









ジェシー
「ユーゴ、ちょっと出かけてくる。

すぐ戻って来るからね。

お風呂、先入ってて♪」











ユーゴ
「はいよー。」




















@現在




相葉
「いつもと変わらないね…

それだとどうして出て行っちゃったのかがわかんない。」














ジェシー
「そのあと15分くらいして帰ってきたら、家にユーゴがいなくて。

お風呂にも入ってなくて。













それから、

ずっっっっっっっと


探してるんだけど見つからなくて…」












神ちゃん
「それから?ずっと?
家に戻らず?」












シゲ
「ユーゴ君に限って風呂入らないんは絶対ないやろうから、


ジェシーが探してる間に帰ってきて風呂入ってる可能性あるなぁ。」
























@ゆごじぇの借りてる家













(ガチャ…)













ジェシー
「ユーゴ?帰って来てる?」
















(しーん…)












相葉
「ゆごちゃーん?







お風呂…洗ってあるね。

多分1回帰ってきてお風呂入ってから出かけたね。」










神ちゃん
「完全に行き違いやな。」














ジェシー
「なぁんでよ〜。(泣)




まだL○NE既読付いてないし…」














シゲ
「俺にはちゃんと返事来たで。」













神ちゃん
「オレも見てみよ。








あ、返事来てる。」














相葉
「おれも返事来てる!


もう1回送ってみるね。






ど こ に い る の ?










あ、既読ついた!



返事来た!」












一同

「早っ!」










シゲ
「今スマホ見てるやんw」













ジェシー
「ユーゴ!どこに居るの!?」









相葉
「10時からの訓練までには戻りますって。」










ジェシー
「なぁんだー。良かったー!」










(外では雨が弱まってくる)








ジェシー
「でもなんで僕には返事どころか既読付けないんだろう。」











神ちゃん
「ジェシーからのL○NEが1000件突破した

って笑ってるスタンプが…」











シゲ
「1000件ってすごっ!
そんな送ってたんや。」









(一同、ジェシーのスマホ画面を見る)









相葉
「スタンプ連投してるわけじゃなくて、ちゃんとした長文を1000件送ってる!」











シゲ
「これ既読付けてないんや。
読んだらドン引きするやつやなw笑笑」

















(ポチポチ…)




※シゲ、泣いてるジェシーの写メを送る












シゲ
「ジェシーの泣き顔の写メ送ったら、むっちゃ笑うてる!!











"危険なところにはいないし、無事だから探さなくて大丈夫だよ。

お騒がせしちゃってゴメンナサイ。

そこにいるデカイ奴にはみんなを困らせないで大人しくしてろと言っておいてね。"












ジェシー
「なぁんでー!!
心配してたのに!!
今すぐ会いたいのに!!


僕ナニしちゃったんだろう!!」











相葉
「ジェス君が何をしたのか聞いてみたけど、

ジェシーに聞いてください


って。」












神ちゃん
「そのジェシーがわかってへんみたい(笑)」













ジェシー
「ユーゴ!僕なにしたのー!

おーしーえーてー!!


全部直すから!ちゃんとするから!」


















@9時・公園






ジェシー
「みんな探してくれてありがとう。

ごめんね。あとは僕が探すから…
(クンクン、クンクン)










神ちゃん
「ユーゴ君のこと匂いで探そうとしとるけど!



ほら、10時になったら会えるから!

あと1時間!!」














 
ジェシー
「雨でユーゴの匂いがわかりづらい。














多分近くには居るんだよ!

魔力取り込もうとしたら少しずつは取り込めてるんだよ!」












シゲ

「ほんまや!


さっきより髪赤なってる!














せや、気を紛らわせるのに音楽でも聞くか?


俺のオススメ、シャッフルして何かかるか。」










(スマホに接続されたイヤホンをジェシーの耳へ)















(♪♪♪♪♪)















(ジェシー号泣、雨が強くなってくる)














相葉
「シゲちゃんスペシャル、
何の曲かかったの?










(スマホからイヤホンを抜く)







♪♪♪♪♪♪〜













♪君が〜いなくなった日々も〜

このどうしようもない気だるさも〜

心と〜身体がけんかして

頼りない僕は〜寝転んで

猫になったんだよなぁ〜君は

いつかフラッと現れてくれ♪



引用:猫/ DISH//










相葉
「これはまずい!」










神ちゃん
「他の曲にせぇよ!
なんか入ってるやろ!?

サムシングニューにしとき!」









※サムシングニュー:
ジャニーズWESTの結婚ソング












タマ
「ニャー。」
(遊びに来たで。)











ジェシー
「ユーゴ!
僕のもとに帰って来てくれたの?

会いたかったよ!!」












タマ
「ニャー!ニャー!ニャニャ!」
(抱っこ痛いねん!ユーゴちゃうし!)










ジェシー
「ユーゴが魔獣になって帰って来たー!!」












(タマ、ネコパンチ)











シゲ
「あぁ〜タマ怒ってもうた(笑)」










ジェシー
「ユーゴ〜ごめん〜!
僕ナニしたのかわかんないの!
お願いだから、ユーゴがイヤなところ全部直すから!もうどこにも行かないで!」














シゲ
「この子、ウチのニャンコやで



元は拾った猫やねんけど5年以上前の話で。
ユーゴ君ちゃうから(笑)





ほれほれ、タマちゃん♪
心配して来てくれたんかぁ?
ええ子やなぁ♪よしよしよし♪」













タマ
「ニャーニャ!」
(タマはたまたま遊びに来ただけや!)












ジェシー
「ユーゴじゃないの?」









(タマ、シャーしてネコパンチ)














シゲ母
「ほらほら、タマちゃん!
痛いことしたらあかんよ。」











タマ
「ニャー。ニャニャ〜!」
(はーい。
オカンが言うなら仕方ないな〜!)











相葉
「ママさんお買い物帰り?」










シゲ母
「せやで〜!
今日は朝からにじのマートの特売行ってたの♡

いつものシャケフレークが1個350円のところ!
お一人様2点まで、1個200円!!




のんちゃんとユーゴ君にも手伝って貰てね。
5個買えた…」












一同

「ちょっと待ったー!」






 




シゲ母
「値段?1個200円よ。
1750円のところ1000円!

お買い得やろ!?」











相葉

「じゃなくて!







ユゴちゃんと一緒だったの!?」












シゲ母
「せやで〜

どうかしたの?」












シゲ
「オカン…あのー。



ユーゴ君な、ずっと探してたところやった。笑笑」














シゲ母
「あらー、そうなの?

どうりで今日はイケメン彼氏と一緒じゃない訳や〜笑笑




ふふふ。
そんな寂しくて死んじゃいそうな顔しないで(笑)」












ジェシー
「ママさん!
ユーゴは!今!どこにいるの?」










シゲ母
「のんちゃんと一緒に加藤さんのとこ行ったわ。」











ジェシー
「ありがとうございます!



















@古本屋の加藤



(チリンチリン)






加藤
「おぅ、みんな珍しいな?
俺の直木賞候補の作品読みにきたのか?
それとも本屋大賞取った新作か?」





 





ジェシー
「ユーゴを探しに来ました…」







 


加藤
「ユーゴ…
融合…

この本棚の3段目にないか?」














ジェシー
「ユーゴ!本になっちゃったの?」












加藤
「あ、ゴメン!人間の方か!



さっきお前の弟と一緒に来たけど、ついさっき帰ったぞ!



魔界関連の本1冊買って行った!」











シゲ
「マジかー…!!

のんちゃんスマホ持ってへんから居場所聞けへんなぁ。」











相葉
「手分けして探そう!
今出たばっかりなら、シゲちゃん家の方向か商店街の中のどっちかにいるはず…!」
























その頃、ユーゴは…



@重岡家





ユーゴ
「のんちゃんばいばーい!」












のんちゃん
「ユーゴ君、ボクにも本買ってくれてありがとう!


また遊んでなー!
ばいばーい!

訓練頑張ってね!」











ユーゴ
「うん!頑張るね!
のんちゃんありがとう!」




















(歩いて公園の方へ)















訓練まであと30分。
集合時間まで早いけど、もう公園行っちゃおうかな。


















(重岡家から数メートル、道路を渡って公園へ)















ユーゴ
「相葉さーん?」


(キッチンカーを覗く)

















あれ?居ない…






なんか今日は公園が静かだなぁ。







ダイキ君も神ちゃんも居ないし。










まさか。
まだジェシーに巻き込まれてんのかなぁ。










やー、申し訳ない!!














ヤッターマンさんそろそろ来るかな?

















♪♪♪












ユーゴ
「またジェシーからL○NEか。






1582件目。











あいつ、何考えてんだか。







俺に何を秘密にしてんだろう。








昨日のあの表情、スゲー怖かったな。

そんなヤバいこと俺に…町のみんなに隠してんのかな。










昨日会ったばかりのユータ君がジェシーの秘密を見つけてしまったのか…


俺、こんなに一緒にいるのにジェシーのこと全然知らないんだよな。






はぁー。(ため息)










しかも昨日ユータ君と会ってる間は俺たち別れてる時間ほとんどなかったよね?

魔物探しのために手分けして探してる間だけ?
あのときなにかあったのかな?
あの形相で俺に隠したいと言わせる何か?







俺ってジェシーにとって何なんだろうな。






クチ軽そうなのかな?








重荷になってなきゃいいな…









はぁー。










俺、なにやってんだろ。








みんなを心配させて、困らせて、
ダメだなぁ。












別にジェシーが秘密にしたいんだからいいじゃんか。






俺に話したくないのは俺が悪いんだ…
















(滑り台に座って先程買った本を読み始める。)


















へぇ。

これ本当なのかねー。

魔物にこんなことできるのって超人じゃねぇと無理じゃん。














(ピコン♪)













ジェシーか。






お前は一体何を考えてんだろう…」




























「おう、酔っ払い。今日は1人か。」
























ユーゴ
「あ、あのときの魔物!?」
















(続く)

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