のど飴戦士アイバチャンSeason11 【第10話】
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。
相葉ちゃん
「お鍋は全体を均一に、しっかり混ぜて〜
フチの方混ざりにくくて焦げやすいから気をつけてね。
ん、なんか匂わない?」
ユーゴ
「あー!ごめんなさい!!
どうしよう…やっちゃった!!
お鍋のフチに気を取られてたら底が焦げちゃった…。
どうしよう、これはもう廃棄ですよね?
俺センスないのかな。
ダメだ〜。ちゃんと出来るようにならないと…魔物と戦えるように飴作りマスターしなきゃ…(ブツブツ)」
相葉
「まぁ、今日初めてだからね!
慣れたら上手になるから!
心配いらないよ!大丈夫!」
バイト君・ノエル
「焦げてないところを丸めたら何とか飴になりませんか?」
相葉
(ペロっと舐めて味見)
「イケそうだね。
急いで丸めちゃおう!!」
(まる!まる!まる!まる!)
ユーゴ
「よかったー!
バイトしてるハンバーガー屋さんでの廃棄グセがつい…」
相葉
「そっか!
ポテト7分で売れなかったら捨てるんだっけ?
捨てるくらいならおれに送って欲しいんだけどね!」
(タッタッタッタッ…)
のんちゃん
「大変や!」
シゲ
「なんや〜のんちゃんそんなに急いで〜
羊さん連れて〜」
※先程の羊
メリーさん1号「メェェェェェェェ!」
メリーさん2号「メェェェェェェェ!」
神ちゃん
「あれ?ジェシーは?
受験勉強しんどくなってきたからジェシーの1発ギャグ見たかったわ〜。
シゲ
「むちゃぶりするやんw」
のんちゃん
「アイバチャン、ユーゴ君!
ジェシーが…!ジェシーが!!」
ユーゴ
「のんちゃん、落ち着いて。
ジェシーが、どうしたの!?」
のんちゃん
「魔物に遭遇して、、、
多分今1人で戦ってて…
助けて!!
ぼく、怖くてジェシー置いてきちゃった…
ごめんなさい。うぅ…。」
ユーゴ
「のんちゃん、教えてくれてありがとう。
相葉さん、ジェシー助けるのにまだ洗ってないお鍋は効果ありますか?」
相葉
「あるある!持っていこうね!
まだ固まってない飴も持って行っちゃおう!」
ノエル
「あの。
もしかしたら俺のとこのリーダーかもしれません。
一緒に行かせてください。」
シゲ
「俺たちは留守番しとくな〜!
羊と一緒に♪♪」
メリーさん達
「メェェェェェェェ!
メェェェェェェェ!」
@町内
ユーゴ
「あ、いた!!
ジェシー!」
ジェシー
「ぐへっ。
そっちダメ。
のんちゃんの方、行かせない。」
「ジェシー!」
「ジェス君!」
「ジェシーさん!」
魔物
「わっ、退治屋の飴の匂い…」
(攻撃が止まる)
ユーゴ
「ジェシー大丈夫か?
なんで…お前強いのに…
お前、髪!?
青いまんまじゃん!!
まだ人間の状態なのに戦おうとしてたのか?」
ジェシー
「ごめん…
僕、君が、いないと、ダメ、みたいだ。」
ノエル
「いつもならユーゴさんから魔力を回収、増幅させて魔物化していた。
今回はユーゴさんがそばに居なかったから出来なかったんだ。
だから人間の姿のまま戦おうとしていたんだね。
おい、チャカ。どういうことだ。」
魔物・チャカ
「お前こそ人間の肩持ってどういうことだ。
こいつは魔物だろうが人間だろうが敵だ。
俺は敵を討伐しただけだ。」
ノエル
「ジェシーさんは人間の仲間だけど、魔物を安易に傷つけるような悪い人じゃない。
魔物化出来ないのをわかっていながら丸腰でチャカと対峙した。
人間の子供を守るために。
彼はそういう人なんだ。」
ジェシー
「人間の子供がケガをしたら命に関わる。
僕は、ケガしても、そう簡単に、死なないから。
魔物は、魔力がなくたって、人間よりは強い。
ぼくは、その強さを、たいせつ、な人、を守る、ために使う。
そうやって、生きていく、ことに、したんだ。
ぼくの…たいせつな、なかまが…
おしえて、くれた、から。」
ユーゴ
「ジェシー…」
チャカ
「さぁ、ノエルを返して貰おう。
こいつと引き換えだ。」
相葉
「先手打たれちゃったなぁ。
そうだね、本当は人間を傷つけない約束を取り付けたかったんだけどなぁ。
わかったよ。
ジェス君を解放してくれる?
早く手当てしてあげたい。」
ジェシー
「師匠、ダメ…。
僕よりも、たくさんの人、助けるために…」
ユーゴ
「馬鹿!
何言ってんだよ!」
ノエル
「俺もダメです。
ジェシーさんは今すぐ解放して手当てをするべきです。
でも、俺はまだ戻れません。
俺を交換条件にすること自体に反対です。」
チャカ
「おい、ノエル。
どういうことだ。」
ノエル
「魔界全体が人間と和解なんて大きな話はできなくても。
俺たちのチームだけでも和解してほしい。
じゃないと、こうして命を削って戦ってる退治屋が報われない。
人間は魔物にとって悪いことなんてない。
魔物が一方的に人間の世界を乱し、傷つけている。
人間はそれに怒っているだけだ。
そんなことされて怒らないわけがないだろう。
俺は、少なくともこの人たちはそういう人たちなんだって、魔物だというだけで安易に攻撃してくるような人じゃないって。
信じてる。
チャカ、わかってくれ。」
チャカ
「そうか。言われてみればそうだな。
わかった。
この魔物は解放する。」
(バタッ)
ユーゴ
「ジェシー!大丈夫か!?
(涙を流しながら駆け寄り、抱きかかえる)
酷いケガ…
病院、行かなきゃ。」
ジェシー
「ユーゴ、ごめんね。心配かけて。
僕はすぐ治る。大丈夫。
よしよし。
そんな、悲しい顔、しないでね。
君は、笑顔がいちばん、かぁ〜いいんだから。ね?」
(ユーゴの両頬に手を当て、親指でユーゴの涙を拭う)
ユーゴ
「う、うるせぇ。泣
こんな時までお前、俺のことガキ扱いすんなよ。」
ジェシー
「なぁんでよ…
ユーゴは、立派な、オトナじゃん。
しっかり、してるよ。
でも、そういう悪態つくとこ、最高にかぁ〜いいね。
・・・愛してるよ。」
ノエル
「チャカ。
ジェシーさんは。」
(ヒソヒソ…)
チャカ
「え?マジ?
ウソだろ!?
この…ジェシーさんが??
あ・・・・・・
この顔みたことある!
あ!あぁーーー
!!!!!!!
た、大変申し訳ありませんでした!」
ジェシー
「人間、傷つけなきゃ、それでいいの…
まぁ、そんな、僕にビビんないで…」
ユーゴ
「ジェシー…?
え?お前…?実はヤバい奴なの?」
ジェシー
「あっ…
ちがっ、そうじゃなくて〜」
チャカ
「それはそれは!このお方は…」
ジェシー
「そんなわけないじゃ〜ん!」
ノエル
「チャカ、あんまり言うなよ。」
チャカ
「言うなって、
あ、そういう…」
相葉
「なんかおれたち置いてけぼりだねー。」
ユーゴ
「そうですねー。
ジェシー、俺たちに隠し事してるからねー。
この話になったら急に動揺し始めて元気になってるし。」
ジェシー
(ギクッ)
ユーゴ
「さっきまでの敵が手のひら返して敬語って。
こわすぎだろ。」
ジェシー
「ユーゴ、僕こわくないよー。
アハハハハハハ〜」
ユーゴ
「その引きつった笑顔マジ怖ぇ!」
ジェシー
「ちょっとキミたち!
マイハニーに怖がられちゃったじゃん!
どうしてくれるの!?」
相葉
「マイハニー?
ダーリンじゃなくて?」
ユーゴ
「あの…付き合ってないです。」
ノエル
「ジェシーさんはこわくないですよ。
退治屋には有利な立場だと思います。」
チャカ
「そうですよ!
ジェシーさんがいたら世界平和を成し遂げられます!」
ジェシー
「ユーゴ、師匠ごめんね。
いつかは自分の口から話さなきゃと思ってる…
でも、もう少し、待ってて欲しい。
僕の心の準備がね、まだ…」
ユーゴ
「しょうがねぇな!
ちゃんとわーってるよ!
お前たまーに小心者だからなー。
なんか知らねぇけど、やばそうな秘密がいい意味で良かったわ。」
@公園
相葉
「はいどうぞー!
召し上がれー!」
一同
「いただきまーす!」
神ちゃん
「1時間でこの料理の量スゴない!?
めっちゃ美味いし!
よっ!天才シェフ!!」
大好きなスイーツもある…
シゲ
「うんめぇー!!
ほれ、のんちゃん!
しょんぼりしてへんで、もっと食べ!」
のんちゃん
「ぐすん。」
ユーゴ
「のんちゃん。
ジェシーは魔法使いだからさ、もう元気になったのよ!笑笑」
のんちゃん
「ホンマ?痛くない?」
ジェシー
「AHAHAHAHA!
僕はどこも痛くないよ!
のんちゃん無事で良かったぁ!」
チャカ
「すいません…
ジェシー様…ジェシーさんに魔術仕掛けた上にこんなに可愛い子供を泣かせてしまって。
しかもこんなにご馳走してもらって。
本当にありがとうございます。」
シゲ
「ジェシー様!www」
ユーゴ
「ほらぁ、ジェシー怖そうだろ?笑笑」
ジェシー
「こわくないよ〜💧」
チャカ
「なんか一生分の栄養取れたみたいです。
こんなに栄養取れたら人間食べなくても良さそうですね。
目の前に5人も人間がいるのに、料理が美味しすぎて人間を食べようという気が起きませんね。」
ノエル
「なんで人間が栄養豊富って、栄養豊富なものを食べてるからだと思う。
だから、魔物って本当は人間を食べなくても生きていけるのかもしれないって思うんだ。」
チャカ
「魔界に食糧がたくさんあればねー。
貧困がなければねー。
お金がたくさんあればねー。」
相葉
「あ、のえさん!
帰る前に今までのバイト代払わなきゃ!
これ、魔界に帰ったら換金出来るかなー?」
ジェシー
「出来ないと思うよ!
DAHAHAHAHA!!」
相葉
「えー!どうしよう!」
ジェシー
「僕が代わりに魔界のゴールドに換金するね!」
ノエル
「ありがとうございます!」
チャカ
「お前…
人間界でちゃっかり稼いでたんだな!」
ジェシー
「僕はもう二度と魔界に行かないから魔界のお金使わないんだよね〜。
全部あげちゃおうかなぁ〜AHAHA」
ユーゴ
「いや、だからお前ちゃんと帰省して親御さんに顔見せに行けって。」
ジェシー
「なぁんでよ〜。
しょうがないなぁ。
師匠〜!バイト代何円〜??」
相葉
「9時から5時まで8時間。
時給1000円。
5日間。
4万円です!
本当に助かりました!
ありがとうございました😊」
ノエル
「こ、これは魔界のお金で何ゴールドくらいなんでしょう?」
ジェシー
「400ゴールドだね♪
はーい、どうぞ!
お疲れ様でしたぁー!」
ノエル・チャカ
「え?え?
400ゴールド!?」
ノエル
「そんなに!?
400ゴールドもですか!?
そんな、そんな金額頂けません!」
ユーゴ
「時給高い気がするけど。
そんなにびっくりするの?
400ゴールドって。」
ジェシー
「そうだねー。
魔界は1日の食費が1桁ゴールドだからね。
日用品も1桁ゴールドで買えるし。
電気ないし、スマホないから生活費はそんなにかからないかなぁ。
贅沢品も大したないよね?
馬車の貸切だったら3〜4ヶ月くらい?」
ユーゴ
「物価安いし、お金があっても使い道がないんだな。
って、ジェシーはそんなビックリ金額を持ってたんだ!?」
シゲ
「しかも財布ん中にまだまだ大量に入ってるの見えた!!」
ジェシー
「AHAHAHAHA!
跡継ぎ問題から逃げてる、いいとこのドラ息子だからねー!」
ノエル
「まぁ、そうですよね!
相葉さん、またお手伝いさせてください!」
相葉
「いつでもおいでー!
何なら仲間みんな連れておいでー!笑笑」
ノエル・チャカ
「はい!」
(続く)
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