のど飴戦士アイバチャンSeason11 【第19話】





※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なり、医学的・科学的根拠はありません。
あらかじめご了承ください。













ユーゴ
「多分ジェシーが俺のこと探しに来ると思うんだよねー。
俺が勘違いちゃったの謝んなきゃ…」










ダイゴ
「状況からして勘違いしちゃうのはしょうがないと思いますし。怒ってないと思いますよ。

ただ…。」













ユーゴ
「ただ???」











ダイゴ
「一瞬のことで状況が掴めなくて、僕がユーゴ君を連れ去ったと思ってるかもしれませんよね?

僕が怒られちゃわないかなって。」












ユーゴ
「げ・・・。そりゃまずい。
俺がダイゴ君巻き添えにして逃げたってこと知らないかな?」












ダイゴ
「そんなまずいですか?
ジェシーさんって、かなり怒る方ですか?」










ユーゴ
「あいつ。
普段すげー優しいのに、俺のことになるとウソみたいに人格変わるし、頭に血が上って人の話聞かなくなるから。


興奮し始めたら弁解不可能よ。
こりゃ参ったなぁ。。。」











ダイゴ
「ユーゴ君のこと、大好きなんですね。」










ユーゴ
「好きって言われたことないけど。

愛してるって、かなり言われたな。笑笑」











ダイゴ
「僕、絶対シバかれますやん。」












ユーゴ
「よし、上手いことやろう。

大丈夫!
俺、ジェシーの取り扱いは誰よりも知り尽くしてるから…やってみる。

ジェシーが来たら後ろに隠れててね。」











ダイゴ
「はい!」







 



ユーゴ
「ダイゴ君。」











ダイゴ
「はい?」









ユーゴ
「ジェシーの本名…マサヤだから。
ダイゴ君のこと助けてくれるかもしれない。」












ダイゴ
「え?じゃあ魔界の第2王子の…。」










ユーゴ
「うん、俺も最近聞いたんだけど。
そうみたいだからさ。



あと、ジェシーさ。
多分ダイゴ君の親戚だと思うよ。
アイツの家系は魔力で髪が赤くなるんだって。
ダイゴ君も髪赤いだろ?






もしジェシーと親戚だとしたら…

ダイゴ君も王家の血筋ってことになる。」











ダイゴ
「え・・・。僕が?王家の?」












ユーゴ
「ジェシー、鼻いいからさ。
もうちょっと匂い嗅いで調べてもらおっか。」












ダイゴ
「はい!」












ユーゴ
「早く迎えに来ないかなぁ?
俺らが探すよりジェシーが見つけてくれた方がはるかに早いと思うんだけど。


あ、そうだ!



えいっ!」












ダイゴ
「ユーゴ君!?
ささくれ剥いちゃったの!?

血出てるよ!
ちょっと待って、絆創膏…」









(シュッ!)











ダイゴ
「え、魔物来た?瞬間移動!?」















ジェシー
「ユーゴ!!見つけたぁー!!
血の匂いがしたんだけど、大丈夫?
その怪我!?痛くない?」
(ほらぁ、作戦大成功)











ユーゴ
「ささくれ剥けただけで大袈裟なんだよ〜
もう治ったから。ありがとう。」














(しゅーーーーー)
ユーゴの指先が弱々しく煙を立てて完治する












ユーゴ
「ジェシー、さっきはお前のこと勘違いしちゃってごめんな。
お前が一般市民相手に魔術使ってるの見て耐えられなくて。」









ジェシー
「ユーゴは優しいからね。
びっくりさせちゃってごめんね。


良かった〜♡会いたかったよー!
あの子は〜どこ行った?」










(隠れてな、上手くやるから
と、ダイゴに目で合図を送る)











ユーゴ
「ジェシー!!
俺も会いたかったー!!」










ジェシー
「EHEHE♡両思いだね♡
ユーゴ〜hugしてくれるの〜♡
僕うれしい〜♡♡しあわせ♡♡」









ユーゴ
「ほんと?
俺もうれしい♡




ふふふ///」











ジェシー
「あらぁ〜!照れちゃうの?
ユーゴったらぁ〜♡かぁーいいねー♡」











ダイゴ
(え?まさかハニートラップ?ですか?)













ユーゴ
「なぁジェシー?」










ジェシー
「なーに?♡♡♡」









ユーゴ
「あのさぁ、お願いがあるんだけどさぁ??」










ジェシー
「ウンウン♡」








ユーゴ
「きいてくれる?」








ジェシー
「あたり前でしょ!
ユーゴのおねがいナンデモきいてあげる!」











ユーゴ
「へへ、うれしい♡」











ジェシー
「もぉ〜ユーゴ〜♡
どうしちゃったのさ〜♡」










(ジェシー、唇同士を近づけようとする)











ユーゴ
「ジェシー?それでさぁ?」











ジェシー
「うんうん!」
(咄嗟にやめる)











ユーゴ
「ダイゴ君の匂いをよーく嗅いでくれ!
多分お前の親戚の子だと思うんだけど!」













ジェシー

「HE??????」













ユーゴ
「いいから!
匂い嗅いで!お父さんが誰か分かんねぇか!?
ほら、もっと嗅げ!もっと!」











ジェシー
「いつものユーゴに戻っちゃった。
早くchuしとけば良かった。」












(クンクン…)











ジェシー
「HEHE!
2人のフェロモンの匂い強すぎ!
ぜんっぜんわかんないや!」











ユーゴ
「じゃあ、俺離れてるわ。」










(クンクン…)










ジェシー
「ダイゴの匂いにもフェロモン混ざってるからなんとも言えないけど、ズドン臭がするよ!」








ダイゴ
「ジェシーさんの親戚ですか!!」









ユーゴ
「ほぉらぁ〜!やっぱり!」









ジェシー
「なんか不思議な感じがしたんだよね。
王家の血筋だ!




しかも結構ジョージ寄りって感じだね♪」












ユーゴ
「ジョージ寄りのズドン臭ってなにw」












ダイゴ
「・・・!!



ジョージ寄りのズドン…。





え????」














ユーゴ
「どうしたの?
ジョージって奴そんな凄いの?」












ダイゴ
「ジョージって、王位継承権持ってないと名乗れないんですよ!

王様の血に近いってことですよね!」










ユーゴ

「えーーーーー!!







あ、そういえばジェシーも本名マサヤ・ジョージ…だったっけ?」









ジェシー
「そうそう!
本名はズドン=マサヤ・ジョージだよ!

王位継承したくないから
ズドン=マサヤ・ジェシーのままが良かったんだけどね!」







ユーゴ
「人間っぽい名前付けるときに俺が偶然ジェシーって言ってさ。

まさか成人前の名前と一緒だなんてな。」











ジェシー
「ダイゴはすっごい歳の離れた僕の弟か、息子か、甥っ子か、孫か、甥っ子の孫か…かな?
あ、おじさんの息子かも!僕のいとこ!
AHAHAHA

おじさんは人間界で放浪の旅してるんだ〜!
しかも未婚だよ!!

誰かいい人と知り合ってるかもね!」











ダイゴ
「でも、僕。
王家に狙われてました。
魔界にいたときから監視されてて、人間界との往来が禁止されてましたから。

こっちにくる時には殺されそうになったし。

王と近いはずなのに…。」










ユーゴ
「ダイゴ君が王家の秘密に関わってるとか?
バレちゃいけないことを知ってるとか?」











ダイゴ
「そんなことありませんよ。
王家のことは何も…


もしかして、父さんが関係してる?
父さんが何か秘密を握ってたり。」











ジェシー
「お父さんは今逮捕されてるんだよね?」










ダイゴ
「はい、終身刑で二度と出られないそうです。」












ユーゴ
「王家の人なのに?
ジョージと近いのに?
少しも軽くしてくれないの?」









ジェシー
「口封じのために敢えて重くしたのかな?」








ユーゴ
「親戚の子どもが両親と暮らしてない上に学校にも行ってないんだぞ!
可哀想だと思わねぇのかな!
国王酷くね?









え、待って!







ダイゴのお父さんは、今の王様か、王様の弟か、ジェシーの兄貴か、ジェシーか、その子達?


ダイゴの両親は2020年代にいるんだって。
しかも、ダイゴは60歳。
お母さんは人間で、こないだまでは生きてた。
だからダイゴは2080年代から来たってことになるだろ?

…ジェシーや兄貴の孫ってことはなくね?
お前らまだ結婚適齢期の子供が居る歳じゃないんだろ?」








ジェシー
「そうだね!僕もbrotherもまだ独身だよ!
僕たちの子供が結婚して子供が生まれるには早いから。
ダイゴのパパはdaddy達兄弟か、僕かbrotherの4人に絞られるね。」











ユーゴ
「未来では、ジェシーは王様じゃない。
だからジェシーに王様になってほしかったんだよね?
ってことは、王位継承はジェシーの兄貴がしたのか…」







ダイゴ
「はい!
第一王子のヒカル・ジョージがジョージ2世になりました!」






ユーゴ
「王様や元王様が逮捕されて息子が学校にも行けず肩身の狭い思いをするのかと言ったら…。
違いそうだな。」










ダイゴ
「国王は逮捕されてません。
他の3人は隠居してますから、国民は状況が分かりません。

確かに、ジョージ1世は逮捕されないかもしれませんね。



じゃあ僕の父さんは…

ジョージ1世の弟かマサヤ公?」









ジェシー
「マサヤ公じゃなくて、ジェシーって呼んで♡」










ユーゴ
「状況証拠揃えまくったらまた変わっちゃうかもしれないね。」









ダイゴ
「僕が国王陛下に1番お願いしたいのは、
未来の世界で父さんを逮捕しないで欲しい。
魔界にたくさんある変な法律の改正をお願いしたいです。

それでウチの家族は守られます。」












ジェシー
「君のパパさんが逮捕されるようなことしたから悪いんじゃない?」









ユーゴ
「おいこら!」(バシッ!)








ジェシー

「痛ぁ!」












ダイゴ
「父さん、未婚の不貞行為で逮捕されたんです。

婚外子…僕が産まれたせいで終身刑なんです。







多分、父さんにも何かワケがあったんじゃないかって思いたくて」









(ユーゴ、ダイゴを抱きしめる)













ユーゴ
「なぁ、ジェシー。
俺さ、この子をなんとかしてやりたい。

だから…
お願い、お前も手貸してくんない?」











ジェシー
「わ、わかりました、やります!」









ダイゴ
「法律を変えるか、もしくは父さんと母さんが結婚しないといけません。」








ジェシー
「AHAHA!
僕がパパだとしたらママはこの人だよ?


ほら、人間だし。


逮捕されないように手繋ぎとchu以外は控えておくね!」










ユーゴ
「え?俺??
他にいい人たくさんいるだろ!」










ジェシー
「他にたくさんいてもダイゴのママさんは1人しか居ないんでしょ?









ユーゴ
「まぁ、そうなんだけどさ。」















(ガタガタガタガタ)









ユーゴ
「何の音?」








ダイゴ
「ま、魔物!?」












(続く)

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