のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集①】
①青空と君
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。
@兵庫県某町 重岡家の縁側
ユーゴ
「天気いいねー。」
ジェシー
「FUFUFU。いいねー。」
ユーゴ
「見て見てー。
雲があっちの方に流れてるー。」
ジェシー
「ほんとだねー。
ねーねーユーゴ?」
ユーゴ
「なにー?」
ジェシー
「膝枕してー?」
ユーゴ
「そうだなー。
天気いいし、心地いいし。
…しねぇ。」
ジェシー
「ヤダヤダー!膝枕してよー!」
ユーゴ
「うるせーなぁ…。
はいはい、どうぞー。勝手にしろ。」
ジェシー
「やったー!!」
-いつもと変わらない、日常。
いつもと変わらない、昼下がり。
いつもと変わらない、笑顔。
僕の秘密を君に話した。
人間界でヒーローやってるなら尚更。
すごく重大な秘密だ。
あんなこと言ったのに。
それでも君は、いつもと変わらずに。
僕を僕として見ているような気がする。
ジェシー
「ユーゴの膝枕すごい気持ちぃねー。
…ねぇ。」
ユーゴ
「ん?」
ジェシー
「ユーゴはいつまでも今まで通りでいてね?」
ユーゴ
「ふははは。急に何?
あぁ、わぁーったよ。」
-今まで通り。
ユーゴは変わらないでいてくれると思う。
そう信じていいかな?
ユーゴ
「なぁ、ジェシー?」
ジェシー
「なぁに?」
ユーゴ
「お前さ、今まで付き合った人っているべ?
イケメンだし。モテないわけないだろ?」
ジェシー
「まぁ、ねぇ。」
ユーゴ
「今までの人、全員にこんな感じだった?」
ジェシー
「HE?」
ユーゴ
「あ、ごめん。
その人たち、ジェシーにこんな甘えられたら凄い幸せだっただろうなー
…と思って。」
ジェシー
「そうだねー。やってたけどさぁ・・・
どうだろうねー。
今までの人は王位継承権を放棄してるって言った途端、お別れになっちゃってさ。
僕と一緒にいても何も感じてなかったのかもしれないね。
どうすれば王権とか関係なく幸せにできたんだろうね。。。」
ユーゴ
「忘れられない人とかいたの?」
ジェシー
「いいやぁ。
そうじゃないけど。
今までと同じこと繰り返してたら、
今本当に幸せにしたいと思う人を幸せに出来るのかなと思って。」
ユーゴ
「ふはは、お前もそんなこと思うんだな(笑)」
ジェシー
「え?思わないように見える?」
ユーゴ
「残念ながら見えるなー。
ポジティブ過ぎて(笑)」
ジェシー
「ひど〜い!AHAHA!」
ユーゴ
「少なくとも…
俺はお前と一緒にいて毎日楽しいし幸せだよ。
…恋人じゃないけどなw笑笑」
-良かった。
1番大切にしたい人を幸せに出来てたみたい。
ジェシー
「やったー!
よし、ユーゴ、chuしよう!!」
ユーゴ
「それはダメ!膝枕もやめる!」
ジェシー
「なぁんでよ〜」
ユーゴ
「お前が欲張るからだわ!」
-君が見つめているのは、
魔界の王子としての僕じゃなくて、
ジェシーとしての僕だよね。
君のそういうところが大好きなんだ。
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