のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集⑪】

小話⑪〜恋と愛






※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。
















ユーゴ
「ジェシー、早く行くぞ〜!

ダイキくんと神ちゃんが待ってる!」









ジェシー
「ユーゴ待ってよ〜!」







ユーゴ
「おーい、先に行くぞー。」








ジェシー
「ユーゴ、僕のコート着なくていいの!?
ほら、危ないから…」









ユーゴ
「今日一緒に居るのにお前は魔除けしてくんないのかよ💦

コートより魔物の匂い強いだろ?」








ジェシー
「HEHE、そうでした!
絶対僕から離れないでよ。」










ユーゴ
「わぁったよ、絶対離れてやんねーわ!」









ジェシー
「う・れ・し・い…♡」











(ガチャ…)













ユーゴ
「寒っ!
もうすっかり冬だねー!」











#時期はSeason11後半
#まだ冬
#ほんとスローペース











ユーゴ
「うーわ!さみぃさみぃ!

ジェシー?ひっついて歩いていい?」











ジェシー
「喜んで。


うわっ、ユーゴ冷たい!」










ユーゴ
「わっ!」








(転倒しそうになってジェシーが支える)














ユーゴ
「さんきゅ。
ジェシー大丈夫だったか?」









ジェシー
「僕は大丈夫!

ユーゴは?痛いところない?
足捻挫してない??」










ユーゴ
「大丈夫!

ひっつくのやめた!早く行こ!」














(ダッシュ!)



















ユーゴ
「ダイキくん、神ちゃん!
遅くなってごめんね!



ごめんね、寒いのに公園まで迎えに来てくれて。」








シゲ
「まぁ、ウチでこたつ入ってゆっくりな。」








ユーゴ
「真剣な話だって言うからなんだろうって気になっちゃってさ。」










神ちゃん
「あのぉー。めちゃめちゃ深い話やで。

オレたちじゃ結論出んかったのよ。












恋と愛はどう違うのか!






っていう難易度MAXな話!


LINEとか電話で喋ることも出来そうな話やけど、文字で会話するより対面の方が喋りやすいし解決しそうやなと思って。
こんな寒い日に呼んでごめんな。」








ユーゴ
「そういえば昨日ジェシーと話したなー。



愛について。」










シゲ
「おー!これはこれは解決しそうや!」







ユーゴ
「結局、俺もわかんなかったのよ💧」

因みに2人の考えはどんな感じだったの?」












神ちゃん
「オレは〜。

恋とは!
その人のこと好きなんや!

愛とは!
お互いに思い合ってるんや!





…そんな感じちゃうんかな?と思って。
でも、両思いでも恋ってあるんちゃうかな、両思いでもそこまで本気ちゃうことあるよな?…と思ったらうまく言葉に表せへんかった。」









シゲ
「俺は〜!

恋とは!
純粋に誰かを好きだということを楽しんでるんやと思う!
ほれー、たまに恋に恋してる人とかおるやん?



愛とは!
そんなもんちゃう!もっと重いもんや!
その人を絶対守るって責任が生じるから恋みたいに軽いもんちゃうんやない?
でもなぁ、愛ってカップルだけの話ちゃうもんなぁ。
親子愛とか兄弟愛とかの説明にはなってへんかな。」
















(じーーーーーーーー)










ユーゴ
「え?俺!?

2人ともいい感じの答えだなと思って聞き入っちゃってた!


難しいなぁー。えー、えー!」











ジェシー
「ユーゴ速いよぉ〜!
僕から離れないでって言ったのに〜!


話は聞こえてたけど!」









ユーゴ

「地獄耳だな」









ジェシー
「ほらほらぁ、君たち〜!
僕の愛する人が困ってるじゃないか〜!」











神シゲ
「ジェシー!!」










ユーゴ
「ジェシーならベストアンサー来るぞ!」








ジェシー
「HEHE!どうかな?」









神ちゃん
「愛の伝道師ジェシー様!
ベストアンサーお願いします!」








シゲ
「ゴッドファーザージェシー様!
宜しくお願いします!」










ジェシー
「僕が思うのはね。




恋は好きっていう気持ち。





愛は好きなだけじゃなくて、+誰かへの『思いやり』を行動に移せるものかな。

愛する人のためなら何かしてあげたいって思うじゃない?

幸せにしてあげたい、守ってあげたい、困ってるときに助けてあげたい、誕生日には欲しがってたものを買ってあげたい。

それはもう愛だと思ってる。







まぁね。
恋も愛も、自分が恋だと思ったら恋だし、愛だと思ったら愛だと思う。
結局どっちなのかって名前をつけてるのは自分自身な気がするんだよね。
だから難しく考えなくてもいいんじゃないかな!






でも2人とも僕とほとんど答え一緒だね!
こんなに若いのにすごいよ!
しっかりしてるんだなぁ!」










ユーゴ
「さすがの2500歳」









シゲ
「あっぱれです」








神ちゃん
「完敗しました」









神ちゃん
「じゃあ、ジェシーは愛してる人たくさん居るんやない?」








ジェシー
「・・・そうだね。
人類みんなのこと愛してるかもしれない。」









ユーゴ
「へー。」










シゲ
「ジェシー、そんなこと言うてええの?」








ユーゴ
「ふはは!!
ちょっと嫉妬したじゃん!」











ジェシー
安心してね♡
僕はどこにも行かないから♡」











ユーゴ
「どこでも好きなとこ行きなよ。
任せるよ。
お前の意思はお前のもんだ。」










シゲ
「ジェシー、この人👉は?
恋?愛?」










ユーゴ
「俺?」









ジェシー
「この世で1番愛してる♡
僕、初めて出会ったときから愛してるとしか言ったことないでしょ?
多分1度も好きとは言ってないはず。」












ユーゴ
「確かにそうかも。



相葉さんと戦ってジェシーが人間になった後、



愛してる




って言われてキスされそうになったよなー。」









神ちゃん
「衝撃的な出会いやな。」






シゲ
「一目惚れやったん?」






ジェシー
「一目惚れしたわけじゃないよ。
戦ったあとにわかったんだ。


ユーゴはすごく心が強い、だから誰にでもに優しくできるし何でも許せる。
それで、僕が君を傷つけてしまったことも許してくれた。


そんな心の広さに一目惚れしちゃったのかな?
魔物が好きなフェロモンもたくさん溢れ出てたのもあるかもしれないけど、僕はそれより何より君の心のことを愛してると思った。」










ユーゴ
「ジェシーは

好き と 愛してる


どう言い換えると思う?」











ジェシー
「聞こえ方?かな?
愛してるの方が好きより大きく聞こえるんじゃない?
だから愛してるって照れて言いにくさが出ると思うんだよ。






実際には家族のことは『愛』していても、家族から思いやり(愛)を受けて『感謝』してても、それを愛と伝えるのは照れくさいから。



『やったー、兄ちゃんありがとう!
大好きー!』



って言うじゃない?言いやすいから。」











ユーゴ
「俺は言わないけどな。」






神ちゃん
「オレも言わへんかな。」






シゲ
「俺むっちゃ言うー!」












ジェシー
「やっぱ、愛してるって言葉にみんな重みを感じているし、他の人もそうだろうって感じるのが1つハードルになってると思う。


でも、言いにくさがある分、言葉にするっていうのはその人への想いに何か決意のようなものがこもってるってことなんじゃない?


決意を込めてまで言いたい相手が、恋人だったり、奥さんだったり、運命の人だったり。」










『納得。』








ジェシー
「でもさ、みんなが思ってる以上に愛ってもっと小さいものもあるし、小さくていいと思うんだよね。」









ユーゴ
「やばい、納得したのに愛がどんどん複雑化していく…」









ジェシー
「そんな難しい話はしないよ〜!
HAHAHA!


例えばさ、ユーゴ。」









ユーゴ
「ん?」








ジェシー
「さっきから地面に生えてる野草を避けて歩いてるよね?

転びそうになっちゃって。」








ユーゴ
「うん。
だって、せっかくこんな冬に頑張って咲こうとしてるのに踏んだらかわいそうじゃん。」









ジェシー
「それは愛なんじゃないかって。」








ユーゴ
「え?これ?」








ジェシー
「だから愛は思いやりだと思うんだよ。」







神ちゃん
「そうなんや…」







ジェシー
「確かに、誰かのために何かをするって言うことは。
それが結局めぐりめぐっめぐって自分のためになると思っての行動もあるかもしれないけど。


自分のためにもならないし、むしろ犠牲を伴うかもしれない。
もしかしたら誰にも気づかれないようなことだってあるかもしれない。



そんなことを、ただ自分以外の何かのためにできるというのは、無償の愛というやつなんじゃないかなって。」









シゲ
「そうきたか!」
神ちゃん
「そうきたか!」









ユーゴ
「ジェシー…
俺の野草への愛に気づいてくれたんだな。」









ジェシー
「僕、ちょっと嫉妬したよ。」





 



ユーゴ
「ありがとな。気づいてくれて。
おかげさまで俺も気づいたよ。
お前の無償の愛に。」










ジェシー
「chuしよ?」








ユーゴ
「ふふ、しない。」







wwwwww








シゲ
「ユーゴ君、顔赤いで?」






ユーゴ
「違う!違う!さっき走って暑いから!」









ジェシー
「chuしたら治るよ。しよっか?」








ユーゴ
「しません!」







ジェシー
「なぁんでよー!!!」










(終)

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