のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集⑩】
⑩小話〜イチ読者の雑談
(副題:国民的ヒーローの悪戯)
※これはフィクションです。登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
スピンオフ作品は時系列が多少前後しております。
作中でPCR検査は行っていない設定となっていますが、作者の神の手により登場人物のPCR検査陰性は把握、感染対策に配慮し制作しています。
あらかじめご了承ください。
ユーゴ
「風呂気持ちよかったぁ〜!!
あー!
ジェシーもしかして先に読んでるべ?
俺も読むー!!」
ジェシー
「ほぉら!
まだ髪濡れてるでしょ!
湯冷めしちゃうからちゃんと乾かして!」
ユーゴ
「お前は母親かよ!笑笑」
ジェシー
「急がなくてだぁいじょうぶ!
しばらく読むのサボってたから、先にそっち読んでるよ!
今週分は一緒に読もうね!」
ユーゴ
「ジェシー今どこ読んでたー?」
ジェシー
「今ちょうどパパさんのスピンオフ読み終わったよ!」
ユーゴ
「共感は出来ないけどさ。
素敵な恋だよね〜。一途でさ〜。
切ないよなぁー。
その結果、こうしてママさんと子供たちを守って幸せに暮らしてる今があるんだよなー。
共感は出来ないけど。(←2回目)
でも、多分パパさんもやってしまったって想いはあって、俺と同じような気持ちなんだろうな。」
ジェシー
「そうだね。
僕にちゃんと実家に帰らなきゃダメだって言ってくれたとき、すごく説得力があった。
あの時のことをすごく反省していて、後悔していて、同じ過ちを他の誰にもさせたくないって思ったのかもしれないね。」
ユーゴ
「辛さをずっと抱えて生きてきたんだよな。
ママさんにちゃんと伝えられて、わかってもらえて、良かったな。」
#本編参照
#スピンオフじゃなくて
ジェシー
「どんなに信頼してても言えないことってあるよね。
今まで築いてきたものが壊れてしまわないかって不安になる。
愛しているからこそ、大切だからこそ。
その愛を、愛する人を守るための選択だったんだって思うよ。
僕も、イヤなことや悲しいことはヒミツにしちゃう方だから。
僕は共感するよ。」
ユーゴ
「そんなもんなのかなー。
秘密にされてる側としては1人で抱えないでって思うけど。
俺だったら…
辛そうな時に何も出来ねぇの嫌だわ。
辛そうにしてる人の背中さするだけとか嫌なタイプだしさ。
俺、そんなことしかしてやれねぇのかな…
って思う。
できることなら一緒に背負いたい。
…本当に大切な人ならね。
守られてばっかでその人1人だけ辛そうなの嫌だもん。
もっと信頼して欲しいのに、言ってくれないと、俺あんまり頼られてないのかなって思っちゃうわ。
俺はね。全部受け止めたいからさ。
わっかんねー!
愛ってなんだろう!」
ジェシー
「ユーゴはまだ若いから、まだわかんなくて正解だよ。
誰かと出会って、この人が大切だと思えるようになって。
あ、これが愛だ、ってわかる瞬間がいつか訪れるから。
その時になったらちゃんとわかるよ。」
ユーゴ
「ジェシーは大人だなぁ〜。」
ジェシー
「まぁね、2500年も生きてたらね。」
ユーゴ
「ふはは、大人というか仙人だな!
経験豊富なんだ〜。
誰かを愛するって楽しいの?」
ジェシー
「そうだね。何て言えばいいんだろう。
楽しさ以上に、幸せかな。
この世の全てが大切だ、って思える。
その人のことも、一緒にいる時間や空間も、思い出も。
全部、全部愛おしいと感じる。
何気ない日々が当たり前の事じゃないんだと思えるんだ。
自分の見ている全てのものが鮮やかに見えて、聞こえる音が全て綺麗だと思える。
吸っている空気だって美味しいと思うし。
愛する人を見つめて、声を聞いて、息を吸って、手を握って、そうしている自分の身体も素晴らしいと思える。
全てのことに感謝したいし、1つ残らず命に代えても守り抜きたいと思えたんだ。
不思議なんだよね、愛って。」
(そう感じさせてくれたのは…
後にも先にも君だけ、なんだけどね。)
ユーゴ
「なんか、凄いな…。
(2500年も生きてたら何人元カノいんだろ?
王子ってだけで爆モテだったらしいよな。
そんなこと考えてたんなら、フラれるたびに辛かっただろうな。
俺もフッてごめんな。ジェシー。
でもさ、王子ってことは全然関係ないから。
俺はお前のこと、今までお前が恋した誰よりもちゃんと見てると思う。
そして、お前が本当に良いやつだってことも俺はちゃんと知ってる。
それだけはわかってくれてたらいいな。)
でもさ、お前。
自分のことも大切にしろよ?
文字通り命なんてかけなくてもいいからさ。
愛を守るためとはいえ、ジェシーに死なれたら後味悪いし…それに…すごく寂しいし…すごく悲しいし…その悲しさは生きてる間ずっと忘れられないだろ?
残される人の身にもなってみろ。」
(俺は絶対立ち直れないからな!
毎日泣いちゃうぞ!!
お前すぐ調子に乗るから言えないけど!///)
ジェシー
「そうだね。ありがと。」
(それでも。
僕の気持ちは変わらないかも。
君が何十年も月日が経って、天寿を全うしたとき。
君が最期に思い出す僕は、
人生で1番愛してくれた人だって
そう、思ってくれたらいいな。)
ユーゴ
(ハックション!)
ジェシー
「あぁ!ほら!
早く乾かしちゃいなさいよ!
そうだ、僕が乾かしてあげる!
ドライヤー!
ドライヤー!!」
ユーゴ
「だぁ!もう!大丈夫だから!
髪くらい自分で乾かすから!
お前はあと2週分読んでろ!」
(終?)
(ガタガタガタガタ…)
ユーゴ
「わっ!」
ジェシー
「じ、地震!?
危ない!!」
(ガタガタガタガタガタガタガタガタ…)
ユーゴ
「うーん…
え?なに?どうなってんの?
ジェシー?」
ジェシー
「だぁいじょうぶ!
ビックリさせちゃったね!
近くにテーブルないし、ユーゴに覆い被さってただけだよ!
HEHE!
壁ドンじゃなくて床ドンしちゃった!」
ユーゴ
「ありがとう…
って、守ってくれんの嬉しいけど命懸けんなって!
さっき言ったばっかりだろ!バカ!」
ジェシー
「怒った顔もかぁいいね〜。
HEHE、まつ毛長くて綺麗だね!」
ユーゴ
「顔近ぇ!鼻息めっちゃかかってんだわ!
ほら!地震収まってる!もういい!
ったく、こんなことして危ねぇわ・・・
あっ!!!」
ーその時、ユーゴは棚の上から大きなぬいぐるみが落ちてくるのを見てしまった。
ジェシー
「HE?」
(トン!)
↑ジェシーの頭に直撃
ジェシー
「nn…。」
ユーゴ
「んんっ…。」
♡
ジェシー
「・・・・・・♡♡」
(…神様、ありがとう。。。)
ユーゴ
「・・・・・・。」
(あぁ、やっちまった…。)
ジェシー
「あ、あの!
ち、違うんだよ!
あのー、これはー、そのー。
僕じゃない!
そう、この顔は僕じゃないんだ。
ぼ、僕の新しい顔はこっちなんだ!」
(落ちてきたぬいぐるみを見せる)
ユーゴ
「ふふ、お前はアンパン男か!バーカ!
PCR検査終わってもキスしねぇわー!」
ジェシー
「それはダメ!
ほら、今のは事故だから!
ちゃんと僕からchuしたいからぁ〜!」
#正義の味方
#正義とは何なのか
#あと1歩の勇気が出ないそんなあなたの背中というか頭をそっと押してくれます
#ヒーローはあなたの生活のそばにそっと寄り添います
ジェシー
「ユーゴ〜!お願い!
僕、本当は凄くchu上手いの!
もっと幸せな気持ちに出来っから!
あのね、魔界の人はみんな上手いんだけどぉ、僕はすっごい…」
#なんやかんやあったけど
#ドライヤー後に2人でこれ読んで
#おいこれ採用かよ
#ちょっと沸いたよね
#心の声と後半部分は伏せておきました
#キャストのスマホに細工
#作者の神の手
(終)
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