のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集⑫】



⑫小話〜愛、なんだ?








※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、スピンオフ作品は時系列が公開順とは異なります。
あらかじめご了承ください。

















相葉ちゃん
「ダイゴくん、ジュースのおかわり要る?」









ダイゴ
「大丈夫です、ありがとうございます…
って!もう入れてますやん!!笑笑」









相葉ちゃん
「ほらほら、遠慮しないの!!








はーい、クッキー焼けたよ〜!
いっぱい食べてね〜。」



















ダイゴ
「わぁー!美味しそう!!」










相葉
「はい!こっちも!」












相葉
「これも焼けたよ!」









相葉
「そうだっ!

シゲちゃんから注文受けたんだけど、多いわーって置いてったクッキーもあるんだった!」
















ダイゴ

「量がとんでもないですが!!








こんなにいいんですか!?」











相葉
「そんなに多いかなぁ?
ダイゴ君全部食べちゃいなよ!」










ダイゴ
「ありがとうございます😊」









相葉
「持って帰る分も焼いてあるからね!」















ダイゴ
「あ、ありがとうございます…

これまたすごい量…。






ユーゴくんとジェシーさんって結構食べる方なんですかね〜。」











相葉
「こっちの箱は全部ダイゴくんの分だよ!






ユゴちゃんの箱はこっち!
じぇすくんのはこっち!
あとこれはお土産用で…!
タロちゃんに渡すのはこの1番大きい…」










ダイゴ
(帰りの荷物がほぼクッキーになりますが…)












相葉
「あ、クッキーたくさんになっちゃったね!」



#今更











ダイゴ
「これ、みんな持てますかね?」










相葉
「大変なら郵送するね〜!

タロちゃんはこのクッキー大好きでさ、多分食べながら帰りたいだろうから〜。



どうしよう、食べる用また焼こうかな?



間に合うかなぁ?」










ダイゴ
「僕これ食べきれないと思うので!

これ包みましょう!!

ユーゴくんとジェシーさんもそろそろ来ますよね?
焼いてる途中で帰っちゃうかもしれないから…💦」










相葉
「そうだね!
そういえば、2人とも遅いなぁ。



帰る前に翔ちゃんに挨拶してくるって言ってたんだけど。」










ダイゴ
「もう1人のお師匠さん、最近見かけませんね。」









相葉
「翔ちゃん、有給休暇取り終わって仕事に戻ってるからねー。

お仕事中だから挨拶するにも大変なのかなぁ?
まぁ!来るまではゆっくりしてってね!






あ、クッキー冷める前にどうそ!








おれ、ダイゴくんの親戚のおじさんになったみたいだね!笑笑」












ダイゴ
「親戚…ですか?
こんな感じなんですか?」












相葉
「親戚ってさぁー。

あのー、そう!

おもてなし!





おもてなしが好きというか!

身内が尋ねにきてくれたらいっぱい食べてもらいたい、喜んでもらいたい!みたいな!
久々に会えばすごいのよね。







まぁ…

愛だよね〜。




おせっかいと紙一重のね〜。






よく言われるよ〜。
クッキーとおせっかい焼くのマジで上手いって(笑)

ステ○おじさんとかよく言うよね〜。」








ダイゴ
「僕、親戚がいないんですよ…。
両親がいないので。

ジェシーさんがニオイ的に多分親戚、らしいですがまだ確信が持ててないので、






相葉さんが親戚第一号ですね!

嬉しいです!!」










相葉
「またいつでもおいでね。」

(なでなで)








ダイゴ
「はい!


相葉さんからはすごく愛を感じます。





・・・・・・。」








相葉
「ダイゴくん、どうしたの?」







ダイゴ
「いや、あのー。


とは言っても、
僕、愛ってあんまりわかってなくて。





あ、あの、なんとなくは知ってるし、こんなこと聞くのもなんかちょっと恥ずかしいなーって感覚的にはわかるんだけどっ…な、なんか、気になって!






まだ子どもだからなのかな?






しかも愛って、1番は両親から貰うんだろうなー、とはなんとなく思うんですけど。
僕、両親に育てられたわけじゃないし、育ててくれた両親の知り合いのおじさんは何か…


ぶっきらぼう?

というか…

照れ屋さん?

というか…そういう人で!



感情を表にするの得意な人じゃなくて!」」








相葉
「うーん。


ダイゴくんはまだ若いし、こんなにしっかりしてるのに魔物年齢だとまだまだ子供なんだから。




もっと大人になったら、ちゃんとわかるよ。
まだまだこれからだからね。





それまでは子供らしくさ。
いーっぱい!大人に甘えておけばいいんだよ。
愛をくれる人はたくさんいるからさ!







今説明するとしたら〜なんて言えばいいかなぁ?






感じたことがないと。
言葉で説明してもわかりにくいのかなーって思う。」









(荷物の中からDVDのケースを探す)









相葉
「おれのおすすめはこのドラマかな〜。」





#出た
#恋愛ドラマ評論家










相葉
「あとはね、(ガサガサ…)このアニメだね!



愛という感情を知らない少女が、愛とは何かを知っていくお話なんだよね!
N○tflixに出てると思う!
ユゴちゃんは確かネ○フリ登録してるから、観せてもらったらいいよ!




これを見たら絶対愛を感じられると思う!
涙なしでは見られないんだよね!
帰りの車内では見ない方がいい!」









ダイゴ
「これ、見終わるのにどのくらいかかりますか?」







相葉
「1話23分で〜…5時間弱かなぁ?
にじゅうさん かける 13話?」








ダイゴ
「あのー、ちょっと長いかなぁ?
僕、両親探しもしなきゃいけないし。
そしたら両親探しを優先したいなぁ〜」











相葉
「そっか〜。そうだよね。
あー、でもあのおうちで暮らしてるうちにわかるんじゃない?



愛♡





大丈夫だよ。」










ダイゴ
「というと?」







相葉
「じぇすくんは愛に溢れてる人だよ。

ユゴちゃんのことをすっごい愛してるのは勿論だけど、町の人も、お年寄りも、小さい子どもも。
みんなのこと愛しているし、それをドストレートに伝える人だから。



ダイゴくんのことも息子みたいに思ってるみたいだよ。」







ダイゴ
「ジェシーさん見てたらわかるんですね!」







相葉
「そうそう!
別パターン例でユゴちゃんも見てたらいいよ(笑)」







ダイゴ
「ユーゴくん、もですか?」





相葉
「ユゴちゃんは恥ずかしくて素直に言えないんだろうね。
まぁ、それが当たり前というか、一般的というか。
思っててもあえて言葉にして伝えられない人の方が多いんじゃないかな?


でもね、ユゴちゃんは。
ああ見えてちゃんと伝えられるのよね。


ちゃんと、行動で愛を見せられる人だよ。」









ダイゴ
「行動…ですか。」







相葉
「周りの人への気遣いとか、お人好しな感じとか…愛がないと出来ないと思うんだよね。

あのー、前に横浜の友達に聞いたんだけどさ。」










(回想…)











某意外とお喋りなユーゴの友人・H
「俺、好きな俳優さんがいるんです。
舞台は日本一チケットが取れないって言われてるん人なんですけど、どうしても見に行きたかったのでユーゴにもチケット取るのを手伝ってもらったことがあったんです。


全国各地どこでもいいから取れたらって頑張ってくれたんですけど、結局どこも取れなくて俺が落ち込んでいたら、その俳優さんの地元巡りでもしようぜ、せっかくだから美味しい海鮮食べようって、ユーゴが北海道旅行を提案してくれたんです。


それで、一緒に北海道旅行して、ユーゴが北海道は回転寿司がめちゃくちゃ美味いって聞いたらしく、晩ご飯を食べに回転寿司屋さんに入ったんですけど。




なんと!!

その俳優さんもお店に来てたんですよ!






たまたまその日は北海道で舞台やってた日だったんですけど、その回転寿司屋さんは北海道に帰ってくると必ず来てる、行きつけのお店だったんです!





「こいつファンなんです!」
ってユーゴがバラしたら、じゃあ一緒に食べよう!って言ってくれて、一緒にお寿司食べたんです!



帰り際に『チケット取りづらい大スターで悪かったな!』って言って、ご馳走までしてくれたんです!







ユーゴ、偶然を装ってましたけど、実は行きつけのお寿司屋さん調べてて、舞台終わりで来るの知ってたんですよ…!!





ユーゴ、マイペースで何考えてるかたまにわかんないことありますけど、考えてる時ってマジでこわいと思いましたね。







15年来の親友だけど、そういう一面はあの時に初めて見ました…。
喧嘩したあと冷静になって考えたとき、一番最初に思い出したのがそれでした…。






まだあの時の恩は返せてないです。
あいつの好きなグループが活動再開して有観客ライブすることになったら、チケット全公演取る気持ちで頑張ります!」







#ユーゴの幼馴染Hくん
#相変わらずの長台詞
#おつかれっした












@現在








ダイゴ
「エピソード強すぎ…」








相葉
「じぇす君と一緒にいるの見てたらさ。
多分色々わかってくるかもね。

お前ちゃんと片付けろよ!
って言いながら片付けしたり。
大学のリモート授業や魔物退治で疲れててもご飯の支度はちゃんとしたり。
ジェスくんのハグ、嫌がらないで受け止めたり。




だってさぁ…あんな大きい男の人に抱きつかれたりチューしたいってせがまれたら、大体の人間の男の子は


イヤ!


ってなっちゃうと思うんだけど。
なんか…広い心で受け止めてるというか。」









ダイゴ
「確かに、そうですよね。

まず、魔物を家に上げようなんて…
人間だったら結構怖いことしてますよね?

しかも退治屋になる1年も前からですよ!?

好意を示されていたら殺されることはないにしても、乱暴されるかもしれないし。」








相葉
「そうだよね〜。
じぇす君は人間全員と異性だって言ってるし。
前はかなり結婚願望あったし、子供だって…。
前は乱暴したら友達やめる!
って約束させてたんだけどさ。

ユゴちゃんが友達辞めたくないからって、約束やめたらしいし…。」










ダイゴ
「魔物はフェロモンに弱いから、約束したところで絶対守れませんよ💦
精神力ではどうにもできません。
今まで何もないのが奇跡ですよ!
そんな状況を知ってか知らずか…
ユーゴ君はとにかく凄いです…。」









相葉
「ダイゴくんのこと、親戚のジェスくんよりも乗り気で面倒見たがってたのも、ダイゴくんへの愛じゃないかな?

家の片付け頑張るって言ってるし。
少し大きい物件探して引越しまで考えてたからね〜。
就職するまでの間は生活費稼ぐのにバイトのシフトも増やすみたいだよ。


愛がなければ、自分の生活スタイル変えてまで誰かに何かをしてあげようなんて思えないだろうからさ。
優しいだけじゃ出来ないことだよ。」









ダイゴ
「ユーゴくん、僕のためにそんな…」








相葉
「愛ってたくさんの種類があるんだよね。
おうちにいたら少なくとも2種類は分かると思うよ。」







ダイゴ
「ありがとうございます!
探してみます!愛を!」







相葉
「頑張ってね。」










(終)










#愛はいつだってあなたのすぐそばにある

0コメント

  • 1000 / 1000