のど飴戦士アイバチャンSeason2 【第1話】





これはフィクションです。

登場人物は実在する人物とは一切関係ありません。

場面ごとに毎回衣装チェンジ・髪型チェンジがあります。
気にしないで下さい。




【あらすじ】
魔界と通じていると噂の小さな町。
ここに住む2人の子供たち、シゲと神ちゃんは、デビルの襲撃から助けられたのを機に心優しい町のヒーロー・アイバチャンと親しくなりました。
実はアイバチャン、普段は公園でカフェワゴンを営んでいるらしいですよ。
もちろん、2人がそこにいるのは日常茶飯事。

デビルを倒して数年、シゲと神ちゃんは中学生になりました。
勉強が大変みたいですね。
カフェワゴン前でテスト勉強をしている彼らをちょっとだけ覗いてみましょう。

*********************


シゲ
「神ちゃ~ん、ここわからへん!
助けてくれ~」



神ちゃん
「シゲ、これさっきの問題と同じ解き方!
そんなんで明日のテストどないすんねん。」



シゲ
「あぁー、さっぱりわからへん!
今回は100点諦める!!」


神ちゃん
「シゲ!!さっきまでのやる気はどうした!
数学100点とったらラブレター書くんやないの?」





シゲ
「…!?今のは聞かなかったことにして!
せや!箸休めで愛の告白の練習や!



お、おれと…おれと…





…お、おれのタオル洗いませんか?」
部活の後はちょっと汗ばんでますけどね。





神ちゃん
「なんやそれっw(爆)あほくさ!」




シゲ
「え?何か変やった?」




神ちゃん
「え?変じゃないところあった??

シゲ、それガチのやつって言わへんよな?
それ絶対アカンで!100%フラれる!」





シゲ
「初めての共同作業やぞっ!」





神ちゃん
「とにかく!他にないんか!?」






シゲ
「君の瞳に恋してるでぇ!!」
(キラーン)



神ちゃん「クサイ!次!!」





シゲ
「神ちゃんキビシイわ~!!」





神ちゃん
「おまえのセリフが酷すぎんねや!
カッコつけ過ぎたら裏目に出るから普通のにしとき!」








(壁ドン)



シゲ
「す…す…す…す…き…





好き…な芸能人誰ですか?」


神ちゃん
「それ聞いてどないすんねん
壁ドンしてまで聞くことかwww」





シゲ
「気になるわ~どんな人好きなんやろ~


…アカン!オレには告白なんて一生無理!」






相葉ちゃん
「今日も勉強?エライねぇ!
はい、カフェラテね。
神ちゃんのはミルク10倍増しで!」





神ちゃん
「相葉ちゃん!
今な、シゲが愛の告白の練習してたんや!
それがもう酷いのwww」






シゲ
「あいばぁちゃん、知恵袋貸して!
ラブラブマジック!シャラシャラポン!」






相葉
「え、えぇ~!どうしよう…
そんな急に言われてもねぇ〜…
あの…ねぇ…えーっと…
えーっとねぇ…










一緒にタオル洗いませんか?」


シゲ
「やろ!やろ!やっぱ良いんやて!」



神ちゃん
「シゲ、聞かなかったことにせぇ!」



相葉ちゃん
「え?だめ?
一緒に何かやったらいいと思ったんだけどなー。

共同作業!」






神ちゃん
「やめてぇーーー!!」





相葉ちゃん
「うーん…じゃあ。





…心の汗を流そうぜ!」



神ちゃん
「そういうタイプの子やないのw」



相葉
「ごめーん!
シゲちゃんどんな子が好きなの?ね?ね?」




シゲ
「クラスのマドンナ的な子がいるわけですよ。窓側の席にな…」






相葉ちゃん
「…おぉ♡もしかしてそのマドンナ…」




神ちゃん「の親友!!」





シゲ
「みんなそう言うけど、オレにとっては世界一可愛いおれの¥※$#%÷♪♡えへへっ♡」





相葉
「わぁー♡青春だねー♡
…その子の写真ないの??」




シゲ
「嫌や~♡ 嫌や~♡
もぉーアイバチャンきらーい♡」





神ちゃん
「はい!」


シゲ「神ちゃん!//」


相葉ちゃん
「あひゃひゃひゃひゃ~!!」



シゲ
「笑ったな!?
俺の真剣な想いを笑ったな!?」



相葉ちゃん
「ごめーん。
シゲちゃんの好きな子ってやっぱり神ちゃん似だなって思って!!
タマちゃんも神ちゃんにそっくりだし!」




シゲ
「えー、似とるかなー。
神ちゃんとタマに…♡えへへへへ♡」



神ちゃん
「シゲのオカンにも似てる。
まぁ、町によくいる普通の顔。
東京から越して来たんやけどね。」




相葉ちゃん
「都会的なんだねっ!」




シゲ
「そうなの〜♡ふふふふふ♡」






神ちゃん
「幸せオーラ全開過ぎてやかましいわw
早よテスト勉強せんかい!
…あ、こいつ数学のテストで100点とったらその子にラブレター書くんやて!」



相葉ちゃん
「いいなぁー、青春だなー♡」




???
「おぉ~!おじさん良いこと聞いた~♪」






神シゲ
「淳太先生!!」




淳太
「じゃあ一生懸命勉強せんとな」

シゲ
「はーい!」



淳太
「返事は大変よろしい。大事なのは行動に移せるかどうかや。」



相葉ちゃん
「わぁー、かっこいいー!!」
 


淳太
「初めまして。この子達の学校で教育実習をしている中間淳太です。
この子達のお知り合いですか?」



神シゲ
「せやで!
相葉ちゃんは俺らの友達なんや!

不審者に誘拐されそうとか、そんなんちゃうから安心して(笑)」





シゲ
「先生~好きな子に告白するときって何て言いますか?」




淳太
「シンプルに好きです言うかな。
その方が気持ちが伝わりやすいやろ?」



神ちゃん
「シゲ、このままラブレターも書いてもらえ!」



シゲ
「待て、オレに書かせてくれ!
俺のハチ切れんばかりの想いを!!」



神ちゃん
「シゲが書いたら中身酷いことなるの目に見えとるわw」




淳太
「シゲが書けばええよ。
手直しぐらいは俺が手伝うからさ。」

シゲ
「これで将来安泰や!」




神ちゃん
「先生、でもこいつアホやからラブレター書くに至らなそうや。
またテストで0点取るわ。」



シゲ
「神ちゃん、それ言うな~///」



シゲ
「…あ、あかん!
今日家に誰もおらんかった!
タマとお留守番て言われとったんや!
神ちゃん、今度はウチで勉強や!」


(シゲ、そそくさと帰る)




神ちゃん
「おいおい、待てって〜」





相葉ちゃん
「神ちゃんは…好きな子いないn


神ちゃん「おらん!!」
(神ちゃん、走ってシゲを追いかける)




淳太
「…こりゃあ、おるんやな。」




相葉・淳太
「気をつけてね~」






神ちゃん
「もぅ、ホンマにあいつは手が焼けるわー」


「…フフフフ」


 





@重岡家


シゲ
「♪ひとつひとまず…にゃんでやねん♪」

タマ「にゃー。」



シゲ
「タマちゃん今日もお歌上手や~♡」

タマ「にゃー。」



シゲ
「それにしても神ちゃん遅いな~
帰ったんかな~。
にゃー?タマちゃん♪」


タマ
「にゃー♪」
(テスト前日だっていうのにお前ウザいもんな)
※シゲはネコ語がわかりません






シゲ
「ちょっとお外見に行こうにゃー♪」







シゲ「神ちゃ~ん!!」
タマ「にゃにゃにゃーん。」(神ちゃん〜)




シゲ
「あ!おった!!
神ちゃん!早よ!!こっちや!!


…何か様子変やな。」



タマ
「にゃー!にゃー!!」
(怯え始める)




シゲ
「神ちゃん…やない…。」



シゲ
「タマ、先にウチ帰ってて。
もう出来るもんな?」


タマ
「にゃー!」(ダイキ危ないからやだ!)
(シゲにピッタリくっついて離れない)





シゲ
「いいから!早よ行け!!」



タマ
「にゃー!」(家の方に向かう)





シゲ
「お前誰や?」




神ちゃん
「見たらわかるやろ?
お前の親友の神ちゃんや。」




シゲ
「…ちゃう!神ちゃんやない!」



神ちゃん
「いつまで寝ぼけてんねや。
そろそろ目を覚めさせてやろうか。
これが本当の神ちゃんやから。ハッハッハ」





シゲ「…!?」






味覚トウッ!





シゲ
「アイバチャン!?」




アイバチャン
「目を覚ますのは神ちゃんの方だよ!!」




アイバチャン
「味覚トウッ!」
(神ちゃんに向かって飴を投げる)





神ちゃん
「うぅっ!!いたいっっ!!」




シゲ
「か、神ちゃん!!やっぱり神ちゃんや!
アイバチャン、もうやめて!!
神ちゃん痛い言うとる!!」




アイバチャン
「でも、神ちゃんを助ける為にはこうするしか…!」




シゲ
「やめい!
これ以上神ちゃんに手を出すな!」
(シゲ、神ちゃんをかばおうとする)




アイバチャン
「危ないからよけて!」





シゲ
「そんな危ないこと、神ちゃんにすな!」





神ちゃん
「シゲっ…う…うぅ…」
(今にも泣き出しそうな神ちゃん)




(アイバチャン
「神ちゃんは何かに取り憑かれてる…。
神ちゃんを傷つけないように助けないと…)




アイバチャン
「神ちゃん、シゲちゃん…
ごめんね。味覚トウッ!トウッ!!
(何回も攻撃するが、わざとギリギリずらして神ちゃんに当たらないようにする)




シゲ
「やめい、このアホ!!
神ちゃんをこれ以上傷つけんな!!
オレぜってーアイバチャンのこと許さへんからな!!
アイバチャンなんて大っ嫌いや!!」





神ちゃん
「うぅ…シゲ…ありがとうな…

うわぁぁぁーん」






アイバチャン
「今だ!神ちゃん!これ舐めて!!」
(味覚糖のど飴を舐めさせると、その場に倒れこむ神ちゃん)





シゲ
「神ちゃん!!何でこんなことに!!
ごめんな…オレ何にも出来なかった。
いっつも神ちゃんに助けて貰ってばっかりやのに…ごめん、ホンマにごめんな。」



うわぁぁぁぁ!






(アイバチャン、2人の友情に感動)






神ちゃん
「うーん。シゲ…早く勉強しろー。」



シゲ
「神ちゃん!?神ちゃん!?」




神ちゃん
「あかん!明日テストや!
シゲ、早よ勉強せんと!」







シゲ
「…良かったぁー!!」



タマ「にゃー!」



シゲ
「え、タマ何故ここに?」




アイバチャン
「タマちゃんが俺を呼びにきてくれたの」




シゲ
「タマちゃんありがとう!
お利口さんやな♡
さっきはこわい思いさせてごめんな。」
(よしよし)



タマ「にゃ!」(タマちゃん天才やから)




シゲ
「アイバチャン、神ちゃん助けてくれてホンマにありがとう。
それなのに、オレ…アイバチャンに酷いこと言うた。
アイバチャンも友達やのに、ホンマにごめん。」




アイバ
「シゲちゃんが居なかったら神ちゃんを助けられなかったよ。本当にありがと¥%#$※」
(涙腺が異常なくらい弱すぎるおっさん)








@数日後の学校・教室




淳太
「シゲ?数学のテスト何点やった?」



シゲ
「・・・・・・98点。」




淳太
「惜しかったな。
でも、前回より98点も上がったんや!」
(淳太先生、答案を見る)




淳太
「あれ、これ…合うてるで。
採点ミスや!…100点!おめでとう!!」





シゲ
「・・・・・!?
これで、ラブレターが書ける!」

やったぁーーー








(続く)

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