のど飴戦士アイバチャンSeason12 【第1話】
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。
相葉
「大丈夫そう?ごめんねー。
そっか、うん。うん。
じゃあ、2人とも頑張ってね。
もぉ、大丈夫だからぁ〜!
そっか、そっか。
今?うん、本番中。
わかったー、またあとでねー。」
(ピッ)
神ちゃん
「大変そうやなぁ、2人とも。」
相葉
「悪いことしちゃったなぁ。
もっと早く教えてあげれば良かった。」
シゲ
「アイバチャンただいまー!」
タマ
「ニャー!」
(ただいまー!)
相葉
「おかえりー!
町のヒーローたちの凱旋だ〜!」
シゲ
「ヒーロー?魔物倒さへんけどな〜w」
タマ
「ニャー。ニャニャー。」
(ワシもー。魔界のネコらしいしな。)
神ちゃん
「魔物倒さなくても十分ヒーローやんなぁ!
今や日本中の人気者なんやから〜!」
シゲ
「え?俺今そんなことになってるん?」
神ちゃん
「なんで知らんねんw
ゴールの神様とか、
ゴール前の悪魔とか、
ドリブルの重岡とか、
ピッチで動くたびに言われてんで。」
シゲ
「ゴールの神様?ゴールの悪魔?
言うてること真逆やんwww」
神ちゃん
「チーム目線と相手目線ちゃう?
知らんけど。」
シゲ
「俺、なんかしたっけ?
大丈夫。
川に落ちて魔物に助けて貰ったらさ、神ちゃんも出来んで?笑笑」
※説明しよう!
この町にある公園には魔界と繋がっている川があり、そこに落ちて溺れた子供は魔物の特殊能力を授かることがある!
この天才サッカー少年、改め、最強プロサッカー選手の重岡ダイキはその特殊能力でサッカーの天才になったのだ!!
シゲ
「アイバチャン、急になした?笑笑」
相葉
「やってみたかったの。
昔アニメで見たことあってさ。」
シゲ
「あー。あのー、相棒のな。笑笑」
@その頃、町役場では…
翔 (アイバチャンの相棒・ヤッターマン)
「ハックション!
うーわ、誰か公園で噂してんのか?」
@公園
シゲ
「神ちゃんは川に落ちんくてもイケるかなー。
アクロバティックな技とかポーン決めたりしてな!」
神ちゃん
「オレ絶対スポーツ選手とかムリや…
#球技だけは苦手
川に入ったところで泳げへんから魔物から力もらう前に死んでまうやろうし…。
オレはホンマ得意なことあらへんし、頑張ることしか出来へんからさ。
それで頑張って、ようやく大学入れたんやから!
ここで頑張って何すんのか決めよ。」
相葉
「努力できるのも十分才能のうちだよ!
神ちゃんは本当にすごいと思う…!」
シゲ
「俺は勉強だけは何をどう努力しても出来へんかった!
中1の数学のテストが人生のピークやったもんなぁ!」
#Season2参照
相葉
「そうそう、シゲちゃん、あれ見た?
シゲちゃんの等身大パネルが好評でさ、今や町の観光の目玉になってるんだよ!」
シゲ
「どれどれ。
すげー!なんやこれ!!
待って、この等身大パネル!?
足元にタマも写ってるやん!?」
タマ
「ニャー!ニャー!」(イェーイ!人気者や!)
神ちゃん
「カメラロールに入ってる、シゲのユニフォーム着た全身写真がタマとの2ショットしかなかったんよ。
ある人たちがさ、パネル作りたいけど全身写真がないって言うてて。
オレがもってたこの写真を送って、作ってもらったんやで。」
シゲ
「あ、パネルの裏に…
寄贈 髙地ユウゴ・ジェシー」
相葉
「町のみんなで2人に就職祝い送ったら、お返しにって町に寄贈してくれたの!!
町の広報誌にお礼載せてくれただけで良かったのに!!
しかも、それだけじゃなくて…
等身大パネルが観光客をワンサカ呼び込んじゃって、町が活気づいちゃった!
もぉ〜誰も想像してない、ビックリの展開なのよ。
最近忙しくてさ!
重岡選手の頼んでたもの食べたい!
ってお客さんいっぱいで!
すっごい大変なんだよ〜♪♪」
シゲ
「せやから今日は車の場所ちょっとズレてたんやな!
いつもは交番の隣やけど、今日は道路の反対側のウチの隣や!
なんか違う町に来たみたいやったからなぁ。
駅前にガイドさんいて遭難防止の案内みたいなんやってたし!」
神ちゃん
「この町は魔物出る以上に駅前の草原が問題やな。
あの辺やて建物建てたら目印になって、駅から商店街まで10分同じ方向に歩き続けないと迷子になるとか変な起こらへんちゃうかな?」
相葉
「確かに!
田舎の小さい町って言われてる割に実はすごい広いんだよね。」
シゲ
「ところで、さっきはアノ2人と電話してたん?」
相葉
「やっぱヒーローは鋭いねー!!」
シゲ
「ただのサッカー選手やしw」
相葉
「そうそう、ヒーローどころか町の救世主…
…な、可愛い弟子たち。
ヒーローになるのに最終試験があるんだけど筆記試験があること伝え忘れちゃっててさ、さっき教えたんだよね。
・・・すごい焦らせちゃった。」
シゲ
「あー、2人とも。
筆記試験苦手そうやな〜。」
タマ
「ニャ〜。」(たしかにあいつらアホそう。)
神ちゃん
「勉強苦手なユーゴ君と、
漢字読めないジェシー。
筆記試験は絶対ニガテやろな(笑)」
相葉
「じぇすくんに関しては問題用紙が何も読めないと思うんだよね。」
神ちゃん
「漢字読めないって、そういうことやろな。」
シゲ
「え?やばいやつやん!
しかも試験勉強の時間減ったんやろ?
0点やない?」
相葉
「なんか嬉しそうじゃない?」
シゲ
「へへっ、0点仲間おるーって感じやな!
でもテストアカンかったらヒーローになれへんってこと?
そらアカンな。
あんなに訓練頑張ったのに。」
相葉
「テキストこれから買いに行くみたいなんだけど、ユゴちゃんに全ページふりがな振ってもらうって。」
シゲ
「マジか…大変やな。
ユーゴ君やて仕事大変やろうに。」
相葉
「ユゴちゃんは思ったよりテレワークが多いらしくて助かったって言ってたね。
仕事の合間で勉強漬けになっちゃうね。
じぇすくんも職場が東京でさ、列車で片道40分くらいかかるから、移動中も休憩中も教科書読まなきゃって言ってる。」
シゲ
「まぁ、大丈夫ちゃう?
アイバチャンが合格する試験なんやろ?」
相葉
「ひどーい!
まぁ、でもおれのときは試験なんてなかったからね。
養成所卒業したらすぐヒーローになれたから…
うわぁ〜!
今思うとテストなくて本当良かった〜!」
シゲ
「あ、勉強しないと絶対アカンやつやな。
因みに試験はいつ…?」
相葉
「えーっと、すごく言いにくいんだけど…
ちょうど1週間後(笑)」
神ちゃん
「絶望よな。笑笑」
シゲ
「アホ、漢字読めへん、教科書すら買うてへん、ふりがな振るとこスタート、試験は1週間後…。
今回はご縁がなかったということで…w笑」
タカヒロ
「おぉ!ダイキ!タマ!おかえり〜。」
シゲ
「ただいま〜」
タマ
「ニャニャ〜!
ニャニャニャー!」
(喋れるやつ来た〜!
ただいまー!)
タカヒロ
「タマお喋り好きやからなー。
ダイキと一緒やと何喋っても分かって貰えへんかったやろ〜。」
タマ
「ニャニャ。」
(ホンマ何喋っても意味わからへんみたいや。
会話にならん。)
シゲ
「元気やったでーってか?」
タマ
「ニャ!」
(ちゃうねん!)
シゲ
「せや、もりぼーにまだ会うてへんな?
相変わらず金髪なん?
元気にしとる?」
相葉
「うーん、元気…なのかなぁ〜。
ちょっとしたことは色々あるけどね。
パパさんまだ来ないなぁー。
帰ってくるの楽しみにしてたのに…
まだ揉めてるのかなー?」
タカヒロ
「あの問題がな…笑笑
交番覗いてみるか。」
@交番
シゲパパ (交番のイケメン所長さん)
「坊丸くん、刑事課に異動ってホンマ大変なことなんやで?
まだまだ交番で勉強してからにしとき。
ホンマ、やりたいとか好きなだけで出来ることやないから。」
坊丸 (森 坊丸でもりぼー)
「って言ってもう3年目やん!
早く刑事になりたいわー!!」
相葉
「…って話を毎日してるんだよね〜。
小さいときから刑事に憧れてた坊丸くん。
ずっと刑事やってきて大変さが分かってるからこそ、部下が心配なパパさん。
どっちもわかるんだけどね〜。
わかる〜。わかる〜。わかる〜。」
シゲ
「絶対、愛弟子のことがチラついてるやろ?」
神ちゃん
「せや、当初はヒーローにさせたくなかったもんな。」
タマ
「ニャ〜。」
タカヒロ
「な〜。
え?タマ?喋らんの?」
タマ
「ニャ〜ニャ〜?」
タカヒロ
「アカン、ぜんっぜんわからんくなった。」
相葉
「タマちゃんとお話出来なくなっちゃった?」
タマ
「ニャ?」
(タマ、サッカーボールを転がしてシゲの足元へ)
シゲ
「何や、タマ?」
(ボールが上手く取れない)
シゲ
「何やこれ?」
(上手く蹴れず変な方向に行く)
シゲ
「うまく行かんっ、あ…!」
坊丸
「グヘッ。痛ぇ〜。」
シゲ
「もりぼーごめん!
当たってもうた…」
相葉
「坊っちゃん、よけれなかった…」
シゲ
「これ、何か変やな!」
神ちゃん
「共通点といえば…魔力?
動物と話せる…
サッカー…
とんでもない動体視力…
3人とも川に落ちて、魔物さんからもらった魔力やな?」
相葉
「もしかして、町中の魔力が弱くなってるのかも。」
タカヒロ
「これ、魔物が弱くなってるってこと?
ええことなん?アカンことなん?」
相葉
「わっかんない!
でも多分他にも何か起こってるかもしれない。…」
(⚡︎⚡︎⚡︎電話)
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「Haaaai。」
#勉強地獄
#疲労困憊
#満身創痍
#難読漢字
#漢字読めない方の弟子
相葉
「じぇすくん!?
魔力使える?大丈夫?」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「師匠突然どうしたの?
僕は今魔力持ってないよ〜。」
相葉
「あ、そうか。
ユゴちゃんが魔力全部預かってるんだもんね。
あのー、今こっちで川落ちトリオの潜在的な魔力が弱くなってるみたいで。
(シゲ:川落ちトリオw)
(神ちゃん:ネーミングセンスw)
川に落ちたことのあるみんなが魔物さんたちからお借りしてる能力を使えないでいるの。
だからさぁ、もしかしてぇ、
この町だけの問題なのかなぁ?
他のところもなのかなぁ?
っていう調査をね、したかったの。
じぇすくんは魔物だし、ユゴちゃんだって川落ちキャラじゃないけどじぇすくんの魔力持ってるじゃない?
不具合ないかなー?」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「ユーゴ??
魔力貸してー??
ユーゴ?
ユーゴーーー???」
相葉
「…あ、じぇすくん!!
ユゴちゃんの魔力がなくなるってことは、
幽体離脱しやすいかもしれない!
お塩には近づけないであげて!
料理に入れて食べるのは大丈夫なんだけど、身体にかかるのはダメだから!」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「ハーイ!
お塩は全部隠しておく…
あ!まずい!
たいへんだ!」
(ダダダダダダ…)
相葉
「じぇすくん!?
急に走ってどうしたの?何かあったの?」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「ユーゴ、勉強つらくて気分転換にお風呂入ったんだけど!!」
@回想
ユーゴ
「んあーーー!!!
ダメだ!ぜんっぜん!
覚えられない!!
教科書の言ってる意味がわかんない!
#こちらも疲労困憊
#おバカな方の弟子
#状況判断だけはピカイチ
しかもさぁ〜、覚える量が絶望的なのよ。
ダメだ、風呂入ってくる!
リラックスしないとやってらんねぇ!」
(ピッ、ピッ)
おっふーろ!
おっふーろ!
@数分後…
(お風呂が沸きました)
ユーゴ
「じゃあ、行ってきまーす!
ジェシー!お前、俺の裸覗くなよ〜。」
ジェシー
「・・・・・・。」
「ジェシー。
俺さぁ、実は脱いだらスゴいんだぜ。
ふふふ、ちょっとだけだぞ…」
ジェシー
「ん…え?裸を見ていいって?」
ユーゴ
「どう聞き間違えてそうなったんだよw
お前にいやらしい目で舐め回すように見られるのいやだわ(笑)」
ジェシー
「・・・あ、幻か。」
ユーゴ
「疲れすぎて妄想してんじゃん。
お前もあとで入った方がいいわw
今日はな〜。
リラックス効果の高い、いい香りのするバスソルトを買ったからそれ使ってみるんだ〜。
(るんるんるん♪♪)
※これはイメージです
@現在
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「お風呂の中に
大っきい粒のお塩入れてたの!」
ユーゴ!
ユーゴ!!
わぁー!!!!
(ガンッ)
ユーゴ!だめだよ!
死なないで!
今助けてあげるからね。
あぁ、どうしよう。
救急車、えーっと。」
相葉
「じぇすくん!じぇすくん!
聞こえる?」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「ハ、ハイ!」
ユゴちゃんをお風呂から出して、身体にシャワーのお湯かけて、塩分全部流してあげて。
そしたら身体拭いて、休ませてあげて。
多分すぐ近くにユゴちゃんの魂がいると思うから、戻ってくるの待ってて。
ユゴちゃんも慣れてるからすぐ戻ってきてくれるから、そのあとで飴舐めさせてね。」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「師匠ありがとう!
やってみる!
ユーゴ、大丈夫だよ。
今助けるからね。
(ザバっ!)」
⚡︎⚡︎⚡︎ダイゴ
「ユーゴくん、ジェシーさん!
ただいま戻りました!
両親の手がかりは何も・・・
え?どうしたんですか!?
ユーゴくん!?」
⚡︎⚡︎⚡︎ジェシー
「ダイゴ!手伝って!」
⚡︎⚡︎⚡︎ダイゴ
「は、はいっ!
ユーゴくん!?大丈夫ですか?」
ジェシー
「ユーゴにお湯かけて、お風呂の塩を全部流すの!
シゲ
「これ、偶然ちゃうよな。
人間界の魔力全部弱くなってるよな。
良いのか悪いのか。わからん。」
神ちゃん
「人間の魔力が弱くなって、魔物が強くなってるってことあるんかな?」
相葉
「そうだったらかなりマズイ!
なんとかしなきゃ。」
(続く)
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