のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集⑰】


⑰小話〜ベテランヒーローのスマホを見せてもらってみた。











※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。


















(トントントン…)












相葉
「さ、下ごしらえ完了っと。
そしたら次は…」
















ユーゴ
「相葉さん!!大変です!!」













相葉ちゃん
「あら、ユゴちゃんどうしたの急に〜。」









ユーゴ
「あのー。
作者から、師匠のスマホ見せてもらえって言われて!!





あのー、俺、まさかそんな…
俺、そんな趣味ないですから!!」











相葉
「全部見ちゃって♡
変なとこはないと思う!


あんまり見せちゃいけない動画の検索履歴は残ってるかもー。」








ユーゴ
「そこは伏せましょう!
男のロマンは誰にだってありますから!」









#おいお前ら
#健全












ユーゴ
「ヒーローになるにあたって、スマホは仕事用とプライベート用って分けた方がいいんですか?」










相葉
「あー、ヤッターマンはやってるけどねー。
おれはそういうの難しいからやってないよ。
機種代高いしね〜。








(ポチポチ…)









えーっとね〜…。
俺のスマホ、ヒーローっぽいところあるかな?









通話履歴?




さっきユゴちゃんと話したのが最後だね。









ヤッターマン
にじのマート
駿ちゃん
母ちゃん
母ちゃん
ユゴちゃん
シゲちゃん
父ちゃん
ユゴちゃん
神ちゃん
母ちゃん
シゲちゃん
駿ちゃん
居酒屋けんちゃん
麺のちゃんぽんちゃん…」







ユーゴ
「"ちゃん"のゲシュタルト崩壊が起こってますw」









相葉
「これヒーローらしくない??」




 




ユーゴ
「うーん、、、

…と言うと???」









#なかなかの難問











相葉
「ヒーローってすぐ電話かける人多いんだよね。



俺も短時間なら通話も無料だからすぐ電話しちゃう!
家族間はどんだけ話しても無料だから特にね。」










ユーゴ
「ですよねー。
だってこの件数…










全部今日の午前中ですもんね










ご家族への電話が多いような気がしますね。」












相葉
「危ない仕事してるから、頻繁に連絡取るようにはしてるよ。

後になって後悔したくないからさ、

おれも、家族も。







仲間の中にはいるんだよね。

ほら、前にユゴちゃんたちもお墓参りしてくれたでしょ?




あの子もそうだったと思うんだよね。
誰よりもヒーローに憧れて、誰よりもヒーローの仕事に誇り持ってたからさ。


家族に連絡もせずに毎日訓練してたんだ。





でもさぁ、連絡すれば良かったっていう後悔は自分だけのものではないんだよね。

家族だって同じこと思うに決まってるもん。」












ユーゴ
「お電話に限らず、家族との時間はすごく大切ですね。

俺は近場に住んでるから。

会える時に会いに行くようにします。」










相葉
「その方がいいよ。」









ユーゴ
「お話戻りますが、

仕事っぽい電話もありますね。」











相葉
「にじのマートと居酒屋けんちゃん?
あと、麺のちゃんぽんちゃん!」









ユーゴ
「そっちですか!?


…たしかに飲食店って感じですね。」









相葉
「にじのマートのお魚が美味しいから、どこの市場で仕入れたのかなって聞いてみたの。」








ユーゴ
「そういうの、教えてもらえるんですか?」








相葉
「やっぱお互い飲食店だからねー。


ヒーローで疲れてるやろ?
早朝になんて起きないで頼れって言ってくれて、代わりに仕入れてくれるって言ってくれたんだー。」









ユーゴ
「それ、手数料とかかかりません?」








相葉
「確かに…それは怖いね!



どっちみち起きてるから行けるんだけどねー。
朝は畑で収穫もあるし、忙しいから。」








ユーゴ
「毎朝大変だったんですね…。
俺が横浜に帰るまではお手伝いさせてください!
ジェシーも一緒に連れて行きます!」












相葉
「ありがとう!助かるー!」










ユーゴ
「居酒屋けんちゃんはどういった要件だったんですか?」








相葉
「新メニュー考えてって、けんちゃんに言われててさ。
色々考えた結果、良いの思いついたから教えてたの!





麺のちゃんぽんちゃんもそんな感じ!」










ユーゴ
「さすが、町の台所ですね。」








相葉
「ヒーローの仕事より多いからね。」










ユーゴ
「着信履歴だけでも良いお話聞けました!
ありがとうご…」









相葉
「せっかくだから全部見ちゃってよ!
アドレス帳はここね!」







ユーゴ
「大盤振る舞いですね。
ありがとうございます。

あ行から失礼します。





あ行は親戚の方ばかりですね。

相葉さんがたくさん…」









相葉
「千葉の人は相葉って多いから親戚じゃない人も紛れてるよ。」







ユーゴ
「え、相葉さん、ちょっと、え?
町の方全員の連絡先入ってますか?」







相葉
「そうそう、魔物が出没するたびにこのスマホに連絡入るからその時に登録もしてて。

そうしてる間にみんなの入っちゃった。

スマホデビューした中高生も教えた方が安心だからって、わざわざ挨拶の電話くれるの。」








ユーゴ
「みなさん相葉さんの番号把握済みなんですね。」






相葉
「店のチラシに載せてるからね。
スマホ持ってない高齢な方は家のカレンダーに大きく番号書いてるらしいよ。」







ユーゴ
「この番号、守られてませんね。」 







相葉
「ヒーローの不養生ってヤッターマンに言われたの(笑)」







ユーゴ
「町の人を守るためにこんなことまでしてるなんて。」









相葉
「よいこは真似しないでね。


あ、L○NEは完全にプライベートだよ!」








ユーゴ
「本当だ…
常連客、重岡家のみなさん、すとーんずメンバー、ご家族、お友達とのやりとりだけでしょうか?





出前○、ミ○タードーナツ、ス○ーバックス…
飲食店の公式も結構ありますね…」









相葉
「新メニューの参考にしようと思って…」







ユーゴ
「仕事するって大変ですね。」






相葉
「大変だよ〜。飲食店の自営。
ユゴちゃんもそろそろ就職でしょ〜。
バイトとは違う大変さだからね〜。」








ユーゴ
「ギクッ。」






相葉
「あ、そうそう!
ポイント欲しくて友だち登録したとこいっぱいあって、消し方わかんないんだよね〜。」








ユーゴ
「あー、この辺ですね。
確かにメッセージは消してあるけど友達リストがかなり溜まってる!
これだと次々来ちゃいますよね!
ブロックしますね!」









相葉
「良かったー!
これ困ってて聞きたかったの!
ブロックした一覧とかって出る?」








ユーゴ
「設定の歯車マークをタップして、
友だち→ブロックリスト
で見れますよ。」








相葉
「ここ押して、あ、違う!」







ユーゴ
「設定押すのコツ要りますもんね。」







相葉
「すっかり使い方講座になっちゃった。」



検索履歴も見よう!」









ユーゴ
「大事なところは伏せます!



…相葉さん!
タブ消したことないでしょw」








相葉
「タブってなに?」









ユーゴ
「これです!
今まで検索したのがズラッと!
上限の500個全部使ってますよ!」








相葉
「あちゃー!
全部消しちゃっていいよ!
1回見たのにはもう戻らないから!」







ユーゴ
「最後にキャッシュと一緒に消しますね。
スマホのストレージかなり増えますよこれー。」






相葉
「キャッシュ???ストレージ???」






ユーゴ
「あとでゆっくり教えます。」






相葉
「やっぱスマホ講座になっちゃう(笑)」






ユーゴ
『カレー スパイス』
『にじのマート 特売日』

生活感ありますねー。



『寝心地 いい 布団』
『寝れる 枕』

眠れないから欲しいもの…ですかね?





『母の日 プレゼント』
『父の日 プレゼント』
『誕生日 プレゼント』

何あげようか迷ったかな?







『スマホ アラーム 設定方法』
『スマホ アラーム 鳴らない』
『スマホ 電卓』
『スマホ ストップウォッチ』
『スマホ 懐中電灯』





使い方検索してましたね?
この類、結構ありますね。
いい方法あるのでお伝えします。








『※#¥€$÷♪☆』



これはいけないやつですね…。











でも、相葉さんのスマホは総じて優等生な気がします!

これは公共の電波使って公開しても恥ずかしくないですね!」







相葉
「やったー!!」







ユーゴ
「俺も参考にさせて頂きます!」







相葉
「じゃあ俺へのご褒美にこれどうぞ!」














ユーゴ
「いいんですか!?


すごい。BBQみたい…」











相葉
「試作品食べて欲しい!」








ユーゴ
「仕事大好きなのがよくわかる回になりましたね〜」









(終)

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