のど飴戦士アイバチャンSeason12 【第3話】






※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。












(ピカッ!)




BLAAAAAAN!!
















シゲ
「え?年俸0円って…
どういうことですか??

去年は1年目から1000万円で契約してくれたじゃないですか!!」










クラブチームGM
「来季の契約は出来ない。

去年までは才能もあって、その才能に見合った、いや、あの年俸でもまだ安かったかもしれないと思えるくらいだ。

でも今年はね…
もう、その才能も使い果たしたみたいだし。
これじゃあ中学生のサッカー部の方がまだ上手い子いるよね?






だから、他のクラブチームでプレーを続けるか、引退するか。



どちらかは自分で決めたらいいよ。







まぁ、他のチームも難しいだろうね。」











シゲ
「えー、そんなぁ!

俺、結婚して、子どもも生まれるんですよ!?」











GM
「そんなことは知ったこっちゃないよ!

勝手にしなさい!」










シゲ

「嫌やぁ〜!




















(ウゥ〜〜〜🚨)















ジェシー刑事

「Haaa〜i!どうも〜!

ボクのなまえはMr.ズドン、
改め、ジェシーでーす!!









HAHA!



キミ、独身なのにしちゃったね。


やっちゃったね。


ざぁーんねんだよー。










これ、タイホのレイジョウねー。








え〜〜〜。


重岡ダイキ


終身刑、もう刑務所からでられないよー。


ざぁーんねんだったねー。」













シゲ
「えー!
それ魔界の犯罪やろ?
人間はちゃうんやで?」










ジェシー刑事
「へー、そう?ワカンナイや!

キミ、おカネないから保釈金払えないんでしょ?






HAHAHAHA!


HAHAHAHA!



A〜HAHAHAHA!」












シゲ
「父ちゃん助けて〜」









シゲ父
「いいやぁー。
助けられへんわー。



市民の安全を守る警察官の息子が無収入な上に去年の所得税払わなアカン大変なときに子供産まれるんやで?

計画性なさすぎやろ?








お前、去年の年俸1000万円やろ?
今年所得税ナンボ払わなアカンか知っとんのか?

これ、払わんかったら脱税やで?
ホンマに逮捕やで?」












シゲ
「嫌や、嫌や!」











ジェシー刑事
「HAHAHAHA!

ぼくを見習いなさいよー!

しっかり稼いで家族養ってるんだぞー。


ねー!!♡♡♡」












ジェシーのfamily①
「いいとこの坊ちゃんでクッソ金持ちなのに仕事して家族養ってんだからマジでスゲぇわ〜。」







ジェシーのfamily②
「お父さん、いつもありがとう!」










シゲ
「ジェシー、お前やて独身やん!
ユーゴくんとダイゴを勝手に所帯に入れんなやー!




ツッコミどころありすぎて困るわー!」











#刑事じゃなくて工務店勤務
#共働きだから養ってるわけじゃない
#というか夫婦ではない
#ダイゴは両親不明















(ハッ!)







…夢か。








怖い夢やった・・・・・・。」




















@明け方











(トン、トン、あっ…!!!)













アカン、もう1回!





今自分にできることをせな!」













相葉ちゃん
「シゲちゃんおはよう…




え!?もう練習してるの??



おれの仕込み時間より早いでしょ!
まだ4時だよ!?」











シゲ
「まぁね〜」









相葉
「待って、今コーヒー淹れるから!
ちょっと休憩しなよ。」











相葉
「休むのも仕事のうちだよ!
昨日だってご両親とお話しした後で、夜遅くまで練習してたんでしょ?」











シゲ
「才能がなくても努力でなんとか首を繋ごうと思って。

でも、俺やっぱ努力の才能ってあんまりないんやろな。







シンドイ。

このままじゃあかんのに。







結局トモちゃんにはいえなかった…。
ど忘れしたフリしてもうた…。

俺、あかんな…。」












相葉
「さすがにねー、昨日の流れじゃ言いにくかったよね。

あれは仕方ないよ。










シゲ
「今日こそ言わんと…



今日な、これから病院に行って検査してもらうんや。

これでホンマに赤ちゃんおったらもっと言いにくくなるんやろか?

幸せな話だけしたい気分になるんやろか。

でも、結婚ってなったら、秘密にしておくわけにはいかへんし。


前から将来のこと考えたりとかしてたけど、赤ちゃんできたらもっと喜んで幸せを分かち合いたいなぁって思ってたのに!

俺、ホンマはめっちゃ嬉しいのに!
幸せやのに!







あぁ〜!
俺がちゃんと練習しとけば良かったんやー!!」












相葉
「まぁまぁまぁ、トモちゃんなら大丈夫だから心配しないでいいんじゃないかな?

ありのままを伝えて来たらいいよ。」











シゲ
「そうやな。
トモちゃんなら…。」























@夕方







シゲ
「ただいまぁ…」












相葉
「帰って来た!おかえり!」











シゲ
「・・・・・・。」








トモちゃん
「・・・・・・。」









相葉
「えーっと。どういう状況?」










シゲ
「トモちゃんな?
赤ちゃん出来てへんかったの。




無理なダイエットのしすぎやったって。」








相葉
「そっかー。。。」



(これはどういうテンションなの?)










相葉
「・・・えーっと。





・・・・・・。





(なんだろう、空気が…。)」













シゲ
「今の自分のこと考えたら複雑やけどな。



赤ちゃん、おったらめっちゃ嬉しかったんやろな。




ホンマ、スゴいことなんやで。




ウチの両親見てるからさ。
赤ちゃん出来にくくて治療頑張ってたのとか知っとんねん。






そんなスゴいことが俺と、トモちゃんの間で起こるんやで?幸せすぎひんか?

こんなに、幸せでええんかなって…。




俺が言うのも…なぁ…。」










トモちゃん
「私も…。もし出来てたら嬉しかった…。


ダイちゃんがこんなに辛いのも知らずに喜んじゃうところだった。









ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。







ダイエットのしすぎだったなんて。」









シゲ
「トモちゃん、謝らんで!




まぁ、でもなぁ。
俺のこと想ってくれてたんはわかったけど、もう痩せんでええからな。









トモちゃん
「違うの。
私がそうしたかったから。




だって、ダイちゃんの応援に行ったらすごくスタイルのいい美人さんがたくさん居て。
このままならダメだって思って。



ダイちゃんはスター選手だから、これからもっと遠い存在になっていっちゃいそうで。



フラれちゃうと思ったら怖くなったの。」









シゲ
「そんな…俺がフるわけないやろ!


俺なぁ、トモちゃんのことホンマに大好きなんやから!


トモちゃんは俺の、初恋、の人…なんやから…。








ごめん、俺、もう稼げないかもしれへんのに。こんなこと言うて。」








相葉
「サッカーの話、ちゃんと出来たんだね。」






シゲ
「うん、、、した。

俺も…トモちゃんを失いそうでめっちゃ怖いけど。

トモちゃんには幸せになって欲しいから…」












トモちゃん

「ダイちゃん!








私はダイちゃんに幸せにして貰おうなんて思ってないからね。」








シゲ
「・・・え。。。」










トモちゃん
「一緒に幸せになりたいの。






だから、ダイちゃんがツライときは私が支えたい。






私はダイちゃんが思ってるほど、か弱い女の子ではありません!」










シゲ
「トモちゃん・・・。
ごめんな、ホンマに、ごめんなさい。


でもな、俺、トモちゃんには甘えすぎないようにはしたいわ。


いつか楽させたるからな。」















相葉
「…ぐすん。」







シゲ
「えーーーー!
オッサンもらい泣きしとるー!!」










相葉
「もー、うるさいなぁ!







とりあえず、
ママさんからの注文品持って家に帰りなさーい!」











シゲ
「オカン・・・注文しすぎや!!」










トモちゃん
「(クスクス)お義母さん♡

お赤飯の量すごい…。」










シゲ
「赤飯だけちゃうやろこれ…




(ガサガサ…)






紅白まんじゅうもこんなに…









お祝いする気満々なメニューやな。」








トモちゃん
「お祝いじゃなくなっちゃったけど。

何にもなくても美味しいもんね!

だって、相葉さんの料理だもん!!笑笑」









シゲ
「せやな(笑)



魔力問題がなかったら、トモちゃんにこんな励まされることなかったんやろな。


これから練習しんどくなるけど。
そこは感謝やわ。」










トモちゃん
「そーね♡ふふふ。」












相葉
「この問題はちゃんと解決するからね。


シゲちゃんがまたサッカー上手になれるように頑張るから。」





















(続く)




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