のど飴戦士アイバチャンSeason12 【第5話】








※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。



















坊丸
「ホンマこの交番は眺めがええなぁ。
マイナスイオンバンバン出とる。










…さぁて、今日も報告書書き始めますかな〜。







オレ、なんで出勤する度に困ってる人に遭遇して人助けしてんねやろ。










オレ働かへん方が町平和なんちゃうかなぁ?










なぁ、かちょー??」












シゲパパ(交番の所長、県警地域課の課長)
「なんやまたそんなこと言うて。



ホンマは働きたくてしょうがないんやろ?




3度のメシより仕事が好きなん知ってんで?
(俺はもちろん早く家帰ってウチの末っ子と遊びたい)





#イクメン?なんそれ?自分の子やもんお父さんやったら当たり前やろとか言う神みたいな夫&父











坊丸
「そうなんやけどな。
俺が出勤したら町が荒れるからしゃーないよな。」










シゲパパ
「今朝のひったくり犯は常習犯やったらしいで。


せやから坊丸くんは今日被害に遭った方を助けたし、これから被害に遭うかもしれへん町のみんなのことも助けたってことやで?


坊丸くんが捕まえてへんかったら、次はウチの奥さんとか息子たちが狙われてたかもしれへんし。



ホンマありがとな。






って考えたら出勤して良かったやろ?










交番配属当日から3年間欠かさず遅刻してるけどさ…

出勤中に人助けと犯人逮捕しすぎとるしもう誰も何も言わへんやろ?」









坊丸
「ホンマやな!
…オレが刑事になったら」











シゲパパ

「まだ早いな」










坊丸

「なんでやねん!」













シゲパパ
「(キツイ仕事やからむっちゃ心配)





いやぁ〜、坊丸君はな。





悪い奴にまだあんまり慣れてへん。
見た目以上に純粋でええ子やから。





人間の怖さにもっと慣れてからでええと思うで!






お化け怖い!高いとこダメ!
言うてる時点でまだまだや。」










坊丸
「いやいや、怖いに決まっとるやん!」









シゲパパ
「なんや、

死んだ人間より生きた人間の方が1億倍怖いで?」










坊丸
「元敏腕刑事に言われると妙に説得力が…」










シゲパパ
「ほれほれ、早よ報告書書いておき。
また事件呼び込んで書かなアカン報告書溜まるで?笑笑







配属直後から事件10倍に増やした坊丸くん(笑)」









坊丸
「せやな…早よ書かんと…
あぁ、早起きしたらめっちゃ眠い…。
でも結局遅刻したなぁ。」









(ぶーん)








(ぶーーーーーーん)









(ぶーーーーーーーーーーーーん)

















坊丸
「わ、ハエや!じゃまー!!!





あ、そっか。
捕まえられへん。むぅ〜〜〜!」









シゲパパ
「当たり前やろ。
今まで捕まえられてた坊丸くんがおかしいねん。






箸でキレイに羽捕まえたときはホンマに引いたわ。笑笑」









坊丸
「めっちゃ便利機能やったなー。

あの能力まだあったら刑事になるのに有利やったー!絶対!あー!」









シゲパパ
「今の問題落ち着くまではこっちの仕事に集中しよか?





最近心の乱れがあるらしいで?」










坊丸
「あ、さっきファイリングした資料?…









シゲパパ

「穴の位置ずれて不思議な感じになっとるw





今までは業者もビックリなくらい、0.1ミリもズレたことなかったやろ?






ウチの几帳面な製本屋さんが動体視力使わへん仕事でこうなるなんて…。」











坊丸
「わー、ホンマや。
かちょーごめーん!

えー、直したい!これむっちゃ気になる!
ホンマこういうの嫌!」












シゲパパ
「几帳面すぎ💦

まとまってたらええやん!
今までがハイスペック過ぎただけやてw」










坊丸
「アカンな、一回深呼吸してこよ。」










シゲパパ
「その方ええわ。
なんやこの金髪ギャル、むっちゃ真面目やん。


今日に至るまで見た目で苦労したやろな、このお巡りさん。」









坊丸
「教場初日に退校届貰ったり、丸刈りにされたりな。




ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
(伸び)








そんなんが卒業ん時に総代やってみんなビックリしてたわ。」












シゲパパ
「え?総代?総代やったん!?
あの、卒業生代表の??」
(教育係、3年目の衝撃⚡︎)










(交番の外に出て深呼吸…)










坊丸
「すーーーーーー。






はーーーーーーー。」












町の子ども
「もりぼー、危ない!」









坊丸
「ふぇ?」








ゴチン

(野球ボールが頭に直撃)











坊丸

「痛ってーーーー!」











シゲパパ

「大丈夫か?」












坊丸
「ヒリヒリすんなぁ。

おーい、危ないから川のそばでキャッチボールせぇへんで、東側行きぃ。」







(子供たちの方にボール投げる)












ツいてへんな。
ボール避けれへんときにボール来るなんて。




人生で初めてデッドボール当たったわ。




野球部でも当たったことないのに。
みんなに怒られながら避けてたのに。」










シゲパパ
「せやな。当たれば塁に出れるもんな。


安全考えたら避けて正解やで(笑)」










 

⚡︎⚡︎⚡︎無線
「川西署から町交番」







シゲパパ
「町交番ですどうぞ。」








⚡︎⚡︎⚡︎無線
「不審車両の通報、公園北側通過予定。
黒いワゴン。ナンバー確認を願います。
時間11時5分、扱い風間です。どうぞ。」








シゲパパ
「了解、受信重岡です。どうぞ。」









⚡︎⚡︎⚡︎無線
「以上、川西署。」











坊丸
「今来るんか!!

居る!黒いワゴン車!




あー!」











シゲパパ
「坊丸くん見えたか!?」








坊丸
「神戸500
か 07-・・・」









シゲパパ
「頑張ったな。ありがとな。

こっちは任せとき。


せやから坊丸くんは近隣住民に…」








坊丸

「くっそー!!!




やります!追わしてください!」












シゲパパ
「まぁまぁ、ええから。
近隣住民の安全守るのも警察官の大事な仕事やからな。」









坊丸
「はい。。。」














「おーい、どうしたんだよ相棒。」







坊丸
「あ、こないだの魔物さんか。」










ヒャクメルゲ
「おっかしいなぁ。
俺のとこにはお前さんの魔力戻ってきてないぞ。

誰かに取られたんじゃないのか?」










坊丸
「わからん。ホンマにわからん…。

どないしよう。

これなら刑事になるなんて夢のまた夢やん。」











ヒャクメルゲ
「魔力持ってなくたって世の中に刑事なんて五万と居るんだろ?
心配しすぎじゃないのか?」









坊丸
「オレには、この目の力しかなかったんや…


これがなくなったら、ただ見た目が派手な不良警察官になる。


でも、金髪だけは譲れへんねん。
オレの憧れの刑事はむっちゃキレイな金髪やった…。

キレイな金髪の刑事さん、命懸けでオレのこと助けてくれた…。」












ヒャクメルゲ
「ええ話やな。
お前のこと守って死んでったその刑事も、お前が立派になってさぞ喜んでるだろうよ。」









坊丸
「いやいや、生きてるし。」








ヒャクメルゲ
「そうだよな、お前の中では永遠に…」








坊丸
「ちゃうくて!
さっきまでオレと一緒におった上司。

あの人がその刑事さんやで!!」










ヒャクメルゲ
「そういうことかよw
命懸けでって聞いたからてっきり、かと思っただろw」







坊丸
「銃弾が心臓かすめて貫通したら、十分命懸けやん。」








ヒャクメルゲ
「おぉ…すごいな。よく助かったな。」







坊丸
「確かに、その憧れの人のもとで教わって、交番で一緒に警察官として働けるのはホンマに嬉しいし、名誉なことやけど。

やっぱりオレが一番最初に警察官になりたいと思ったきっかけが、刑事やってた頃のかちょーやから。


金髪の刑事になりたい。


でも、ただ派手なだけの奴にはなりたない。」












ヒャクメルゲ
「少なくとも、俺にはただの派手な奴には見えてないんだけどな。

お前の上司だって、お前の真面目な仕事ぶりを認めてるじゃねぇか。


それに…




おっと危ない。」









(草わらに隠れる)















おばちゃんA
「坊丸くん、ちょっとちょっと!
聞いてや〜!
ウチのバカ息子がな、お客さんに出すお菓子をつまみ食いして〜。」








おばちゃんB
「坊丸ちゃん!
孫の誕生日プレゼントなんやけど、何喜ぶんやろかねー。
坊丸ちゃんと同じ世代なんやけど。」











ヒャクメルゲ
(ほら、町の人たちにはお前さんが必要らしい。)










おばちゃんB
「ほら見てー、孫の写真!
変な車映ってて邪魔やけど」











坊丸
「黒いワゴン!?

せや、オレには動体視力がなくても…」









坊丸
「なぁ、この写真!
別バージョンある?」






おばちゃんB
「ちょっと失敗して消しちゃったわー!
あたし半目やったからさ!」









坊丸
「大丈夫!
この黒いワゴン車のナンバー知りたかったんや!

まだゴミ箱に残ってるん?」










おばちゃん
「まぁ〜、坊丸ちゃんには特別やで!」











坊丸
「神戸500 か 0701

オレの見た番号と一緒や!

この写真、どこで撮ったん?」









おばちゃんB
「あら、どこだったかしら?
あたしったらもう歳やなー。」








おばちゃんA
「この建物見たことあるわ!
多分団地の裏の廃工場ちゃうかな?

ほら、奥さん犬の散歩で通るやろ?
今朝孫と散歩して通ったんちゃう?」









おばちゃんB
「あー、せやせや!
すゑさんったらあたしより年上やのに凄い記憶力やなー。」








おばちゃんA
「水山つよしのコンサートで喋った内容全部記憶せなあかんやろ〜。」








坊丸
「おばちゃん達、ホンマありがとう!
助かったわ!!」









おばちゃん達
「ホンマかー、良かったわー!」









坊丸
「ありがとう。
誕生日プレゼントな!考えておくわ!
ちょっと行ってくる!!




あ、いとうクリーニングの裏手にあるお菓子屋さん、美味いらしいで!





お客さんに出すならええと思う!
かちょーはそこで茶菓子買うてるらしい!





ほな、行ってきます!」












おばちゃんA
「おおきにー!!」















@1時間後…



シゲパパ
「坊丸くん、お手柄やったね!
よぅやったわ!!

アジト見つけるなんてナンバー見る以上の手柄やったって、刑事達が…

あ〜、心の中で思ってるかもしれへんな、しらんけど。」








坊丸
「(ご、ごまかしてる…
捜査一課に行きたがる俺を引き止めようと、刑事達が褒めてたことを全力でごまかしてる…)




ほな、刑事課に異動」









シゲパパ
「…は、まだもうちょっと先やな〜。」











坊丸

「なんでやねん!」











シゲパパ
「ほらー、久しぶりに動いたらヘトヘトやし筋肉痛起こしそう…」










坊丸
「他の刑事の分も動いたるわ!
オレ若いしスポーツマンやから!」








シゲパパ
「目の調子落ち着いたら推薦するか考えとくな。」








坊丸
「やったぁー!!!

刑事になれるん?
オレ、刑事になれるん?」










シゲパパ
「まぁ〜、考えとくよ。
推薦するかどうか。」









坊丸
「かちょー!頑張って!
推薦する気になって!

オレの子供のときからの夢が叶うかどうかは、かちょーに掛かってんねん!」

(圧)(圧)(圧)










シゲパパ
「せやなぁ。でもなぁ…
坊丸くんは悪い刑事に憧れちゃってるからなぁ。
刑事なんて犯人は見た目で判断しないくせに仲間は見た目で判断して決めつけるような奴ばっかやし。


人助けのために命懸けちゃいそうやし。
坊丸くんには生きててほしいし。」















@夜の当直中









坊丸
「ふぅ〜。
昼間の報告書全部無事終わった。」










-オレたちさ、特殊能力がなくたって頑張っていけばええんやろな。

天才を超えるために努力の天才になる、


…って、神ちゃんも言うてたし。






みんなはこんなんなくたって生活してる。
持ってるのはごく少数やったり、持ってても気づいてへん人もおるかもしらんな。






せやから…







あれ?今日は流星群か?








あれ?なんか凄いゆっくり見える…

星の動き遅ない?







坊丸
「まさか…!」


















@重岡家

のんちゃん
「むにゃむにゃ…
オレむっちゃモテモテ…」








智子
「のんちゃん、お部屋でねんねやで〜。」

















(ボール蹴る)













シゲ
「治っとる!
サッカー出来る様になっとる!






…ってことは!










タマ!お兄!ちょっとこっち来てみぃ!」











タマ
「ニャニャニャ〜?」
(なになに、治ったのか?)














シゲ
「お兄、聞こえたか?わかる?」











タカヒロ
「わかる!!!

なになに、治ったのか?って言うた!」














シゲ・タカヒロ

「アイバチャン!

ありがとうー!!

















相葉ちゃん
「・・・え?おれ?

何も出来てなかったのに!!







これで一件落着?なの?




原因がよくわからないけど?」


















-アイバチャンはこの異変が嵐の前の静けさであることをまだ知らない…。


























@数日後







(⚡︎⚡︎⚡︎ピピピー ピピピー)











車内のワンセグ
「速報!
たった今入ってきたニュースです。

東京都渋谷区代々木の
『非営利組織 日本正義の味方機構』
通称ヒーロー協会で行われていたヒーロー候補生の最終試験中に魔物が乱入、多くの死傷者が出ている模様です。



繰り返しお伝えします。
ヒーロー協会でのヒーロー候補生最終試験に魔物が乱入、多数の死傷者が出ています。




詳細は分かり次第お伝えします。」












@重岡家







智子
「東京でも魔物出るんやね。
研修生のみんな怖かったやろうにね。
可哀想やわ。


ダイちゃんも神戸戻ったら気をつけるんよ。」







シゲ
「なぁ…。これって。」









神ちゃん
「俺も思った…。
…アイバチャン!電話せな!!」










智子
「なしたん?」










シゲ
「この最終試験・・・。

ユーゴ君とジェシーも参加してるんや!」














(続)


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