のど飴戦士アイバチャンSeasoe11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集㉒】
㉒小話〜お菓子の行方
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。
(チリンチリン♪)
美容師
「いらっしゃいませ〜。
ジェシー、待ってたよ!」
ジェシー
「HEHE!
My brother!久しぶり〜!」
美容師・ジェシーではなくユーゴの兄
「相変わらず陽気だね〜。
今日はカットね。
どんな感じにしようか?」
ジェシー
「もちろん!ユーゴが喜ぶ感じ♪♪」
ユーゴ兄
「言うと思った(笑)
待てよ〜。弟の好みがわかんねぇぞ〜。
あー、でもアイツ。
クセ毛酷いからなー!
出来ない髪型多いんだよ!
ジェシーは髪質柔らかいしストレートでユーゴと真逆だから、アイツの出来ない髪型にするか!」
ジェシー
「好きっていうより、羨ましい髪型だね!
AHAHA!それいい!!」
ユーゴ兄
「いいなーって言いながら、毎日お前の髪型見るぞー。」
@ジェシーの妄想…
ユーゴ
「ジェシー!
いいなぁ、この髪型〜。」
ジェシー
「ユーゴ、そんなに近くにいたらドキドキするよ〜♡」
ユーゴ
「いいじゃん、いいじゃん!
もっとドキドキしろよ♡
…ジェシー。
俺さ…ジェシーの(髪型)
だーいすき!」
ジェシー
「ユーゴ、僕の方こそ君のこと…」
♡♡♡♡♡♡
ジェシー
「ズキュン!!」
ユーゴ兄
「何の妄想してたかなんとなく想像付いたな。」
@30分後…
「HEHE!!サイコ〜!!」
「ここもうちょっとこんな感じでさ〜!」
「これ良いじゃん!Yeah〜!」
「こうすれば簡単に寝癖直せるからね。」
ジェシー
「Brotherありがとねー!!」
ユーゴ兄
「お会計ねー。
計算大変だべ?ゆっくりでいいからな。」
ジェシー
「だぁいじょうぶ!
ほぼ毎日チーズバーガー注文して練習してるから!」
ユーゴ兄
「そんなに通ってんだ…!
ユーゴに会いに…笑笑
本当に好きだねぇ〜。
1つ屋根の下で暮らしてんのにバイト先にまで…笑笑
あいつは幸せ者だ。」
ジェシー
「HEHEHE、またのろけちゃった♡」
ユーゴ兄
「弟のこと頼んだぞ♪ジェシー!」
ジェシー
「モチロンだよbrother!
そうそう、
これ家から持ってきたんだけど食べてー!」
ユーゴ兄
「なになに?
へー、駄菓子じゃん!
これ美味いよな、美味い棒のコンポタ味!
アンパン男のお菓子かー、懐かしい(笑)
ありがとー!あとで頂くわー!」
(チリンチリン♪)
ユーゴ兄
「いらっしゃいませ…
おぉ!ユーゴ!!
お前も来たのか!」
ユーゴ
「・・・・・・。
ジェシーの髪型いいなぁ!!
俺もやりたいけど…!!
絶対無理じゃん!!」
ジェシー
「HEHE、ユーゴこの髪型好きー??」
ユーゴ
「好きだわ〜!いいなぁ〜!」
ジェシー
「やったー!brother〜!!
ユーゴが僕のこと好きだって!!
嬉しい…嬉し」
ユーゴ
「ジェシー?このお菓子…
俺、の、だ、ろ、、、??
俺が!大切に!
カンカンに入れて!
しまってた!
俺の!お菓子!」
ジェシー
「バレたぁ…!!」
ユーゴ
「魔界送りなんかじゃなかった!
俺が無くしたわけじゃない!
ジェシーのせいだった!
お菓子警察めー!!」
ジェシー
「ヒィィィィ!」
ユーゴ兄
「なんでそんなことしちゃったの?笑笑」
ジェシー
「だって!
ユーゴお菓子食べすぎなんだもん!
健康診断の結果はよくないし!
隠れ脂肪肝ぜんっぜん良くなってなかったし!
ユーゴ死んじゃだめだ!!
僕が君を守る。
絶対に死なせない。
君には、僕と一緒に、何千年も…
ずっと生きていて欲しいんだ。
ユーゴ兄
「ユーゴ良かったなー!
こんなに愛されて大切にされて〜!」
ユーゴ
「ぜんっぜん良くねぇ!
お前のことキライになってやるからな!
俺のお菓子…」
-どうやら、食べ物の恨みは怖いようだ。
(終)
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