のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集㉓】
㉓小話〜エスケープ at ティータイム
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。
シンタロー
「ジュリ遅いよ〜!遅刻!」
ジュリ
「シンタロー、悪ぃ悪ぃ!
さっきまで一緒にいた女友達がさ!
こないだ結婚したばっかなんだけど、旦那の愚痴が止まんなくて!
おー、それ美味そう!
あ、あのー!店員さん!すいません!
こいつと同じのください。」
シンタロー
「へー、新婚でそんなだったら大変だね!」
ジュリ
「あのさぁ、結構細かいんだよな。
洗濯物カゴに入れようとして投げて外すんだけどそのまんま入れ直さないとか。
部屋片付けないで散らかしたまんまとか。
冷蔵庫のプリン勝手に食べられたとか。
極め付けは食欲と性欲だけはちゃんとあるって。
あるある過ぎてちょっと怖くね?」
(チリンチリン)
ユーゴ
「ごめーん!遅くなって!」
シンタロー
「おい、ユーゴも遅刻だぞー!」
ユーゴ
「ごめん!
ここ来る前にあいつに引き止められてさ!」
シンタロー
「ジェシー?」
ジュリ
「一緒じゃねぇの?」
ユーゴ
「あぁ。まだ今日のこと言ってなかったから。
途中までついてきたけど、色々あって。
巻いてきたわ!」
シンタロー
「お前すげぇな!
だって相手はジェシーだぞ!」
ユーゴ
「あいつ、魔力ないと動き鈍いから余裕なんだわ。」
シンタロー
「ユーゴが運動神経良いからじゃなくて?」
ユーゴ
「人間なら誰でも巻ける。
匂いで居場所がバレない分、俺より簡単に出来っから。」
ジュリ
「なに、喧嘩でもした?」
ユーゴ
「まぁ、ちょっとね。」
シンタロー
「お前らにしては珍しいな!」
ユーゴ
「アイツ…俺のお菓子没収して、兄貴の店に差し入れとして持って行ってたんだぜ?
それで腹立って…。」
ジュリ
「なんだ、食べ物の恨みかよ!」
シンタロー
「ほんとお前はよぉ〜
お菓子好きすぎだろぉ!」
ユーゴ
「俺の隠れ脂肪肝よくなんねぇから、お菓子食べちゃダメだって言うんだぜ?
悪化してるわけじゃねぇんだぞ。
完治してないだけで、良くなってきてるとは言われたし!
他にも色々あんだよ!
洗濯物はちゃんとカゴに入れてくれないし、その辺に脱いだもの置きっぱなしだし。
家の中片付けてっていっても全然片付かないし。
俺のもの捨てようとしたら止めるし。
食欲すごいから食費かかるし。
極め付けはあの性欲!
何とかならねぇのかな!」
シンタロー
「え、ジュリのさっきの話ってユーゴから聞いたの?」
ジュリ
「いやいや、違う!
新婚の女友達って言ったろ?」
シンタロー
「ユーゴの悩みは新婚の奥さんと一緒なんだってさ。」
ユーゴ
「ふはは、マジ?
俺ヤバイな。
ジェシーの奥さんみたいじゃん!
あー、あいつはとんだバカ旦那だぜ。
でも、旦那って言うよりデカい子供って感じなんだよなぁ。」
ジュリ
「ダディ、優しくしてあげて!」
シンタロー
「因みに気になるんだけどさー!
ジェシーの性欲って?○たの?」
ユーゴ
「いやいや!○ねぇわ!
アイツさ、未婚で○ッたら魔界の法律で逮捕されるから阻止してんだけど。
アイツ、朝起きてすぐにガチガチの✘✘✘✘✘✘を俺にグリグリ押しつけて喜んでんだよね。」
ジュリ
「それ以上言うと、この作品がR指定になるからやめて。」
ユーゴ
「あっ…!」
ジュリ
「お前愛されてんなーw」
シンタロー
「いっそ付き合っちゃえば?」
ユーゴ
「…しない。
それはジェシーと約束してる。」
ジュリ
「…喋ってすっきりしてない?
表情が涼しげだけど。」
ユーゴ
「あー、うん。すっきりした。
明日からまた頑張れるかも。」
ジュリ
「多分、ジェシーなら言えばわかってくれると思うよ。
ユーゴの言うことは絶対聞くでしょう。
嫌いにならないでー!って。」
ユーゴ
「それ1番めんどくさいパターンなのよ。
仲直りのチューしてとか言ってくるし。
しなくても許してるっての。」
シンタロー
「嫌って言わないからじゃない?
あ、嫌じゃないんだー。いけるぞ、みたいな。
それでまたユーゴの虜に!!」
ジュリ
「手懐け方上手いわ!」
シンタロー
「さすが縄師!」
ジュリ
「縄の使い方上手いもんね!
そんな話、Season11でしてたよな?」
シンタロー
「縄でジェシーをどうしたんだ?
えぇっ!?
ジェシーを?縄で?」
ユーゴ
「縄使ってねーわ!
そういやホクトとタイガは?」
シンタロー
「タイガはパパの知り合いとお食事で来れないって。相手が俺たちと違ってVIPだからそっちに行った!
ホクトは…あいつも遅刻。」
ジュリ
「シンタロー以外みんな遅刻だな!」
(ペラっ)
ユーゴ
「伝票の注文した時間見てみ?
14時15分。
コーヒー頼むのに15分迷える?」
ジュリ
「お前も遅刻じゃねーか!!
wwwwww笑笑」
シンタロー
「ごめんごめんw
シェリー(犬)と散歩してたら、あぁ、今日はいい朝だなーって思って。
午前中のんびり歩きすぎた。笑笑
すいませーん、コーヒーおかわりください!」
ユーゴ
「俺も注文しよっと。」
ジュリ
「このコーヒー美味いぜ?」
ユーゴ
「へー。
…じゃあミルクティーくださーい!」
ジュリ
「頼まねぇのかよw」
ユーゴ
「コーヒー飲めねぇから。」
シンタロー
「ユーゴ、ジュリ寄って!
記念撮影!
はい、チーズ!」
(パシャ!)
(パシャ!)
シンタロー
「おー、ふははは!良い写真撮れた!」
ユーゴ
「送って送って!」
ピコン
ピコン
ユーゴ
「おー、いいじゃん!」
シンタロー
「ジュリには特別にもう1枚…」
ピコン
シンタロー
「後ろ、拡大してみて。」
ジュリ
「え?なにこれwww」
ユーゴ
「えーなに?」
ジュリ
「ち ょ っ と お 前 に は
見 せ ら れ な い w」
(巻けてねぇじゃんw)
(終)
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