のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集㉚】


小話〜ご縁。








※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
スピンオフ作品の更新順は時系列と異なります。
あらかじめご了承ください。












@駅前のファストフード店









(ズズズズズ…)









ジェシー
「タイガ!ごちそうさま!」









タイガ
「いいえー!
コーラ、まだおかわりいる?




チーズバーガーもまだ食べれるよね?」








ジェシー
「HEHE、お金持ち〜♪♪
大丈夫!次は仕事が決まってから…














どうしよう・・・。



どうやって仕事探せばいいのかわかんない!」












タイガ
「ヒモ男が気合いだけでなんとかしようとするからこうなるんだよ!笑笑」










ジェシー
「でも、ユーゴが大変そう。
僕がユーゴのこと守らなきゃ。
このままだと、ユーゴも僕も身が持たないよ…。」









タイガ
「なんでジェシーまで身が持たないんだよw」








ジェシー

「心配すぎて死んじゃう!」











タイガ
「ごめん、真剣なジェシーが面白いw」










ジェシー
「あー!!





この本、何て書いてあるのかサッパリわからない!」











タイガ
「え?そこから?






あー…。漢字ばっかり。
これじゃジェシーは読めないね。







あ、ちょっと待って。
ジェシーの隣にモンスターがいる!








やったー。ゲットだぜ!
こいつちょっとレアなんだよー!」










ジェシー
「HEHE、チビモン?
やったじゃん!」









#某モンスターのゲーム
#チビッコモンスター
#チビモン
#仮名
#レアモンスター
#ゲットだぜ






タイガ
「この店がまだチビモンのジムだったときから思ってたけど、ここオレと相性よくてさ!
ここでのバトルは1回も負けてないんだよ!
ペタモン〜!やったー!!









あー、それでなんだっけ?
そうだ、ジェシー漢字読めなかったんだ!」









ジェシー
「漢字を飛ばして、ひらがなとカタカナだけ読んでもよくわかんないね。」









タイガ
「わかるわけないよw

肝心なことは全部漢字で書けるんだからw







ジェシーは、どんな働き方がしたいの?
仕事の内容とか。
1日何時間とか、週に何回くらいとか。

仕事の仕方って、休みの日をどう過ごしたいのかにも関わってくるんじゃない?」









ジェシー
「そうなの?」







タイガ

「多分。






オレも自信ないよ。
オレ、一般企業じゃないし。



一般企業なら労働条件で探せると思うんだよなー。」








ジェシー
「僕はユーゴとダイゴが幸せに暮らせるならそれでいいよ!
24時間365日働くよ!」










タイガ
「えー、それならユーゴにもダイゴにも会えないじゃん!


大好きなユーゴと離れ離れで、可愛い親戚の子の成長も見届けられない上に両親探しも手伝ってやれないなんて。」









ジェシー
「…うーん、それはやっぱり寂しいかなぁ。


夜には家族の待つ家に帰りたいね〜♡


3人であったかいご飯が食べたい♡」










タイガ
「おー、いいパパだねー。」









ジェシー
「HEHEHE!
かぁいいからってナンダ!
ダイゴはウチの子だぞ〜!
って、本当のパパに怒られちゃう(笑)



僕よりはユーゴの方がダディっぽいんだけどねー。」






タイガ
「確かに!
ジェシーも息子って感じ!!
ダイゴとは兄弟!!」








ジェシー
「なぁんでよ〜!
歳離れすぎだよ〜!DAHAHAHA



しかも未来人ってことは、実際はもっと歳離れてるんでしょ?



本当、ダイゴのダディ誰なんだろ?
僕なのかなー??」







タイガ
「写真見た感じ、ジェシーには何一つ似てないんだけどwww




ユーゴの方が似てる!!」











ジェシー
「えー!!
僕の親戚なのにー!笑笑」








タイガ
「ほらほら、仕事探すんでしょ?」









ジェシー
「そうだった!

ねー?タイガのとこって結構お金稼げる?
芸能事務所って何の仕事?」







タイガ
「ジェシーがわかりやすいところで言うと、テレビに出てる人はほとんど芸能事務所の人だよ。」





ジェシー
「え?タイガ!?
テレビに出るの??

すごーい!!」








タイガ
「オレはミュージカル中心だから、テレビよりも舞台の方ね。


ほら、オレさ、大学で演劇サークルと軽音サークル掛け持ちしてたでしょ?」






ジェシー
「そうだったね、HEHEHE!
僕とユーゴは、タイガの練習見に行こうとして知り合ったんだもーん♡HEHEHE」







タイガ
「あー!!
ユーゴ怪我させて返り血浴びまくった状態で練習見てたジェシーはマジで怖かった!!




芸能人の収入って人気とか仕事量に左右されると思うけど。
ジェシーなら結構稼げると思うんだよな。


よほどスキャンダルでも報じられて仕事が減らない限りは…。






あー、すでにスキャンダラスな匂いがするねぇ…」











ジェシー
「なんか変なとこある?」









タイガ
「人間じゃないとなるとまずくね?」





ジェシー
「そっか!」






タイガ
「意中の人が人間の男性で、しかも同棲してると。」












ジェシー
「えー、ロマンチックじゃん!」







タイガ
「ものは書きようだと思うよ。


書き方で世間様への印象はだいぶ変わるから!


あ!
しかも、ダイゴのこと隠し子とか書かれそうじゃない?」








ジェシー
「やぁばいね!
毎週僕のこと書くのは週刊イービルだけで勘弁だよ!
HAHAHAHA!!」








タイガ
「週刊イービル?にはなに書かれたの?」







ジェシー
「家出中のバカ息子は今!
家の跡取りはどうなる?

みたいなのばっかりらしいよw

魔界はカメラとか写真がないから、下手くそな似顔絵でね〜。








(小声で)最近は新恋人問題が…。」










タイガ
「(小声で)こいつだ。
そこで笑顔でレジ打ちしてる奴だ。」











ユーゴ
「ありがとうございま〜す。」

(にこっ)












ジェシー
「かぁ〜いいな〜!
週刊誌曰く、の僕の恋人♡HAHAHA♡」









バイト
「クスクス…」







ジェシー
「あべちゃんがいつも喜んで見てるの知ってるよ!」








バイト・阿部
「すいません。
まさか本人から離れたところで見れると思ってなかったので、つい笑っちゃいましたw」









タイガ
「その記事だけでも読みたいわ〜!」







ジェシー
「親密交際!とか、
僕がアプローチしまくった!とか、
両家に挨拶済み!とか、
大体のこと書かれちゃったよ。




僕の実家が規制かけてくれたから、ユーゴへの取材は即逮捕らしいけどね!」







タイガ
「キビシすぎない??
でも、そう言うの掻い潜ってくる奴とか、顔だけ見にくる奴、人間界の写真技術を持ち出してユーゴの写真を袋とじにする奴とか出て来そう!


なんかあったらすぐ駆けつけられるところで仕事探した方がいいんじゃない?」








ジェシー
「その方がいい!



そういうところのお仕事探そう…っと。」







(求人情報誌をめくる)










???
「あれ?京本くんじゃない?」







タイガ
「社長!お疲れ様です。」








ジェシー
「社長?」









タイガ
「事務所の社長なんだ。」







社長
「ウィリアム事務所の滝沢です。」









ジェシー
「あのー!
人間じゃなくても働ける職場を探してるんですけど、どこか知りませんか!?」







社長
「へー、ってことは君は魔物かな。」






タイガ
「社長も魔物は信じる派ですか?」








社長
「そうだね。
知り合いから聞いた話なんだけど、その方の知り合いの息子さんが魔物と仲良しなんだってさ。



何年も一緒に暮らしてるけど食べられてないし、子どもも出来てないらしいから、真面目な魔物もいるんだーって印象だったよ。




ぜひウチの事務所に来てもらいたいけど。
多分他のタレントさんがなにも知らずに怖がっちゃうような気がするなぁ。」







ジェシー
「ですよねー。
だめかぁ、ヒモ男卒業できないか…。」







社長
「その知り合いのところならいいかも。
個人経営の工務店で、人手不足だし。
真面目に働きそうな子なら喜ぶと思うんだよね。





やたら食事会、飲み会は多いけど。
基本的に9-5時で残業はない。



ちょっとここからは遠いけど通勤手当は出してくれそうなおっちゃんだよ。」










タイガ
「ジェシーいいじゃん!
そこ行っちゃいなよ!
遠いらしいけど!!」







ジェシー
「行きます!働きます!
家族養います!!
ありがとうございます!!」








⚡︎⚡︎⚡︎





社長
「もしもし、棟梁?
ご無沙汰してます。

あー、ごめんなさい!
ぜんぜん連絡もせずに!
元気でしたよ!



それで、1人棟梁のところで働きたい人がいるんですけど。




真面目そうですよ。
魔物の方らしいですが、人当たりがよくて襲いそうな感じはないです。

今まで働いたことないみたいですけど、家族養わなきゃいけないみたいで。









代わりますか?







ジェシーさん、棟梁が色々聞きたいみたいです。」







ジェシー
「Hi!ジェシーです!

ルイス・ジェシーです。

横浜に住んでます。





八王子?



ハチ公のところ?



(小声で)タイガ、どこ?






タイガ
(東京だけどハチ公のとこじゃない!)








調べたら大丈夫です。


列車、はい、わかりました。






DIY?日曜大工?
かなづち、よくわかんないです。





はい。」






(ピッ)







タイガ
「どうだった?」




ジェシー
「明日からかなづちの持ち方教えてやるからおいでって。」







タイガ
「え?それはどういうこと?
面接受かったの?」






社長
「合格だね。
未経験の人には1から教えてくれるんだよ。」







ジェシー
「やったー!!
ユーゴに教えなきゃ!

僕が養ってあげるって言ってあげなきゃ!





ユーゴー!!!
仕事決まったぁーーー!!!」









ユーゴ
「マジ?おめでとう!!
どこ?」






ジェシー
「八王子だって!」









ユーゴ

「遠っ!!



あ、やべ。

え?八王子?」






ジェシー
「何かあった?」






ユーゴ
「車で1時間40分くらい…列車に乗っても1時間20分…通勤大変だぞ?
お前早起き頑張れる?」







ジェシー

「やる!

だから安心して!!」










ユーゴ
「(魔物退治に支障出なきゃいいなぁ。)」








ジェシー

「あ!ごめん!







ユーゴの送り迎えはできなくなっちゃうかもしれない!!



襲われたらどうしよう…!
すぐ助けに駆けつけられない…!!」







ユーゴ
「そっちかw」






(終)












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