のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集㉝】
㉝小話〜豪雨対策とお勉強。
※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
※スピンオフ作品は時系列バラバラで、今回は昨年10月頃のお話です。
※災害対策についてはあくまでもご参考に、各自治体のガイドラインやハザードマップに従ってください。
以上の点、あらかじめご了承ください。
(ガタガタガタ、ガタガタガタ…)
シゲ
「風つよいなー、台風イヤやなー。
明日学校休みになるかなぁー。」
シゲママ
「せやな、学校休もっか〜。」
シゲパパ
「ホンマ、やめとこ。
こんな台風の中、外になんか出たら怪我じゃ済まんわ。
ダイキ、やめとき。
オンライン授業も電波悪いかもしれん。」
「・・・・・・」
タマ
「ニャ〜ニャニャニャ〜!!」
(誰も学校行けとは言わんw
さすがにこの雨風は…!!)
兄・タカヒロ
「のんちゃん、台風って何なんやろなぁ?」
弟・のんちゃん
「説明しよう!
台風とは
南洋上に発生し、日本列島やアジア大陸東部を襲う強い低気圧。
夏の終わりから秋にかけてが多く、風・豪雨によって、大被害を起こすことがあるものです!
母
「のんちゃんすごいわ〜」
シゲ
「のんちゃんとタマと遊びたいし、ほな学校休むわ〜。」
母
「せやで!
神戸までなんて遠いもの、未来のサッカー選手が怪我したら大変やん!」
タカヒロ
「ウチの家族は誰も学校休むの止めへんなw笑笑」
母
「ダイちゃんのこと心配やもんねー!
お父さん♡」
父
「なー!」
タマ
「ニャニャニャ〜!」
(めっちゃ初歩的なとこやけど、そもそも何で台風が起こるんやろ)
タカヒロ
「タマからも質問や!
何で台風起こるんやって。」
シゲ
「ニャンコにもわかるように教えてやってな。」
のんちゃん
「南のあたたかい海は、水の温度が高くて日差しも強いから、雲のもとになる水蒸気ができやすいの。
その水蒸気は海から蒸発して上に上がって行くんやけど、それが上昇気流っていう風を作るんや。
たくさんの水蒸気が集まって、上空で冷やされて雲が出来る、雲どうしがくっつきながら、どんどん大きくなっていって、さらに水蒸気を集めていく。そんで風がもっと強くなる。
うずまき状の大きな雲のかたまりになっていって風速17m/sを超えたら台風と呼ばれるようになるんや。」
タマ
「ニャニャ!」
(わかった。今ものすごいわかった。)
タカヒロ
「今ものすごいわかったらしい。」
シゲ
「じゃあ、嵐のA・RA・SHIは雲目線の曲なんかなぁ?
身体じゅうに風を集めて♪巻き起こせ♪
A・RA・SHI♪A・RA・SHI♪〜」
「・・・・・・。ん?」
タマ
「ニャ。」
(それちょっとわからへん。)
タカヒロ
「それちょっとわからへんwww
タマにも言われとるわ。」
シゲ
「えー!!!笑笑」
タカヒロ
「この台風いつになったら過ぎ去っていくんやろ。」
のんちゃん
「台風の平均寿命は5.3日って統計が取れてるらしいで。
熱帯低気圧に戻るか、温帯低気圧に変わるか。
台風が奄美大島付近に発生したってニュースになったのは3日前やから…まだやな。」
母
「今台風どこなんやろ?」
父
「テレビ見てみよ。」
⚡︎⚡︎⚡︎情報番組のアナウンサー
「台風は現在、四国の上空で猛威を振るっています。」
父
「赤い丸の中に居るなぁ。兵庫」
のんちゃん
「進行方向に向かって右の半円の方が風が強いんやて。」
シゲ
「え、右の半円やん!兵庫!!」
母
「お父さんと台風対策やってて良かったわ〜。」
父
「ホンマやなー。」
のんちゃん
「僕もパパとママのお手伝いしたよ!
もう覚えた!!」
タマ
「ニャニャ〜ニャ〜!」
(のんちゃんえらいなぁ!)
家の外の備え
大雨が降る前、風が強くなる前に行いましょう。
・窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
母
「ウチ、雨戸古かったから、今年新しくしたのよ!」
父
「木製であんまり見た目変わらへんけどな。」
シゲ
「いつのまにw
確かに開け閉めしやすくなった気がする。」
・側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
母
「お父さんが仕事の一環で町内会の人たちとやってくれたの。
お父さんったら、ウチの周りばっかり重点的にやっちゃって♡」
父
「あれ、バレてた?
まぁ〜大丈夫。ほかの家は町内会の人たちがやってくれたから。」
・風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
父
「庭の植木鉢は全部家の中に入れて、リビングに全部置いた。
ゆごじぇから貰た植木鉢もこっちに。」
シゲ
「ひまわりって庭に根っこ張ってへんかった?」
のんちゃん
「ママの好きなお花だから一緒に逃げようって、僕が植木鉢に移した!」
タカヒロ
「のんちゃん、やさしいなぁ。」
母
「のんちゃんの土遊びのおもちゃも避難させてあるからね。
外に物が残ってたらSeason10の中盤であったみたいに植木鉢飛ばされちゃうし、それで誰かが怪我しちゃうかもしれへんやん。
シゲ
「あれも怖かったなぁ。
悪魔と化したジェシーの暴走…。
魔物の中でも無意識に天気操作できる能力ってホンマ怖いよなぁ。
アイツ、能力的には最強なんやもん。
敵に回したら最強に怖いwww」
家の中の備え
・非常用品の確認
懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など
・室内からの安全対策
飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
父
「この天気で傘飛ばされる人とかおるやろ?
傘って強風で飛ばされたら矢みたいになるから、ホンマ危険なんやで。」
・水の確保
断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。
シゲ
「だから風呂に水張って、鍋にもやかんにも水いれてあったんや。」
母
「お兄ちゃんがお風呂入りそうで焦ったわ〜。」
タカヒロ
「ホンマ、気づかんかった。」
のんちゃん
「アホやな(笑)」
避難場所の確認など
・学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認しておく。
・普段から家族で避難場所や連絡方法などを話し合っておく。
・避難するときは、持ち物を最小限にして、両手が使えるようにしておく。
・非常持ち出し品を用意しましょう。
↓以下は非常持ち出し品の一例です。↓
・リュックサック
・飲料水、乾パンやクラッカーなど、レトルト食品、缶詰、粉ミルク、哺乳ビンなど
・救急医薬品、常備薬、マスク、紙おむつ、生理用品
・現金(小銭も)、預金通帳など、印鑑、健康保険証など、身分証明書
・下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴
・ナイフ、缶切、鍋や水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ロープ、マッチやライター、使い捨てのカイロ、ティッシュなど、筆記用具、ごみ袋
・防災頭巾やヘルメット、予備の眼鏡など、地図
のんちゃん
「避難場所は町立小学校!」
シゲ
「そう!すぐそばやからな!」
タマ
「ニャニャ〜ニャ!」
(あと何年かで、のんちゃんが入学するとこやで〜!)
(ヒュー…ヒュー…)
シゲ
「風、弱まった?」
のんちゃん
「台風の目の中にでも入ったんかな?」
タカヒロ
「これで台風過ぎてったらダイキは学校行くんやな…」
シゲ
「後片付け手伝うから休もうかな〜」
母
「せやで、植木鉢戻したり、窓の養生テープ剥がすのとかダイちゃんにもやってもらわへんとね?」
父
「せや、みんなでやらんと終わらんし。
ダイキはこういう作業上手いからなぁ。」
タカヒロ
「学校喜んで通ってたと思ったらそんなにイヤなんやなー。」
シゲ
「喋って遊んでサッカーして放課後お出かけするだけならええんやけどなー。
勉強はイヤやからなー!!」
タカヒロ
「トモちゃんとデート出来るしなぁ?」
⚡︎⚡︎⚡︎情報番組のアナウンサー
「速報です。
先ほどまで猛威を振るっていた台風が急速に温帯低気圧に変わりました。
気象予報士の阿部先生。
突然台風が消える、こんなことってあるでしょうか?」
⚡︎⚡︎⚡︎コメンテーター
「統計上ありませんので、過去初めてだと思います。
まるで魔法のように消えましたね。
本来、こんなことはありえないです。」
シゲ
「あれ?今日ってさぁ…
アイバチャンんとこに弟子が来る日やなかったっけ?」
父
「確か…そうやった気がする。」
タカヒロ
「今頃列車に乗ったやろうか。
途中、乗り換え多いからなぁ。」
シゲ
「列車、走ったんかな?」
母
「運休になってそうやけど…
…走ったんかな???」
のんちゃん
「列車が台風止めた?」
シゲ
「ラブラブしてたんやろな(笑)
ジェシー、ユーゴくん!ありがとう!」
@その頃・横浜駅
ユーゴ
「向こう台風だって、みんな大丈夫かなぁ?
げ、運休。マジかー。
天気良くなったら走るかなぁ?」
(グゥ〜)
ジェシー
「HEHEHE、せっかくだからお弁当食べちゃお?
すごかったねー。たくさん売ってたねー♪
AHAHAHA!焼肉弁当!豪華〜!!
ユーゴ
「焼肉弁当ちょっとちょうだい!
俺のシウマイ弁当少しあげるから!」
ジェシー
「HEHE、大きいとこどうぞー。」
ユーゴ
「これだけで良いよ。
はーい、ジェシー!口開けてー。
あーん♡」
ジェシー
「ずきゅーん♡」
(バァァァァァァ!!!!!)
ユーゴ
「え?なになに??
ふははは!すげー!
列車通常通り走れるって!」
ジェシー
「DAHAHA!
もしかして僕、県外の雨止ませちゃった♡」
ユーゴ
「ほらぁー、いけいけー!
もっとやれー!!」
ジェシー
「ユーゴ、え?AHA〜?
ずきゅーん♡」
@兵庫
⚡︎⚡︎⚡︎情報番組のアナウンサー
「速報、気象庁からの発表です!
世界的に天気が変わり、雲ひとつない快晴となった模様です。
阿部さん、これはどういうことなのでしょうか?」
⚡︎⚡︎⚡︎コメンテーター
「全くわかりません!」
(終)
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