のど飴戦士アイバチャンSeason11.5 【同じ空の下、紡ぐ物語〜小話集㉞】


㉞小話〜みなとみらいの悲劇








※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は実際のものとは一切関係ございません。
現在、横浜赤れんが倉庫は休業中ですが、この物語は休業以前のものです。
画像はGoogle検索からの転載です。
あらかじめご了承ください。
















棟梁
「そろそろ休憩するぞー。」






「はーい」
「Ha〜i」









ジェシー
「HEHEHE、おなかすいたー!
お弁当、お弁当♡」
















ジェシー
「HAHAHA!
綺麗だなぁ。宝石箱みたい。
ユーゴ、朝から頑張ってくれたんだ。
元気出るぅ♡」











棟梁
「ジェシー今日も弁当か!
なんだよー、ラブラブじゃねーかよ!
毎日毎日愛妻弁当なんてよー。」









ジェシー
「HEHE、愛妻なんてそんなー♡
一緒に住んでる友達ですから〜♡」









棟梁
「ユーゴのこと大好きですって顔に書いてあるじゃねーか!」









ジェシー
「え?どこどこ?」









棟梁

「バレバレ!」









ジェシー
「恥ずかしいなぁ♡
まさか棟梁がユーゴと知り合いなんて、びっくりしましたよ!」








棟梁
「あいつの親父には昔から世話になっててさ、ユーゴも兄貴も赤ん坊の頃からよーく知ってるよ。


肝心なときに肝座ってる辺りとか何にも変わってねーよな。

あいつが悪魔退治するって聞いて何か納得したわ。





そんで?お前、ユーゴとはどこまで行った?」







ジェシー
「どこまでって…」





棟梁
「なんかあんだろ?
手繋いだとか、キスしたとかよ、」








ジェシー
「普段から手繋いでますよ。
ハグも一方的にだけど毎日してるし、chuは嫌がってるけど1回だけさせてくれて…不慮の事故でも1回chuして♡」








棟梁
「全くイヤなわけではなさそうだな。
アイツ、大体のこと嫌がらないで受け入れるけど、本当に嫌な時は嫌がると思うからさ。


男同士が人前で手繋ぐのなんて大体嫌だろうからな。俺だって嫌だよ。
息子だってもういい歳だから恥ずかしい。」










ジェシー
「お前迷子になんなよ、って言ってユーゴから繋いで来る方が多いんですけど…
脈アリですか!?」








棟梁
「繋ぎ方にもよるかな?
貝殻つなぎ、なら完全にある。」







ジェシー
「違うってことは…」









棟梁
「微妙だなー。」







ジェシー
「僕のこと恋愛対象じゃないみたいで、プロポーズしたけど断られてて。
気まずくなりたくないからもうその話やめようって約束したんですよ。



結婚はしないけど、ずっと一緒にいたいって言ってくれてるし。
僕がユーゴのこと大切にしてる以上に想ってくれてるんだなーって思うことあるし。」







棟梁
「あいつ、何考えてんのかよくわかんないことあるだろ?



でもジェシーはまだ好きなんだ〜。
そのネックレスの指環、その時のやつか?







ジェシー
「HEHE!そういうこと!」









棟梁
「なんかさ、それ。事実婚じゃねぇか?
しかもお前らこれから子供の面倒見んだろ?
お前は一家の大黒柱じゃねーか!」








ジェシー
「HE?
本当だ…。僕頑張らないと…!!
あぁ、えーっと、どうしよう。
一家の電信柱って何すれば…
棟梁…!!僕は…」








棟梁
「そのガキはまだ入院してんだろ?
退院したらいろんな経験させてあげな。
人間の世界に慣れてないんだったら尚更だ。






あとはそうだな…。
お前、今日は給料日だから…
初任給だ。いい使い方してやれ。」










ジェシー
「いい使い方…??」

















(その日の夜…)












ユーゴ
「ジェシーどうしたんだろ?
急に公園で待ち合わせなんて。」









ジェシー
「お待たせー!」






ユーゴ
「え?ジェシー??
なんだよそんなカッコいいスーツ来て?




なんも言ってくんねぇから、俺めっちゃラフな格好で来ちゃったじゃん!」








ジェシー
「いいのいいの!」








ユーゴ
「てかこれ、どうしたんだよ?」









ジェシー
「棟梁からのプレゼント!
就職祝いだってさ!






そこでビックリしちゃってるとこ申し訳ないけど、サプライズプレゼントだよ♡




はい!どーぞ!






(後ろに隠してた花束を出す)













ユーゴ
「あぁ、ありがとう。






花束デカッ!」















ジェシー
「さぁ、行きましょうか。」











ユーゴ
「おん。…え?どこに?
花束デカくて前見えないんだけど。」









ジェシー
「大変だ。はぐれないようにね。」









ユーゴ
「先に行っちゃうなよ。」


















@横浜赤レンガ倉庫














ユーゴ
「まさか…デート?」










ジェシー
「HEHE、バレた?
初任給は大事な人に感謝を込めて使います!」









ユーゴ
「そういうことか…
まぁ、赤レンガ倉庫はしばらく来てなかったし。
そろそろ改装工事で休業しちゃうし。
楽しそうだし。










いいでしょう!











お腹空いた〜!

どっか食べに入ろう。」












子ども
「えーん。えーん。」









ユーゴ
「あれ?お嬢ちゃんどうしたの?
迷子かなぁ。」







子ども
「ママと、パパと、はぐれちゃった!
えーん。えーん。」










ジェシー
「たいへん、探さなきゃね。」







ユーゴ
「えーっと、迷子センターに行こうか。」










子ども
「今ここではぐれたの。
離れて一生会えなくなったらどうしよう!」











ジェシー
「そっか。
じゃあ見つかるまでお兄ちゃん達と一緒にいようか。

あ、僕ね、さっきコーラ買ったの。
これ飲んで待ってよう、ね?」











子ども
「ありがとう!ぐすん。」











ユーゴ
「よかったねー。コーラ好き?」










子ども
「うん!」










ユーゴ
「あ、お花あげる。
たくさんもらったから、少しおすそ分け。
きれいでしょ?」










子ども
「かわいいね!」










ジェシー
「そうだ、髪につけちゃお〜!

HEHE、いいねー!
似合ってるよ!!」










子ども
「やったー!
ママとパパに見せたい…


えーーーーん!!!」









ユーゴ
「そうだよね、早く会いたいね。
この近く一緒に探そうか。」










ジェシー
「お名前は?なんていうの?」








子ども
「※÷¥%#

えーーーーん!!!」







ユーゴ
「泣きすぎて聞き取れない!
何ちゃん?」









子ども

「※÷¥%#

えーーーーん!!!」










ジェシー
「ごめーん💦




早く見つけようね。」








ユーゴ
「迷子センター行く方が早いかも。
中入ろう。」









ジェシー
「ねぇ、あの人たち、誰か探してない?
ママとパパかな?」









子ども

「ママ!パパ!」









ジェシー
「良かった〜!
すいませーん!お子さんこちらに…」










母親

「ちょっと!

うちの子をどうする気?

警察に突き出しますよ!

この誘拐犯め!」








父親

「こんな輩に関わるな!

行くぞ。」













ユーゴ・ジェシー
「・・・・・・。」








子ども
「お兄ちゃん達ありがとう!
バイバイ!」





両親
「やめなさい!」












ユーゴ・ジェシー
「ばいばーい…」











ユーゴ
「・・・やっぱ小さな町とは違うな。」



ジェシー
「違うね。」



ユーゴ
「あのさ、ごめん。
せっかくのデートなのに嫌なことに巻き込んじゃって。」



ジェシー
「いいやぁ、両親見つかって良かったじゃない。
ほら、久々に本業仕事したし。


都会での経験も出来たってことでね〜。


ダイゴの両親探す予行練習にもなったでしょう…。」










ユーゴ
「そ、そうだよなぁ〜。



…でもさぁ。



なんか傷ついたわー。




ジェシ〜。」








ジェシー

「ユーゴ〜。」







ユーゴ
「初任給で強めの酒奢れよ〜。」





ジェシー
「酔っ払ったらまた別のヒーロー仕事することになるでしょ〜。
ユーゴは酔ったらフェロモン増えるんだから〜。

まだヒーローの資格とってないんだよ〜。」






ユーゴ
「わぁってるよー!
じゃあジェシーこれ買ってー!
この店で1番高そうなこのピンキーリング!


明日からは絶対節約しろよ!」





ジェシー
「Haai!買いましょう!
何ならお揃いで買いましょう!


薬指の指輪は欲しくなったら言ってね?
持ってるからね?」









ユーゴ
「そのティ○ァニーのやつはお前が大事に持ってろぉ〜!」










(終)

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