のど飴戦士アイバチャンSeason12 【第17話】





※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は架空のものであり実在のものとは一切関係ございません。
また、物語に登場するのど飴の名称は実在のものを使用していますが、効果・効能に関しましては実在のものとは異なります。
あらかじめご了承ください。











街の人
「わー!

魔物だ!


魔物が出たぞ!」











ユーゴ
(ま、魔物!?今かよ!

まさかあの時の奴じゃ…っ!!)













街の人
「人が捕まったぞ!」
「警察に連絡しないと。」










ユーゴ
(つ、捕まった!
畜生!俺から出てるフェロモンのせいか…








…って、おい!











…魔物って、

ジェシーかよ!」















ジェシー
「HEHEHE♪ユーゴ ミーツケタ♪」
(ルンルン♪ルンルン♪)











ユーゴ
(だよなぁ、こんなバックハグの密着した姿勢で捕まえてくる魔物なんて他にいねぇよな!



あれ、記憶ないから俺に惚れてないはずなんだけど…。
フェロモンに寄ってきたのか。
発情中だし。

一般市民に行かなくて良かったわ。)










ジェシー
「ユーゴ。ミンナ、サガシテタンダヨ。」
(ギューーー♡)







アァ、ナンカ クラクラスル。。。」









ユーゴ
(だろうな。
酒強い奴は鎮静剤効かないからって、さっきまで強めの鎮静剤打たれてたはずなんだから。

うん、やっぱり効いてないなこりゃ。)









ジェシー
「ユーゴ、サッキハゴメンネ。」









ユーゴ
(首を振る)







(え?発情終わった?
我慢してる感じが全くない。
鎮静のせいか?

でもなんでこんなバックハグしてんの?
記憶失ってからこんなことなかったぞ?)












(人々のどよめき)










街の人
「もしもし、警察ですか?
代々木駅前に魔物が現れて。はい。
20代前半くらいの男性が襲われています!」











ユーゴ
(やべぇ、この状況。



どうしよう…



このままだと、ただニコニコして抱きついてるだけのジェシーが悪者になっちまう…。



あのー、いつもこんな感じなんです〜。
記憶失う前は毎日こんな感じだったんです〜。



あー、だめだ。声出ねぇわ。)












ジェシー
「Fufu♪ボクト イッショニ カエロー。」
(なでなで♪)









ユーゴ
(今のジェシーは見るからに魔物だ。
しかも魔界No.1のめっちゃ強いやつって顔してる。


テレビじゃ毎日こないだの事件が取り沙汰されていて、魔物はみんな悪者だと思われてる。。。






俺は今喋れないから…。
こいつの潔白を証明する方法なんて…。」









(パシャ!)

(パシャ!)

(ピッ!)











ユーゴ
(写真に動画まで…




時代は令和。




これ…

絶体絶命

ってやつだ。)








街の人々
「¥%$※#♪€…」
「%#♪€$×¥*…」










ユーゴ
(考えろ…考えるんだ…髙地ユウゴ。


ジェシーを助ける方法を…。




















あっ…!!

これだ、これしかない!









自信はない。
上手くいく確証なんて全くない。
しかもカメラという証拠映像が…。







よし!
やった後悔よりやらなかった後悔!
何もしないよりはマシだ!
ダメ元で…

ええい!やってみるか!)

















ユーゴ
(身をよじって後方を向き、ジェシーに強めのハグ♡)









ジェシー
「HE、ユーゴ?」







ユーゴ
(ジェシーの口元にキス…したフリ)









ジェシー
「HA!ユーゴってばぁ…」








ユーゴ
(可能な限りの手話)









(大丈夫…。
ヒーローの教科書に書いてあった簡単なやつだ。
それをドラマで見たような感じにやるだけ。





名付けて…






s○lent作戦









昨日相葉さんとのL○NEでこのドラマの話をしたんだっけ?

あぁ、師匠が

恋愛ドラマウォッチャー

で良かったわ。







よし、俺はSn○wManの目黒くんだ。
イケメン俳優だ。
ジェシーが主演のヒロインかは別として…。









(ひたすら手話)









手話:ありがとう
手話:私は
手話:あなたを
手話:助けたい















俺、ものすごく自慢できることがある。




実は、俺。推しのコンサートに行ったとき。
当時まだバックダンサーだった目黒くんと目が合ったことがある。

宇宙○ix時代の目黒くんとだ。






誰も信じてくれないけど。
観客の妄想!とか、コンサートあるある!とか言われるけど。

俺、マジで目が合ったんだもん!

あの目黒くんと!








手振ってくれたんだよ!


推しのジャンボうちわと推し色設定のペンライトでガチ参戦してた俺を見て、

何コイツみたいな顔せずに笑顔で見つめて手を振ってくれたんだよ!









本当だから。

ぜひ本人に聞いてみて欲しい。







あの時のこと思い出したら俺、

目黒くんになれる!















(夢中で手話をする)









手話:私が
手話:あなたを
手話:手助けします

手話:私は
手話:あなたを
手話:守りたい









ジェシー
「ユーゴ???
ドウシタノ???
ナニソレ???





ナイテルノ?
ドコカ イタイノ?
ダイジョウブカイ?」










ユーゴ
(目黒くんに感情移入したら涙出てきた。
片目から涙出すって、目黒くんというか韓国ドラマの大女優さんじゃんw)








街の人
「ドラマの撮影かな?」
「素敵ねー。いつ放送されるの?」
「s○lentの続編かな?」
「BL作品じゃなくて?」
「BLというか、美女と野獣的な話じゃない?人間と魔物だし。
このご時世に魔物テーマ?って感じだけど。」

「すいません。魔物が襲ってたんじゃなくて、ドラマの撮影だったみたいです。なので、警察来なくて大丈夫です、はい。」









ユーゴ
(良かった…切り抜けられた…)







(バタン!)







ユーゴ
(え!ジェシー!?
おい!大丈夫か!!
ジェシー!ジェシー!!)








(揺さぶる)












「え、ひ、、、」







(続く)

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