のど飴戦士アイバチャンSeason12 【第21話】








※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体等は架空のものであり実在のものとは一切関係ございません。
あらかじめご了承ください。












ユーゴ
「ハァ、、ハァ、、ハァ、、、」









「大丈夫ですか?
まだ痛みますか?
吐き気しませんか?






すごい汗…。







ちょっと待ってください。
今拭きますからね。」











「タオル濡らしてきたんですけど、どうですか?
気持ちいですか?







早く良くなると良いですね。
食ちゅうどく…」




















・・・・・・。 












「おつかれー。スゲーじゃん!
お前らよくやったな!!

あれさ…ウワサによると誰も成功したことないらしいよ?」



「お前らこえーわ!
最強ヒーロー爆誕じゃん!」



「はいはい、お預かりしてたタオルどーぞ!」




(わっ、冷た!気持ちいい!)




「ハッハッハッハッ!
こっそりそこで濡らしときましたよー。
これ良いべ?


じゃあ行ってきまーす。
俺たちのもヨロシク👍🏻」


















・・・・・・。(涙を流す)














相葉
「ユゴちゃん、ユゴちゃん!


・・・大丈夫?」









ユーゴ
(・・・!!)

[🙆‍♂️]











AYBER
「急に微動だにしなくなったから焦った」











ユーゴ
"ごめんなさい。
色々思い出してて。"










ジェシー
「ユーゴ。
汗すごいよ。全然大丈夫じゃない。




よしよし、たくさん泣いていいからね。





タオル気持ちい?」











ユーゴ
「ん。」








ジェシー
「ムリしちゃだめだよ。
大丈夫、現場の情報がなくても僕たちなら出来るから!」
























ユーゴ
(首を振る)




(スマホに打ち込み)
"ダメです。俺がこんなんじゃ。
顔向けできません。"




















@回想・事件当日






(バタバタバタバタバタバタ…)









ユーゴ
「ジェシー、忘れ物ない?」






ジェシー
「大丈夫!
受験者証、教科書、財布、スマホ、お弁当、身分証。
薬、薬、こっちにも薬あるし、

ユーゴのリュックにも薬入れといた!
ポッケにも入れといて。


これで大丈夫だよね!」









ユーゴ

「ほぼ薬じゃん!

何日分だよこれw
かさばるだけ!こんなにいらない!!」








ジェシー
「HEHE、お部屋に置いてきまーす。」








ダイゴ
「ジェシーさん!僕が置いてきます!」









ユーゴ
「野菜切った、冷蔵庫入れた、カレールーと福神漬けは冷蔵庫にあるし、米は研いで炊飯器…」








ダイゴ

「ユーゴくん!!

実技試験用のジャージ忘れてます!!」









ユーゴ

「ヤベッ!

ダイゴありがと!



あぁ、もうこんな時間!
東京着いても迷子になってらんねーぞ!!」









ゆごじぇ
「行ってきまーす!」








ダイゴ
「行ってらっしゃい!
頑張ってきてくださいね。」










「はいよ〜」








ジェシー
「東急東横線で渋谷駅に行って、
東京メトロ?直通?」






ユーゴ
「そう、そのまま明治神宮前まで行って。
千代田線に乗り換えて公園まで…」














@1時間半後、試験会場




ユーゴ
「ふぅー、間に合った…。
どうなることかと思った。」







ジェシー
「焦ったね。
寝過ごしたと思って慌てて降りたら早すぎたなんて💦」







ユーゴ
「たまたま帝都大学病院*のシャトルバスがあって助かったわ💦

相葉さんから試験会場にかなり近いって聞いてたから賭けてみて大成功だった。」





#作者の解説
*正しくは、「帝都大学医学部附属病院」
#試験前はしっかりおうちで寝ましょう
#子どもの夜泣きで寝れませんでした










ジェシー
「HEHEHE、病院近いんだねー!
間に合わなくなったら魔術発動して走ろうかと思ったけど大丈夫だったぁ!
あとで先生に会いに行きたいけど忙しいかなぁ。」







ユーゴ
「外来の日だったら申し訳ないよね?
また今度にしようか。
合格したら頻繁に会うことになるぞ…」







ジェシー
「ユーゴどうしたの?」








周囲の受験生たち
「そいつ、魔物?」









(ザワザワザワザワザワザワ…)












ユーゴ
「あ、いや、えーっと。



人に優しい魔法使い。





だよな?ジェシー。」






ジェシー
「HEHE、そうね。
洗脳魔法が恐ろしくニガテな魔法使いだねぇ。」










(数分後)










受験生AとB
「ジェシー面白い🤣」
「やばい、試験前に笑いすぎて筋力増強した。」
「洗脳失敗したのはその時からなんだな。」








ジェシー
「それでねー、ユーゴが僕に優しいからいつかは僕のこと好きになってくれるんじゃないかってね、」










ユーゴ
「そんなことを勝手に思って家に転がり込んで、毎日求愛してたわけだ。」









ジェシー
「うん。僕、chu上手いし。」






ユーゴ

「させるかw


…と思ったけど、本当にキス上手くて。
多分一生忘れないと思う。」











受験生A
「結局やったのかよwww」

受験生B
「そんなに上手いの気になるw」










ジェシー
「魔界の愛情表現なんて言葉にして伝えるかchuしかないもんw
勉強サボってchuの研究してたら上手くなっちゃったの!」







受験生A・B
「www」











受験生C
「おい、これからヒーローになるって奴らがよくこんな化け物と喋ってられんな!」







ジェシー
「!?」






受験生C
「所詮そいつは魔物なんだよ。
人間界荒らす人殺しの仲間なんだよ。」










ジェシー
「ちがうっ、僕は…」









ユーゴ
「おい、ジェシーに謝れ。」





受験生C
「はっ?」





ユーゴ

「ジェシーは化け物なんかじゃねぇ。

人間の味方だ。

ジェシーのこと何にも知らねぇくせに悪く言うな。」








ジェシー
「キュン♡」









受験生A
「惚れたのわかる」

受験生B
「分かりみ深い」









受験生C
「こいつ太り過ぎだし。
午後の実技試験、こんな化け物と一緒に組まされるのだけは勘弁だぜ。
ただの足手まといだわ。」








ユーゴ
「それはこいつが俺の作ったメシを喜んで食べる、素直で優しいやつだからだよ。

ジェシーのことを1番よくわかってる俺がジェシーの相棒だ。
お前にだけはぜってー取られたくねぇ。」









ジェシー
「キュン♡」







受験生A・B
「キュン♡」












@昼食後






ジェシー
「筆記試験難しかったねー。」







ユーゴ
「何でお前嬉しそうにしてんだよ。
手応えあんのかよ。。。」






ジェシー
「ユーゴの手作りお弁当が美味しかったからだよぉ♪」








受験生B
「おいおい、惚気かよ!
ウチの母ちゃんの弁当だって美味かったぞ😋

本人に言わないけど(笑)」








受験生A
「俺も今日は持ってけって言って、暫くぶりに作ってくれたけど美味かったわ母ちゃん!笑笑」










ユーゴ
「いや、ジェシーのこの顔!
明らかに自信あるときの顔なのよ。
メシが美味い時の顔はこうじゃない!」








受験生A
「ユーゴさぁ、ジェシーのことわかりすぎじゃね?
お前まさか…ジェシーの母ちゃん?」









ユーゴ
「ちげーわwww

2年同棲してたら分かんのよw」











受験生A
「お前らおもしれー奴だよなぁ。


あのさー、受かっても落ちても恨みっこなしで今度メシ行こうよ。」









ジェシー
「イイジャン!行こ行こ!
子ども同伴でもいい?」






受験生A
「いいよ!
やったー!子ども会いたい!
魔族と人間ってどうハーフになんのか気になってさ!」






ユーゴ
「弱い魔法ちょっとだけ使えるけど、ほぼ人間だよ。

子どもというには大きいかな?
本当は人間年齢6歳くらいなのに、20代半ばに見えるから。
しかもすごいしっかりしてる。


2501年生きてるジェシーおじさんよりしっかり者(笑)」









ジェシー
「HAHAHAHA!

なぁんでよぉ!

って言いたいところなんだけど、
本当にその通りです。笑笑」









受験生
「www」







受験生B
「お前らすごいなー。
試験前からいろんな魔物に出会ってんだからなー。」







ジェシー
「訓練したとこが魔物だらけの町でさぁ。
何をどう頑張っても実戦になるの。



10年くらい、その町を師匠2人だけで守ってるのすごくてさぁ。


師匠2人いるんだけど、主に回復とか防御を教えてくれるお師匠さんの武器が魔物の魔力無くしちゃうスンゴイやつだから、スーパー行けば無力化された魔物が買い物してるんだよ!」








受験生

「すげー!!!」








(ガラガラガラガラ…)











試験監督
「実技試験の組み合わせを発表する。




掲示しておくので各自確認しておくように。」











ユーゴ
「張り出された!」






ジェシー
「ユーゴ、やったよ!
僕たち一緒だってさ!」








(ハイタッチ)









受験生A
「いーなー!
ジェシーと組んでみたかったー。
なんか強そうだしw」







受験生B
「魔物相手に魔法使えたら有利だよな。」








ジェシー
「それがね、魔法使えなくなるときがあるんだよ。

試験で2パターン見てもらおうかな?」







受験生B
「なしでも大丈夫なの?」









ユーゴ
「作戦は考えてあるよ。」











@昼過ぎ・屋外練習場









試験監督
「では、実技試験を始める。
今から2人1組になって魔物に見立てた的に矢を刺してもらう。



ただ刺すんじゃない。
試験監督の私たちが邪魔をするので避けながらできる限り全ての的に刺してもらう。



多少手荒な真似をしても構わない。
発想は自由だ。





制限時間は各組5分。
矢に刺すだけが合格じゃない。
私たちは途中経過も考慮し判定する。



では、始め!」









(次々と終えていく受験生)









ユーゴ
「ジェシー、次だぞ。どうする?

あの真ん中の的、何か変じゃね?」







ジェシー
「みんな矢が折れてる。
多分刺さらないようになってる。
かなり頑丈なんだよ。



しかもその後ろの的は高すぎる。
多分、僕の身長の倍くらいはあるし、手前の硬い的からは少し離れすぎてる。」








ユーゴ
「そしてさぁ。」






ジェシー
「うん。。。」







ゆごじぇ
「あの試験監督たち…


恐ろしく強い…」








受験生C
「くそっ。」










ユーゴ
「ジェシー、いくぞ。」



ジェシー
「うん…。」





受験生A.B
「頑張れ!」









(続く)

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