のど飴戦士アイバチャンSeason12 【第25話】




※これはフィクションです。
登場する人物、場所、団体、人体の体質等は全て架空のものであり実在のものとは一切関係ございません。
本作品において、血液を取り扱う場面がありますが、本来は血液・体液・汗を除く分泌物・排泄物は感染源となり得るものとしての取り扱いが必要なものになります。
あらかじめご了承ください。













ジェシーの兄・ヒカル

「お前のようなみんな仲良く、魔族も人間も

…っていう甘っちょろい考えで国が守れるか!」









ジェシー

「大丈夫!絶対できる!」












ヒカル
「その根拠のない自信は魔力で俺に勝ってから言え!」













(バァン!)












ジェシー
「わっ・・・!!!」

[ジェシーは攻撃をかわした]

















ヒカル
「・・・・・どういうことだ?

魔法が当たった箇所が全く壊れてない。」










ジェシー
「だぁから言ったでしょ?
こっちは準備万端なんだって。


1週間かけてキッチリと用意したんだから。」
















@1週間前








病院長
「それでは、緊急カンファレンスを始めます。
院内で魔物の討伐を検討とのことで、この会議には当院の高度先端医療センターの波多野医師と、日々魔物討伐に尽力されていますヒーローの方々6名にも参加していただいております。」










ユーゴ
「あの〜、ヒーローは4人なんです。。。
すいません…。
俺たち2人は試験受かったわけじゃなくて…。」









相葉
「大丈夫!
この子たち強いんです!
あとで話しますけど、今回は主にこの子たちに戦ってもらう予定ですから!」










病院長
「…ではまず初めに、今回の作戦について、ヒーローの代表者の方から報告お願いします。
安全性や対策についても教えてください。」










(じーーーーーーーー)













BIG-NO
「・・・・・・え?オイラ?」







AYBER
「じゃない?
特級戦士だし年長者だし、特級パーティーのリーダーだし。」










BIG-NO
「考えたのオイラじゃないし、パーティーのリーダーってただのあだ名だし。
こういうのはまだヒーローじゃなくてもさぁ、発起人かその師匠が…」









相葉
「おねが〜い!
発起人はちょっぴり日本語カタコトだから!

おれあんまり作戦理解しきれてないからうまく説明出来るか自信ない!」











ジェシー
「EHEHE、オネガイシマス!」








BIG-NO

「いや、こないだもうちょっと綺麗に喋ってたろ!

まぁ、アイバチャンがおバカなのは前からだけど…!」









ジェシー
「マリョクジュンビ、デス。
マリョク、ツヨメルト、ノドノキンニク、カタクナリマス。」







ユーゴ
「1週間以内には普通に喋れるように練習してみるそうです。

そこは言語聴覚士の中山さんが協力してくれるそうです。」









BIG-NO
「うん、わかった。
仕方ない、オイラから話そう。」




















@現在



ユーゴ
「ジェシー?
そろそろ出てきていいー?」





ジェシー
「EHEHE、こんなとこからひょっこり出てきてかぁいいねー。


出てきていいよー!
そろそろ兄ちゃんに紹介しようと思ってたんだ♪


ほら、会場設営一番頑張ってくれてたし!」










「ねー♪」













ジェシー
「みんなで意見出し合って考えてきたんだ。




本当なら安全性を考えたら事件のあったヒーロー協会の建物とか屋外練習場がいいなとは思ったんだけど、あの建物なら天井が低すぎて動きにくいってお兄さん達が言ってた。
屋外練習場は事件の捜査中で捜索活動をしてるし、結界を張るには広すぎる。




ここならちょうどいいでしょ?」








ユーゴ
「病院のみんなには避難してもらってるし。
今日は外来お休みだし。
救急当番でもないから急患も来ない。
誰も、来ないようにしてもらってる。」







ジェシー
「あと、考えたのは…」









ヒカル
「結界の張り方、だな。
この結界はマサヤの魔力だけど、マサヤのものじゃない。



お前が洗脳した人間のものだ。

魔法まで使えるようになるということは相当な量の魔力が注ぎ込まれている。

常人なら耐えきれずに死んでしまうような量だ。

それでも死なないということは特異体質、もしくはマサヤの魔力と相性のいい人間。」








ジェシー
「さすが兄ちゃんだね。




基本的に結界は魔物であっても簡単には壊せない。

ただ、



強力な魔法で結界を破ることが出来る。
洗脳はできない。








それが魔物の特徴なんだけど。


魔物に洗脳された人間が同じことをしたら効果は真逆になる。







結界は絶対に破れない。
洗脳できる。








って、ユーゴが言ってた!









ユーゴ

「俺が言った!」











ヒカル
「マサヤ。
お前、人間に教えてもらって恥ずかしくねぇのか。」








ジェシー
「記憶がなくなっちゃったんだもん!

物覚えがいいユーゴにはいつも助けられてるんだよ。




それで、ただでさえ強いユーゴを洗脳した。
ユーゴってすごくて、魔力入れても全然平気なの。
スポンジみたいに無限に吸収しちゃうから、僕の方が魔力が足りなくなって、1週間魔力を増幅させては注入してを続けたの。


その間もユーゴとずーっと結界を張り続けた。
隙間なく、とにかく硬く、とにかく厚く。
僕の結界を絡めながらね。
強度は結界史上最強レベルだと思う。」






ユーゴ
「ギネス記録狙えちゃうよ。
ギネスの認定員さんにこの結界見せられたらいいのにな。





このお花だって!
上に結界張ってるから、」











ゆごじぇ

「100人乗っても大丈夫!」











ヒカル
「は?なにそれ?」












ユーゴ
「しらないの?
イ○バ物置のCMだよ。」










ジェシー
「僕はY○uTubeで見せてもらった〜


ちなみに結界あっても水やりは可能だよ〜。
これはお花を守るための結界だから、お花を守るための水は問題なし!」








ヒカル
「フン!
敷地が壊れなくてもお前らを壊せば良いだけの話だ。」










ユーゴ
「いいのかなぁ〜。」










ヒカル
「それは…」








ユーゴ
「さっき先生に採ってもらった。」














@30分前・採血室






ユーゴ
「はい!お願いします!」






卓巳先生
「そういえばオレさ、採血久しぶりかもしれない。」







ユーゴ
「え?」







卓巳先生
「だって、いつもは看護師さんに採ってもらうし。
オペは出来るから器用な方だとは思うけど。



大丈夫!
Aライン(動脈)は外したことない!」










看護師
「先生、Aには入れないでくださいね。」









卓巳先生
「大丈夫!
この子、止血の速さは人類イチだもん♪
どこ入れたってバトルの前に出血多量になんてならないよ。」








ユーゴ
「怖いこと言わないでぇ〜!!!」









卓巳先生
「はいはい、終わり!
もぉー、全部ウソだって!!
採血は今朝もやったから!!

大きな戦いの前だからね、肝試しみたいな。」








ユーゴ
「あー、怖かった。。。
なんか、肝据わりました。
ありがとうございます。笑笑」






















@現在






ユーゴ
「俺たちに攻撃したらこの試験管も破裂しても中身吹っ飛ぶよ。


俺の血が苦手なんでしょ?
こないだは1滴飲んだだけでかなり弱ってたからね。

身体に付くだけでもダメージだし、蒸発した水蒸気を吸うだけでダメージは食らう。」










ヒカル
「そうか、じゃあ対策は練らせてもらう。」









(ドカン!)

(ブワー!)










ユーゴ

「フンっ!」









(カキーン!)












バン!











ヒカル
「…っ!カウンターか。
くそ、血も浴びた。」
HP 8000000→7840000








ユーゴ
「破裂と同時に風で飛ばされるのは想定内。



カウンターしたら風ごと跳ね返せる。」










ヒカル
「こちらも想定内だ。
只者じゃないからな。」











ジェシー
「律動魔術、三三七!





ズドンドンドン!
ズドンドンドン!
ズドンドンドンドンドンドンドン!」








ユーゴ
「すげー!」









ジェシー

「なにこの威力!」









ユーゴ
「自画自賛してやんのw」








ジェシー
「だって僕の魔法こんなに強くなかった!

僕が記憶をなくしている間に何があったの!?」









ユーゴ
「元から強かったけど。
多分俺の悲しみとかツラさとか、悪いもの食い過ぎたからそうなったんだろうな。
全部お前のパワーになったんだ。」











ジェシー
「でもよけられちゃったね。
じゃあこれなら…。





音速魔術!ヴィヴァーチェ2048!」






ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド











ヒカル
「ショボいな。」








ジェシー
「これも避けられた!」









ユーゴ
「bpm170の2048分音符…




あ、ジェ
シー!
お前の魔法カッケーと思ったけど、喋りながら魔法使ったらダメだ!








技名で攻撃バレてる!








こっちがリズム魔法の家系だったら、あいつもだろ?」









ジェシー
「ア…。ヤっちゃった。」










ユーゴ
「お前いっつもズドンしか言わねぇのに何やってんだよ(笑)







ズドン!








(ブワァー!)













ヒカル
「何だこの威力。
洗脳魔法はここまで火力を上げられないはずだ…。」










ジェシー
「そりゃあねー。
1週間熟成させたユーゴですから。」







#1週間ジェシーはユーゴに魔力を注入し続けた
#注入して体内から減っては増幅させを繰り返した
#人間の致死量の66億倍の魔力を蓄えたユーゴ









ジェシー
「因みに、洗脳のために魔力を注入したら、僕の魔力やHPが減るのも想定してる。

僕の魔力増幅は今も続けてるし、回復も時間をかけて済ませてある。





準備って大事。」










ヒカル
「ったく、しょうがねぇな。
せっかく手加減してやってんのに。」








(バサッ)














ユーゴ

「わ、なにこの筋肉!

ヤベーじゃん!!












(続く)

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